第3話 冒険はなかなか始まらない3

日曜日 夜8時 ちょいすぎ  Day3

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買ってきた唐揚げを酎ハイで流し込む


新調したPC 失敗したかなーーー

と思いながら

VRヘッドセット、マイク、体感グローブ 良し

VR対応ゲーミングチェア 良し

パソコンとVRを買ったときにポイントでもらえたミニ冷蔵庫

缶酎ハイとエナジードリンク、良し

そして パンツ 履いている大丈夫だろう

準備はできた

よしでは 行列を見に行ってみますか


ランドロンドオンライン 開始


シュイーーンという効果音と共にゲームロゴが出る

ランドロンドオンライン 君の冒険はここから始まる


《 ただいまパッチV1.04ダウンロード中  残り時間30秒 》


ダウンロードバーがサクッと終了


と同時にパッチ更新内容について


《 ランドロンドオンラインをプレイして頂き誠にありがとうございます

  プレイヤー様の要望により、この度、レベルが上がる毎に 職業訓練所と

  同等のメニューおよび機能を選択可能にしました           》


おお これは

行列に並ばなくていいのか

気持ち 超高ぶるーー

缶酎ハイを飲み干し パシュ 2本目を開ける

そうと決まれば早速装備を見てみる

始まりの鎧のみ 所持金100G

うーん男らしい 


道具屋の隣 武器屋あったような てことで移動

とりあえず 武器屋に行ってみる


木の斧が30Gか


一本購入、装備してみると 武器の耐久度がある事に気づく

ので 二本追加で購入

盾 買おうか迷ったんだが 2刀流ができるので必要性があまりない   

2本を右手と左手に、 1本をインベントリーに入れる

さて 出口はどこかなと歩いていると 大きな建物が

始まりの町の図書館


はっきり言って行く意味が見いだせない 

というか俺は早く冒険がしたいんだ 

それ以前に俺は今何処にいるんだ


ミニマップ表示機能がある事に気づいて ミニマップ表示オンに

俺 入口と反対の場所にいるじゃん

方向間違えてここまできちゃったし

また後でここまで来るのは面倒なので中に入ってみる

まぁ 予想通り 超ガラガラ

NPC数人のみ プレイヤーは俺のみ

そりゃそうだよなーー なんだってゲーム内の図書館にわざわざ寄るんだ 

NPCに話しかけてみる


受付:「ようこそ はじまりの町の図書館へ」

受付:「借りたい本をここに持ってきてください」

チュートリアル のポップアップがでるがうざいから閉じる

CTRL押しながら移動ですり足、いつ使うんだすり足なんて? 

ステルスでもやんのかな、ってかポップうぜーー

本棚のほうに歩いてく

どれどれ と思って本を手に取ろうとするが


固まっててとれねー


よく見てみると色違いの本が数冊ある

あ、色違うの借りれるのね

そりゃそうだ、本物の図書館なみの本の情報をゲームにするなんて無理すぎだろう

とりあえず赤いハードカバーの本をとって受付に


受付:「ランドロンドオンライン入門書を借りますか?」 

と出てきたので 「はい」 を選択


中を開いてみる

うーん  基本情報? なんかポップアップ出てきたけど読む前に閉じちゃった

なんだったんだ? チュートリアルのポップアップか?

スポーン

なんだ スポーン??  なんか変な音したぞ。。。。。   

気のせいか てかポップアップですぎ、どんだけ丁寧に教えてくるんだ

メニュー画面の遊び方を開いてみる

本と内容 同じじゃん

本 借りる意味ないじゃん

運営はなんでこんなショーもないアイテムを作成したんだ

とりあえず 捨てようをしてみる


《 このアイテムは捨てる事ができません 》

竹止:「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


とりあえず 返すか、それともほかの本も借りてみるか

いや 確かめてみたいことがあるので そのまま 図書館からそと

そして道具屋に直行


店主:「わりーなー このアイテムは買取していないんだー」


売る事もできないか

10Gでもいいから売れれば最高だったんだけどなー

一般常識で借りたものを売るなんてとかあるけど 

ここはゲームだしためしてみたかったんだ


ちなみに俺は 【ドラ〇エ3】 のルイーダの酒場で仲間登録

装備してる ぬのの服をはがして売却 仲間削除 を繰り返し

効率は悪いが100Gためたことがある


安全な金稼ぎができないってわけか だとすると本 どうしよう

返しに行くか、 。。。。 超面倒

無視するか

【ファザー2】というゲームでラスボスを祈りで倒して、自分の家に帰る途中に

図書館によると 地図を返してくれてありがとう とかいうミニイベントあったな


よし 

いったん保留にしよう

インベントリーの中にしまおうとするが 地味に重さがある

気にくわないので服の中に入れてみる 昔の不良スタイル なのかな 知らんけど

どうせ捨てる事ができないんだ、 落ちることもないだろう


いよいよ入口に行く

ここから俺の冒険ははじまるのか

酎ハイを一口のんでから 右手と左手に装備した斧を確かめる


なんか人すごく多くない?

叫び声とか雄たけびとか聞こえてるし

この時 なんとなく嫌な感じがしたが あえて無視して踏み出す


そしてその時は来た

俺の前に スライムっぽい敵が出現


次の瞬間


暴徒達:「こっちにいたぞーーー」

そして8人ぐらいのプレイヤーが走ってきて

スライムフルボッコ

暴徒達:「おい あっちにもいるぞーー」

そしてプレイヤー達は走り去っていった


ぽつんと残される俺


どう考えてもプレイヤーの数と敵のリポップの数と速さ、あってないよな

ゆっくりとヘッドセットとグローブをはず

このもやもや どうすればいいんだ

缶チューハイを飲み干す

そうだカスタマーセンターだ


長文を書いて満足した俺は寝ることに

安東先生 ゲームがしたいんです




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リファレンス ネタ元 雑記 補足 隙あらば自分語り 必要ない裏技 etc


高校の古文の先生が そのたはその他 そのほかはその外 

ってしきりに言ってたのでリスペクトでそうしてます


ファザー2   ー> マザ〇2   あなたは借りた地図を返しましたか? 

           何言ってるの?と思った方は借りパクしたままです


ド〇クエ3  仲間の装備剥ぎ取りは誰もが通る道と思っていたがやってる

       人自分以外にいませんでした


スラムダン〇 第一部完が単行本でしれっと完にかわってたんだっけ

       続編でないんだろうなーー


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