一 少年は英雄になる

@YumitukiNaganami

プロローグ

今と異なる世界のなかにある大陸がいた、その地はズェラード大陸。大陸の周辺には巨大クジラが空を飛び魔法の源を喰らい続け永遠に、永遠に飛び続ける、その化け物は“ソラノクジラ”。三十個ある魔法の源を一つ一つ目指しつざし続ける為人々はそれを一ヶ月とした、季節が変わりクジラは四つの色に順番に変化する。大陸に住む人々はクジラの向こうに何があるのかをよく知らない。


魔法の源それは大陸の人々の好奇心を刺激した、その中に行われたのは聖遺物遠征、それは困難に満ちたものだった、それは行って帰って来れないマモノの森を通り“嵐の権化”が来る前に魔法の源で探索しなければならない。


そんな大陸に一人の古き英雄が誕生する。

その男の名は初代皇帝アレグランダー・エべラート、男の頭頂部に聖遺物“皇帝の冠”がつけており、それはエベラードが聖遺物遠征時に入手したものだった、それは使用者の頭頂部から少しばかり浮き、冠は十二個正八面体の光が円形上に均等に並べられおり、時計回りでゆっくりと回り続ける。

彼は小国ベラード公国出身の身でありながら、ラヘード地域周辺を統一し、今に残る魔導帝国の創立者、彼は聖遺物遠征を最初に成功させた人であり、魔導騎士団の創立者でもあった。


皇帝は容姿に優れ、白銀のような短髪でありながら、服には黄金の飾りが施されていて、身長高く肉体は頑丈、彼が発する声は力強くはっきりとしていた。

だが彼はさほど臣下たちにさほど慕われていな、なぜなら彼は征服した国の人を自分の臣下にしたり、自分の側近にするからだ。


ラレード王国として建国した後、自ら魔術の祖、全ての源と称して、魔導帝として即位した後皇帝は第一次遠征を開始、帝国に東西から挟まれた二カ国に宣戦布告をした、国はまた統一したばかり勝てるわけがないと誰も信じていた、だがその予想は覆すことになる。


そして、帝国軍はハルバドスの戦いで勝利を収めた、この戦いは帝国軍の圧勝で終えた、帝国一対同盟十にも関わらずにた。


当時魔法は聖遺物遠征でしか手に入らないものとして戦争に駆り出されなかった中、魔法を扱う軍隊を作り出し、エベラードは二度の遠征を成功させ帝国の繁栄を約束させた。


バルバドスの戦いで二カ国の同盟軍の戦意は散っていった。帝国軍は勝利に酔いしれる時間は無かった。この戦いで十七国の対帝国包囲網が形成され、帝国は遠征を諦めざる終えなかった。


時が経ち対帝国包囲網に参加いた、国々は防戦派と交戦派に分かれ言い争う中、行われた遠征第二次遠征。魔導皇帝アレグランダー・エベラードは攻撃派を先制攻撃し、アドラベの戦いで交戦派を破った、だがその戦いは防戦派が兵向かわせれば勝てていたかもしれない。その後遠征中、首都で厭戦感情が高まり遠征は終わることになった、だが残存勢力がまた東に逃れ帝国に反旗を掲げる噂がある中皇帝は三度目遠征をやめた、この間七つの都市を創された。


新しい帝都 ウィーセンブルク

学業の都市 シュウラフィ

芸術の都市 ルネサンドーラン

商業の都市 メーヨベネファウ

工業の都市 ルーペア

魔術の都市 ヘクスハーウ

信仰の都市 エルサディア


それぞれ、

六人の側近にそれぞれ与えられた。

都市を造らせた際、部下たちは人と金の無駄遣いだと皇帝に伝えたが、皇帝は彼たちの発言を無視した。都市が完成した際、皇帝は七つの都市にそれらの専門の権力を与えた。

皇帝は残りの半生は(新しい宮殿)で帝国を繁栄に導いた。

七つの都市では、種族、宗教の自由、そして各都市に七つの専門の自由があった。

だが皇帝の亡き後、七つの都市は利益を追い求め、帝国人を優遇するのかの問題が戦争になるまで発展した。


大陸には多くの種族が住んでおり、この問題に介入、人間と六つの種族がバンビリトの戦いで六つの種族が勝利し、精霊、竜人、魚人、ドワーフ、エルフ、獣人は帝都以外の六つの都市のリーダーとなった。


時が経ち

約四百年に渡り大陸の中央部支配が続く魔導帝国、かと思えたが。

帝国暦414年の九月十日、最後の正当後継者が崩御、これは初代皇帝から続く“皇帝の冠”が消滅することになる。“皇帝の冠”には凄まじいパワーがあり血縁関係がない限り受けずくことはない。

だが今になてはその力は消え、不満が爆発これにより帝国は乱世の時代に突入する。

そして、ある男はこの乱世の時代を切り拓き英雄に成り上がる。



420年冬、学業の都市(都市の名前)内でテロが頻発するようになった。


学業の都市(都市の名前)帝国暦17年に作られた都市。

川に沿って建てられ、数多(あまた)の天才を育てた学問の聖地。古いの街並みがまた残っていている。エベラートを讃える像が町の公園に建っている。


長い間七つの都市はお互いに権力の奪い合いが続ける中、裏組織が発展する。

雪が降り積もるある日、

「密輸ルートは!今どうなっている!」

怒鳴る声が豪邸中に響く。

「セバスチャン、今すぐに調べてこい。」

黒髪に少し白髪がある中年男性が葉巻を置き、大きい声で執事に怒鳴る。いつもは机の上で静かに業務を行なって居るのだが今回は仲間が今回のテロ行為の犠牲になってしまったことに怒っていた。

「はい。手下を向かわせ確認して参ります。」

セバスチャンは小走りで部屋から出る、ここ最近豪邸は忙しい。

背の低い人弱気の男性が声を上げる。

「ボ、ボス、都市からの指示を待ったほが……」

「俺らをお金稼ぎの道具としか思われていないやづらの指示を聴く訳がないだろ、この非常事態に!」

男性は目に血管が走る、度重なる破壊活動によってよく眠れなったらしい。

弱気の男は怯えてる

「す、すみません!」

「キミはいったいついまでその弱腰を続けるつもりだ!」

中年男性はため息をして、葉巻を吸い続ける。


学園都市の郊外に異教徒達は叫ぶ。


「帝国人のために!」「帝国人のために!」「帝国人のために!」


教徒達はを店や屋台に投げながら叫ぶ。

雪が降り積もる建物に炎が燃え初め、鐘の音が街中に響く、悲鳴が聞こえ。辺りは血の匂いと死体が焼け焦げた匂いが辺りに充満する。まるで地獄のようだった。

この都市では鐘の音は非常事態の時でしか鳴らない。


火があたりを広がった後、軽武装したの人たちが街に現れる、彼らこの惨状を何も構わず雪に足跡を残しながら進む。

武装した人達はこの惨状に似つかわしくない白いフードマントの人を目にする。だが、武装したの人たちは動揺することは無かった、手に持つマシンピストルを白いフードマントの人に向け、銃は火薬音と銃弾と共に一斉に放たれ、銃声は街の中に響き、弾丸は焼け落ちる建物の残骸に当たりながら煙を舞う。

しばらくしたのち、銃の音が止み、煙が晴れる。

白フードマントの人は傷はなく、以前そこに立っていた、は風で脱け、金色の長髪はこの地獄で花を開く、女性のメガネは太陽の光を反射する。

彼女を中心にして、周り両手を広げたほどの円球を沿うように覆う紫色の膜が張られていった。銃弾は膜の外側で止まり、回転を失った銃弾は下に落ちる、今も降り積もる雪は幕に沿うよう落ちる。彼女手に持っていた本を開き、口で呪文をささやく。

黒服の男達は慌てる、なぜなら白いフードマントの女性は魔術を知っていて、自分たちがあがくことも出来ずに死ぬことを悟ったことだ。

逃げる黒服たちの足元に炎が燃え上げ、苦しみ悶えた後、女性は本を閉じ、この場を去ろうとした瞬間。

突然、轟音がこの街を襲う、それはビーム波を残しながら女性の方に向かい、衝撃波は街のガラスをも破る、紫色の膜にピッタリと止まるが、雷を放ち、回転しながら膜の奥に食い込む。女性は音のする方に向き構を取る、だがそれは弾丸は回転をしながら幕の奥に食い込んだまま、女性は構えをとりながら、再び呪文を口にする、だが弾丸は爆発しながら炎の煙を撒き散らす、煙が晴れ女性は居なくなる。

「チッ、クソが逃げやがった!」

時計塔の展望台に大柄な男性の姿があった、柵に銃を置きスコープを覗く。銃口には小さな硝煙が吹く。男はレバーを引き、薬莢を排出する。深呼吸をして、白い息を吐きながら呼吸を整える。

その男の名はローレンス、彼は大人な顔立ちであり、顔にはひたいから左目にかけ左頬に左斜めに引っ掻き傷が残り、本人は男の証としている。あごひげが生えており、髪は少し白い髪があるが本人は否定している。男は分厚い上着をいつも羽織っていて、防弾チョッキを着ていた。銃を撃つことが好きなおじさんである。


「おい!どうやって報告するんだよー。」

ローレンスは頭を両手で掻くいた後、ため息を吐き、狙撃銃をケースにしまう。

ローレンスは下を見た後タバコを吸いながら時計塔を降りる。

時計塔は有名の観光地として数えられるが、今一人の青年と大柄な男性以外を除いで誰もいない。

「よう!セバスチャンさん。」

ローレンスは軽口で広間にある一人の若い青年に喋りかける。

青年の名はセドリック、その容姿は若く、少し目の下にクマができていた。最近ボスと一緒仕事をしていて、寝不足が目立つ。体はよく幼い頃から鍛えられていて、腹筋がはっきりとしてわかる。いつも魔道具を持っていて魔術にも非常に高い熱意があると目える、本人は趣味だと言っている。彼は雑務もやりこなす反面戦いでは陰湿な技が多く正面では戦うこと少ない。組織内の名前はセバスチャン。

ローレンスは階段を降りてセドリックに近づく。

「おい無視すんなよ。」

セドリックは何か嫌な匂いを嗅いだかのような顔をする、男は吸殻を捨て足で踏みなから、セドリックに近づく。

「おっさん、あの金髪の魔術師はどうなったのですか。」

ローレンスは機嫌が悪そうな声で答える。

「金髪の魔術師は仕留め損ねた。」

「本当に当てた?」

セドリックはあざわらうような顔をする。

「おい、俺の腕前をうたがうのか?二十年の付き合いだぞ、君も知っているはずだ。」

ローレンスとセドリックは長年の付き合いであり、孤児としてセドリックを見つけ、彼らの関係は親子に近しいものを感じる。

「知っているとも、君の腕前は誰よりも知っているよ。さっきのは君をからかってただけさ。」

セドリックは頭を下げて考えことをする。

「俺が君にあげたあの弾丸でもあの金髪の魔術師は仕留められないのか。」

ローレンスは座りケースを開く、セドリックもケースを除くためしゃがむ。

ケースの中からローレンスは一発だけ青色に発光する銃弾を取り出す。

「これか?魔術に詳しくないけど。」

ローレンスはセドリックに銃弾を渡す。

「爆発のせいで二発目打てなかったぞ。」

ローレンスはケースを閉じる。

「威力は充分にあるはずだけどな〜。」

セドリックは悩みながら立ち上がり喋る。

「明日には別の銃弾を渡すから残党のお掃除よろしく。」

そう言ってセドリックは手を振りながら大広間から雪の降り積もる外に出る。

ローレンスはわかったと言って時計塔を再び登る。

セドリックは外に出ると左肩の左の方に黒いものが浮き、中から銃のストックが途中が出て来る、セドリックはそれを掴み引っ張り出す。セドリックは銃を構えた後しゃがみ始め脚全体に魔術が集まり始め、脚に集まる魔力が青色が濃くなる。青年は地面を蹴り、体は空に飛ぶ、足には青い光が残り、セドリックは空中に浮く。もう一度空中を蹴り、都市の外に飛び立ち、金髪の魔術師を探しにいくつもりだ。

ローレンスは時計塔を登る時ガラス越しで青年を見る。

「あの魔術を先に教えて欲しかったな〜」

ローレンスは外で上を見上げて独り言を言った後階段を登る。

(エレベーターはあるものの非常時であるため使えない)


時が経ち日が沈む、都市内のテロリストが減り始めた。セドリックとローレンスたちは撤収し始める。

都市は灯りで照らし出され、多くの人々が往来する中、普段見かけない白いフードマントの人達は人々を逆らうように進む。

この日、市長が何者かに殺され、この街は絶望に包まれた。

小太りの男性がソファーに座り、ワインのグラスを片手で持ちながらメイドに喋りかける。

「貧民街は大丈夫かね、密輸ルートが発見されたらまずいぞ。」

「かしこまりました、だった今調べにまいります。」

「早くしてくれよ、見つかる前に隠蔽しろ。」

メイドが退室した後、悲鳴が聞こえ、市長は恐る恐るドアを開けた。

そこにいたのは白いフードマントを着た人が立っていた、その手には血まみれの大剣を敷きずり、あまりの重さに廊下の絨毯が破かれていた。

市長は慌てて後ろを後退り、転んでしまう。

「わ、私は市長だぞ!」

それは彼の最後の言葉だった。

その人は常人を超えたスピードで大剣を掲げ振りかざす。白いブートマントの人その勢いでフードが脱がれ、黒い長髪が現れ、髪には血で染められていた。

市長は大剣によって殺され、女性は返り血を見てため息を吐いた後、窓を飛び越え、暗い雪の森の中に姿を消した。


時間が経ち、朝が来る。


死体が発見され、市長の権利は一時的に副市長に移される。副市長は賄賂に染めていないため犯人は帝国人に一方的に決めつけ、

224年夏帝国人の追放令を発令される。


この日、街は絶望に包まれた。


帝国人は多くは無かったが、ほとんどは要人だったため帝国人の追放はこの都市にとって非常に苦渋の決断だった。

追放令に加えて実動部隊が街中に展開された、これにより反政府組織は勢力を減少していった。裏組織は主に帝国人で構成しており、追放令は致命的な痛手であり、実動部隊はそれに拍車をかける。


酒場の一室にで、裏組織の男達は笑顔で酒を飲み交わし、愚痴を言い合っていた。

とある中年男性がその一室に入る、

「お前ら達、盛り上がっているか!」

男達は男性に振り返り、皆は楽しくやっていると返事する。

「それは良かった!裏ルートが塞がれた不満!同業者たちがどんどん捕まえられた不安!この一夜で忘れようじゃないか!」

セドリックは酒が入っているグラスワインを男性に渡す、男性はグラスを上げる。

「乾杯!」

男達もグラスを上げ乾杯する。

すると男性は先に酒を飲んだ後、男達も酒を飲み干す。

そんな中、セドリックは男性に小耳で話しかける。

「ボス、少しいいですか。」

男性はうなづき、仲間達に少しだけ離れると言う。

部屋から離れ廊下から出て、外いてる蒸し暑さが感じる夏の終わり。

「話はなんだ。セバスチャン、今日は楽しむ日だ、嫌な知らせは勘弁してくれよ。」

そう言って、タバコを取り出そうとする。

「分かっています、ですからタバコをしまってください。」

ボスは渋々ながら、タバコをしまう。

「ありがとうございます。最近は都市軍によって活動を制限されて、同業者も捕まえられている中、私たちはピンチに立たされいます。」

ボスは眉間にしわを寄らせる、セドリックはそれに気づき、話を変える。

「、、、そうですね、話を変えましょう。東部の検問所に襲撃して、ここから脱失してみてわいかがですか。もちろん仲間達にも相談していて、準備もしています。」

ボスは再び悩んだ後納得してセドリックに話す。

「まさか、民間人を第一に考えた君の口から言うなんて、びっくりしたよ、承認すよ。」

セドリックは真剣の顔をしてボスに話す。

「大丈夫です。この街の民間人には傷をつけさせませんから。」

ボスはセドリックの真剣の顔を見て納得して部屋に戻る。


雪が積もる日、取り締まりが次第に強まってる中。

ローレンスはケースを背負いながら検問所に着く、検問所は混雑しており人の流れが激しい。大きい荷物を持ちながら移動する人が多く、帝国人が追放令が発令された今でも帝国人が都市の中にいるのは帝国人が単に多かったことではなく、追放令が発令された後、人種の自由が保障されたこの都市に、多くの人々は次は自分達なのではと都市から出て行くことになる。

ローレンスは検問所の前にケースを開く、

「おい、お前何している。」

検問官がローレンスに向かって歩く。

ローレンスは構わずケースから銃を取り出し、検問官に向けて発砲し、銃声が響き人々は混乱に陥りさせた。

ローレンスは青色の膜を貼りながら物陰に入り、銃を打ち続ける、銃撃戦は続く。

セドリックは銃弾には魔術展開できる魔道具しか傷つかないようにし、民間人に効果がないようにした。

この戦いで裏組織は都市がら逃げ延びることに成功したが、帝国人の孤児や政府と繋がりのある運び屋が残る形であった、だが次第に汚職が次々と見つけられ、裏組織は活動を休止し、ことの沈静化を待つことになる。

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