第22話 ブルーフィルム

 宇都宮の大物ギャング、遊佐の配下で、切れ者のギャング、郡司は、飲酒運転で交通事故死した兄の葬式に出席するため、故郷の日光へ戻ってきた。郡司は、遊佐の愛人、寧々と、南米へ高飛びするつもりだったが、兄の死に疑問を抱き、昔の仲間たちに聞き込みを始める。


 競馬場で会った豪太のあとをつけ、町の組織のボス、福富の館をつきとめた郡司は、福富と自らのボス、遊佐が裏で通じていることを知る。福富の組織は彼を町から追い出そうするが、郡司は福富の手下を痛めつけ、星野なる男が、兄の死に関わっていることを白状させる。


 翌朝、郡司のもとに遊佐の手下二人が現れ、彼を東武市へ連れ戻そうとするが、兄の遺品のショットガンで脅し逃走する。兄の愛人、バニラと会い真相を追求するが、再び遊佐の手下たちに追い詰められる。福富の愛人、睦月に助けられた郡司は、有力者星野と引き合わせられる。兄を謀殺したのは福富であると星野に知らされるが、自分を勢力争いに利用しようとする星野の魂胆を見抜き、睦月と共にその場を去る。


 そして睦月の部屋で、郡司は福富の館で撮影された1本のブルーフィルムを見つける。そこに映っていたのは兄の娘、冴子だった。郡司は睦月を問い詰め、ブルーフィルムにとりまかれた兄の死の真相を知る。郡司は、兄の謀殺に関わった者たちに、徹底的な復讐を始める。

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