第4話

34号はレイに向かって絶え間のない攻撃をしていた。

レイは34号の突然の変化に驚いていた。

しかしレイは驚きつつも冷静に攻撃をいなしていた。


「これでも倒せないとかやっぱり化け物でしょ。歴代最強は伊達じゃないね。」


その後も激しい攻防は続くが、どちらも決め手に欠けるような戦いになっていた。

それにしびれを切らしたのか34号はブレードをしまいバズーカ砲のようなものを虚空から取り出した。

レイはそれに驚くが、その現象に心当たりがあった。


「お前ナノマシンを使うのか。」


「そうだよー。これいろいろできて便利なんだよねー。」


そう34号は言いながらまた虚空からドローンのようなものを取り出した。


ナノマシンとは目に見えない極小の機械のことだ。

そのナノマシンは人に埋め込まれ、そこで自動で増殖する。

簡単に言うと一種の人工細胞のようなものだ。


ナノマシンの機能は多岐にわたるが、主なものの一つに虚空収納を利用できるようになるというのがある。

それを知っていたレイはすぐに34号がナノマシンを使っていると気づいた。


「さすがにレイさんもこれは防げないでしょ。」


34号はそう言いながらバズーカ砲を撃ってきた。


レイはそれを何とかよけきるが、ドローンが背後から回り込み攻撃をしてきた。

その攻撃をもろに食らってしまったレイはその場でうずくまってしまう。


「はあ、ようやく倒れてくれたかー。まだ開発途中のドローンまで出させるとはやっぱりさすがですねとしか言いようがないなー。まあでもそれも今日までだけど。」


そう34号は言うと、レイにとどめを刺そうと近づいてきた。

するとレイは苦し紛れに口を開いた。


「こちらもお前のことをなめていたようだ。さすがに新兵器だからと出し渋っていたのが仇となったか。」


34号はレイが何を言っているのかわからず固まってしまう。


レイが『起動』と唱えるとレイの体がみるみる回復していく。

それどころか体が一回り大きくなったかのように見えた。


34号はレイの突然の変化に警戒し距離を取った。





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