第3唄「運命の月」~安倍晴明物語~夢幻の月より~

千年の都、人とあやかしの血を持つ

二人が出会い織りなす絵巻物語。

さげすみ、冷たい視線。現世の冷淡な風達が

私達に吹きすさぶ、けれど。貴方と出逢い


優しさや人を信じることを知ったの。

どうか、私に笑いかけその瞳で見つめて

その唇で名を呼んでください。

人の世にさえ拒絶された、人ならざる者だけにみえる月。


貴方のような温かい光を持つ

月光のもとで私達は惹かれあう。

うなずいて好きと言ってでも、彼は悲しい瞳で私に言うの。

「不幸にしたくない」とどんな貴方でも良い。


私は貴方をいつも想います。

触れ合えない、あやかしの青年と少女の恋の行方は

母のような優しい月に見守られやがて……





作品「安倍晴明物語☆夢幻の月」

https://kakuyomu.jp/works/16817330653207686428


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