第21話 鬼刑事龍造寺
東武署捜査課の龍造寺捜査課長は、備後議員から裁判の重要証言者の保護を命じられる。その証言者とは、神馬というマフィア組員。神馬は組の金を横領し、ヒットマンから狙われたために、司法取引によってマフィアを潰す証人となることで身の安全を図ったのだ。
龍造寺は、部下の九鬼や虎島と交代でホテルの一室にて神馬を保護する。ところが、龍造寺が非番の日に神馬は部屋のドアを開け、入ってきたヒットマンに射殺されてしまい、虎島刑事も重傷を負う。
虎島刑事の証言により、神馬がヒットマンと示し合わせたかのようにドアを開けたことを知った龍造寺は、事件の裏になにかがあることを感じ取り、神馬が死んだことを報告せず、九鬼刑事と捜査を開始する。車を運転中にヒットマンに襲われ、カーチェイスの末に倒したが、ヒットマンは顔も判別不能なほど焼けただれて、神馬殺しの犯人と断定することは出来なかった。
神馬が病院から消えたことで龍造寺を責め、担当から外させようと圧力をかけて来る備後議員。上司から明日までの猶予を与えられた龍造寺は、神馬が襲撃される前に電話をかけた真理子という女を訪ねて滞在先のホテルに向かった。しかし、真理子は殺され、彼女と夫のニューヨーク行きのチケットやパスポートが消えていた。
真理子の素性を調べて、彼女の夫である堂島こそ、神馬として殺された男だと突き止める龍造寺。本物の神馬は大金で堂島を雇って出頭させ、ヒットマンに殺されるよう仕向けた上で、真理子を殺してパスポートを奪ったのだ。
神馬の出国を止めるために成田空港へ急ぐ龍造寺。神馬がニューヨークではなく別の便に乗り換えたと推理した龍造寺は、出発直前のロンドン行きの機をゲートに戻らせた。後部ドアから飛び降りて滑走路へ逃げる神馬。龍造寺は、証言が済むまで殺すなと命ずる備後議員の言葉を無視して神馬を射殺した。
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