36 大谷翔平さんの契約について


 大谷翔平さんの契約金について、興味深い記事がネットに出ていました。


 大谷さんは10年1015億円の契約金額の大部分を、10年後以降に受け取る契約にしたというのです。


 基本的に、契約した金額は毎年7月1日に口座に振り込まれるそうです。大谷さんの場合10年契約ですから、普通なら10年間、毎年その日に101億5千万円が振り込まれることになります(※ここでは源泉徴収額は無視しています)。


 ところがそうではなく、20年とか30年、あるいはそれ以上かけて支払われるというのです。しかも、最初の10年よりも後の方が毎年の支払額が大きくなるらしいです。


 それって、イカサマなんじゃないの? と一瞬思ってしまいました。なぜなら、未来になるほど現在より貨幣価値が下がるのが普通だからです。


 この契約だと、球団側に一方的に有利な計算になります。メジャーリーグにはサラリーキャップ制という、いわゆる「贅沢税」制度があって、プレイヤーの契約金額の総額が決められた額をオーバーすると、オーバーした金額に従って算出された金額を連盟に納めなければならないのです。


 大谷さんの場合、契約金を長期に分割して支払いが行われたとしても、表向きは10年契約ですから贅沢税は10年間課せられます。しかし、10年後以降に受け取る金額は今より価値が下がっているとみなされ、それに沿って金額を計算し直すことによって、実際の契約金額よりも価値が下がるものとして贅沢税が算出されます。


 わかりにくいのですが、次の条件での算出例も載っていました。


・10年契約7億ドルのうち4億ドルを後払いにし、契約終了後40年間(!)、毎年1千万ドルずつ、2073年まで(!)支払った場合。


 この仮定の条件がすでに驚きなのですが、この条件で算出すると、今回の総額7億ドルの契約は、6億930万ドルの価値にしかならないそうなんです。とすると、契約金の価値は9070万ドル目減りしたことになります。


 ということは、ドジャースは10年間毎年907万ドル分、まともに計算したよりも贅沢税の算出の対象から除外できるんです。


 贅沢税の税率が何%になるのかは、一定の率ではなく、その球団が何年連続して贅沢税の対象となったかによって違うそうです。1年目だと20%、3年目だと50%らしいです。


 さて、ここまで読んでいただいてから言うのも何ですが、この内容、特に計算については正しいのか自信がありません。算数は苦手なんです(ToT)。


 記事の内容が年寄りにはわかりにくかったので、理解するのに何回も読み返さなければなりませんでした。そんな状態ですから、説明するのはもっと大変です。


 今日になって、全然違う計算方法の記事が出てるんですが、そっちの方はもう何を言っているのかさっぱりわかりません(ToT)。


 ここまで書くのに、もう3時間以上かかってます(ToT)。ですから、今回はほかの話題は書けそうにありません。


 しかもですね、ここまで書いても私が本当に言いたいことっていうのは、まだ書けていないんですよ。


 私が本当に言いたいことは二つなんです。


 一つは、最初にイカサマなんじゃないかと思ったにも関わらず、この契約、悪くないんじゃないか、ということです。


 大谷さんが10年後以降、何年プレイできるのかはわかりませんが、さすがに40歳を超えたら現役続行は年々厳しくなっていくでしょう。引退することになったら、無収入になってしまいます。(まあ、大谷さんのことですから、いろんなところから声がかかると思いますが)


 引退後に何もしなくてもお金が入るんだったら、住民税の納付にも困りませんし(大谷さんがどこに住民登録しているのかわからないんですが)、契約金の支払い期間が長ければ、それこそ余生も充実するだろうと思います。


 それに、大谷さんのことですから、野球と生活以外のお金の大半は実家に送ってしまうかも知れません。実家を信用しないわけではありませんが、親戚や知り合い、交際のある人や団体など、おこぼれにあずかりたい人はたくさんいるでしょう。金額が大きければ大きいほど、そういう心配も大きくなりますから、そういう点でも長期分割支払いは安心かも知れません。


 もうひとつは、これはまったく逆の話になるのですが、ドジャースは本当にこの契約を履行できるのか、ということです。


 もしドジャースが経営破綻したら? 日本の民事再生法に当たるようなものがアメリカにもあるのでしょうが、ちょっと心配になります。



⚫本日の猫


 ちょっとうたた寝していたら、チロルが膝に乗ってきました。


 尻尾が私の手に触れました。


 冷たい!


 チロル、また水皿に尻尾をつけていたな? まったく、この寒いのにどうしてそんなことをするのやら・・・。


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