80 恒例の、前回の補足


⚫「改悪されたもの」を指す名称についての補足


 前回「オーバーアレンジ」という呼称を提案しましたところ、るしあん @猫部様から「原作クラッシャー」ってのがあるよ、と教えていただきました。そうでしたね、そういえば私も聞いたことがありました。


 そこで著作権が存在するものを改変した場合は「原作クラッシャー」として、そうでないもの、例えば広く知られているレシピの材料を変更するなどして、美味しくなくなってしまったものなどについては「オーバーアレンジ」ということでどうでしょうか?(← どうしても流行らせたい?)



⚫「リングにかけろ」についての補足


 肝心なことを書くのを忘れてしまうのが私の悪い癖なんですが、『リングにかけろ』の作者・車田正美先生の代表作といえば『聖闘士星矢せいんとせいや』です。『リングにかけろ』はその前の作品ですので、知らない方が多いでしょう。


 必殺技の凝った名前のことばかり書いたので、なんかアホな漫画だと誤解されたかも知れませんが、なかなか考えられた戦法もあったんですよ。


(注:以下、ちょっとネタバレになります)




 例えば世界大会の対ドイツ戦で、黄金の日本Jr.ジュニアの一人・志那虎しなとら一城かずきは、必殺ブローの「スペシャルローリングサンダー」を破られてしまいます。


「スペシャルローリングサンダー」とは、瞬時に顔面・顎・ボディなどの計5箇所に左ストレートを打ち込む技ですが、実は志那虎の右腕は子どもの頃の怪我で使えないんです。


 相手はその5発の左ストレート全てにカウンターを決めるという「スペシャルクロスカウンター」で、志那虎をマットに沈めます。


 これに対して、立ち上がった志那虎は1発目の左ストレートの軌道を変え、相手のこぶしに打ち込んで破壊するんです。


 さらに主人公の高嶺たかね竜児りゅうじの時には、ドイツの副将ヘルガに必殺のブーメランスクエアを破られてしまいます。


 ブーメランスクエアとは、コークスクリューブロー(※こぶしひねりながら打ち込むパンチ)だったブーメランフックの威力がさらに増し、喰らった相手の体が拳を中心に回転してしまうという必殺ブローです。


 ヘルガはこのパンチをあえてボディで受け止め、自分の体が回転する勢いを利用して相手にカウンターを決めるという離れわざを見せました(ええっ?)。


 これに対して竜児は、ロープ際でブーメランスクエアを打ち、ヘルガの回転をロープで止めて戻ってくるところに右ストレートを放ち、さらにロープの反動で帰ってくるところに再度ブーメランスクエアを決めるんです。


 どれもトンデモな必殺技ですが、それを破る方法と、さらにまたそれに対抗する戦法を示すあたり、なかなか考えられているなあと感心したものです。


 ところがこの『リングにかけろ』、実は2000年から『リングにかけろ2』が「スーパージャンプ」で連載されており、それに伴って後付けで『リングにかけろ1』と改題されています。


 『1』の最後で戦った竜児と剣崎は、そのまま竜児の姉・菊がウエディングドレスを着て待っている教会へ行くのですが、そこで二人とも死んでしまうことを暗示するラストシーンになっていました。


 『リングにかけろ2』は、剣崎と菊の息子・麟童りんどうを中心に描くストーリーになっています。『1』の最後で、菊が実は既に身籠みごもっていたのではないかと思っていたのですが、どうもそうではなかったようで、剣崎は早死にはするものの、結婚後しばらくは生きていたようです。


 なぜなら『2』には志那虎の子や世界大会で戦った相手の子が出てくるからです。竜児と剣崎が戦った世界タイトルマッチの頃には、みんなまだ高校生くらいでしたから、少なくともその何年か後に2世が生まれ、その子たちが成長した後の話ということになるわけです。


 ですが、この『2』の方はほとんど記憶にありません。コミックスも買ってないんですよね。



⚫本日の猫


 私より一回り上のいとこの女性がいるんですが、今年に入ってから頻繁に電話をかけてきます。2週間に1回くらいのペースでしょうか、いつも同じ話を繰り返して、長電話になるのでちょっと心配になります。


 長電話になるとチロルが膝の上に乗ってきて、ニャーニャー鳴いたり、伸び上がって顔を舐めたりするので大変です。


 いつもあまり話さない私が、電話で話しているのが何か変だと感じているのかも知れません。


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