風のように雨のように猫のように

３ 最近観た映画、そして条件反射

⚫最近観た映画

　９月から１０月にかけて観た映画について、話したいと思います。

　もっとも、映画館で観たものではありません。映画館まではちょっと遠いし、猫の世話もしなければならないので行けないですね。

　なのでもっぱらス◯パー！で見たものに限ります。

①容疑者Ｘの献身

②真夏の方程式

③沈黙のパレード

④バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版

⑤地獄の花園

⑥峠　最後のサムライ

⑦太秦（うずまさ）ライムライト

といった顔ぶれになります。

　この中で①②⑦は既に何回か見たことがありました。

　①から③までは、お馴染みドラマ『ガリレオ』シリーズの劇場版ですね。③の『沈黙のパレード』は、放送を心待ちにしていました。スカ◯ー！では放送月に、週一くらいで再放送するのですが、２回目に観たときには冒頭のシーンで涙が出てきましたね。被害者の少女の行く末を、１回観て知っているだけに。

　④もテレビシリーズの劇場版ですが、最後の場面はまるでエドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』を見ているようでした。これも素晴らしいミステリーでしたね。

　③⑤⑥は、ちびゴリ様の『ムービー🎬レビュー②』で紹介されてました。

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　https://kakuyomu.jp/works/16817330655206718608

　⑤の『地獄の花園』は、バカリズムさんによる脚本で、理屈抜きに楽しめました。こういう感じで進むストーリーだと思っていたら、途中で２回、良い意味で予想を裏切られました。

　⑥の『峠　最後のサムライ』は、司馬遼太郎の時代小説を映画化したもので、役所広司さんが素晴らしい演技を見せています。

　私は原作を読んでいないので、確かなことは言えませんが、台詞回しなどは原作に忠実だったのではないかと推測されます。現代人にわかりやすく改編しているようには見えないのです。はっきり言うと、「何を言っているのかわからない」部分があります。

　しかも、時代背景がわからずにそういう台詞を聞いていると、登場人物の心情がさらにわかりにくくなります。

　幸いにも私は、猫がいるので大音量で映画やドラマを観ることができません。それでどうしているかというと、ボリュームを絞って、リモコンの「字幕」ボタンを押して字幕表示にしているのです。

　そうすると、ＢＧＭが聴こえなくなるという難点はありますが、台詞が字幕表示されるので、昔の言い回しであってもなんとなく意味がわかってくるんです。

　ほぼ無名の家老を描いたこの映画も味わい深いものでした。

　そして最後を飾るのが⑦の『太秦（うずまさ）ライムライト』。何回観ても感動します。前エッセイでも触れましたが、映画『ラスト サムライ』にも出演した、斬られ役専門の役者・福本清三（せいぞう）さん（故人）の唯一の主演作であり、カナダで開催されたファンタジア国際映画祭において主演男優賞を受賞した作品です。

　時代劇がどんどん下火になっていった昭和の時代に、斬られ役の需要もなくなっていきました。そんななか、熱心に教えを請う駆け出し女優と出会い、最後には劇中劇でその女優に斬られて海老反（えびぞ）りに倒れていくラストシーンの、なんと美しいことか。

　弟子からスター女優になっていくさまを演じた山本千尋さんもまた美しかった。

　配信で観られる環境にある人に、ぜひ観てもらいたい映画です。

⚫ほぼ条件反射

①セブンイレブンへ行って、喜多方ラーメン『喜一（きいち）』のレンチンラーメンがあると、思わず買ってしまう。夏の暑い時期にもやらかしてしまいました。

②スカパー！やＢＳ放送で浅見光彦ミステリーが放送されると、必ずといっていいほど観てしまう。

　そして「浅見先生もお人が悪い。浅見刑事局長の弟さんでしたら、最初からそう言ってくださればいいものを」という台詞を聞くと、満足して寝落ちしてしまう。

③某有名動画サイトで、オススメに日本のサンバやＡＩグラビアや「バーレスク東京」の動画が出てくると、つい観てしまう。

④某ネット通販サイトで、とりあえず「キング・クリムゾン」と入力して、新商品が出ていないか検索してしまう。

⚫本日の猫

　子猫の頃から私が育てた「なめこ（オス）」は、夜が明けると「ご飯くれー」と訴えます。その鳴き声が「オーエッ、オーエッ」という独特なもので、まるで人が嘔吐するような感じなので、私はびっくりして目が覚めてしまいます。

　今は夜明けが遅くなったのでまだいいんですが、夏場は午前４時頃に起こされるので大変でした。