第二章第二話
私は、頼君の近くにいられないので、
モヤシというのをつくった。
監視、報告を主に任せていだが、
最近、自我が芽生えてきてしまい、
自分が作られた事、
自分の事を忘れてしまった。
そういう『運命』にしていないのに。
とりあえず、彼女を取り返さなくてば。
と思っていた所、
モヤシちゃんはイジメられていた。
私はそれに気づいたが、助けなかった。
何故なら、神と人は触れてはいけないという神と人の契約がある。
それは、古くからの契約。
だから、救えない。
頼君は、触れていいという契約者がいいから良かったものの、
他の人はダメである。
どうしたものか。
そしたら、頼君が、イジメが無くなるようにとお願いした。
願いはかなえなければならない。
それも契約だ。
それが例え、 ワガママであっても。
私は頼君が願い主で良かったと思っている。
いつも、自分より、誰かの為の、お願いをしてくれるから、私も、心が軽くなる。
なら、無くそう。
そう、思った所に、
「おう、久しぶりだな」
と声がかかった。
それは、
「力の魔人…」
「おう、どうだ?契約者の息子は」
「良い子だよ。とっても」
「そうか、俺の方は…なんて言うか、根はいい奴なんだけどな…力に溺れちまったらしい」
「ちなみにその子の名前は?」
「狂 虎男っつーんだけど」
「…。ちなみにそいつ、殴ってもいい?」
「あ?いいけど」
「誓って?」
「『誓う』よ」
「いいね?殴ってくる」
「ぁ、おい!」
しかし、私はもう行った。
彼は残ってこう言った。
「ほんと、アイツ願い主の事になると、ああなんだよな。好きなのか…?アイツが…?無いかぁ」
「オラ!」
そう言って殴っている虎男君を目に捉えた。
パシッ!そう音がなった。
私はその拳を受け止めていた。
「懐…」
「頼君私に任せて」
「女の癖に!」
その0.1秒後虎男君が宙に舞った。
「グハッ!」
虎男が床に勢いよく叩かれる。
「女の子だからってなめないでよね」
「カハッ,」
そう咳込む虎男君を横目に私は頼君の様子を見る。
ぇぇぇぇぇぇええええ…
と顔をしている。
「何?」
そう聞いた時、頼君は怯えていた。
「ん?」
「なんでもないないです」
何故か敬語になっていた。
「て、乱暴な事ダメって言ったじゃん」
「うん。でも、助けたかったから」
「そうゆう時は私に言って私がなんでも解決してあげるから」
「うん。ありがとな」
「どういたしまして」
「おい」
「イチャイチャしてんじゃねえよ。」
「しぶといね。まだ生きてたんだ」
「お前は小学1年生から強さとは何かならってこい」
「強さとは他人を言いなりにさせるためのものだ!いちいちうるせぇんだよ」
「違う。強さとは元々動物を狩るために生まれたものだ。本来は持たなくていい。でも、誰でも持ってるものそしてそれには弱さも着いてくる。それが原因で今こうなってる。誰かを守るものでも、傷つけるものでも無い。自分の弱さを知るためにある」
「うるせぇ!!」
殴ってくる虎男でもその動きはスローモーションで再生されたような遅さだ。
「やり返しと正当防衛で殴ったってことでいいや」
「バキィィ」
骨が折れたのかと言うぐらいの音が鳴った。そして、吹き飛んだ。
「悪いな。虎男。俺、お前より強いんだ」
ドサッと床に叩きつかれた。
私は頼君に「あとは頼む」と言われ、虎男君の元に行く。
まだ、意識はあるらしい。
私はそれから、言葉に出来ないような、お仕置をしてあげた。
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