第4唄「雪花」安倍晴明物語☆夢幻の月

雪の花のように儚く美しいお前に、“雪花せつか”と名づけた。

夜つゆに濡れる椿のように、夜のとばりの中で切なげに微笑む。

お前の想いは儚く、結ばれることはない、と

誰かが何を言おうとも、決して離さない。

オレの雪花、煉獄れんごくの華よ。

例え、地獄へ堕ちようとも、お前だけは決して離さない。


雪の花のように強く、潔いお前に、“雪花”と名づけた。

オレとお前、必然的に出会い。結ばれる。

そんなことも許されない。いっそ、全てをかなぐり捨てて

堕ちるのも悪くはないと、そんなことを幾度いくども、考えた。


幸せにしたい、常闇とこやみに生きるお前を光の中で輝かせたい。

本来の笑顔をお前に取り戻してやりたい。

その為なら、オレはどんなことでも。


オレの雪花、煉獄の華よ。

例え、この先に儚く散る運命さだめが待っているとしても、護りたいお前だけを。

二人で歩む未来あすを、この手に。





作品「安倍晴明物語☆夢幻の月」

https://kakuyomu.jp/works/16817330653207686428

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