愛言葉 2023/10/26

私は貧乏神。

人々からの嫌われ者

私は人を貧乏にすることが仕事だからだ。

貧乏にすることで、お金の有難みを教える。

それが私の使命。


だがこの使命について、思うところはある。

貧乏なるということは、基本的に不幸になるということ。

誰だって不幸になりたくないので、みんな私を嫌う。

誰からも歓迎されない仕事はなかなかに辛いものがある。


どこに行っても疎まれ、払われるか追い出される。

だれからも望まれないのだ。

しかし何事も例外はある。


ハロウィンだ。

疎むどころか、歓迎してくれる。

初めての行ったときは、なにかの罠だと思ったくらいだ。

化け物どもが世界を歩ける日、それがハロウィン。


街を歩けば、コスプレのクオリティが高いとも言われた。

まあ本人なので、クオリティもないのだが。


また冗談で貧乏にしてやると言っても喜ばれる。

さすがに自分を褒めてくれる人間にわざわざ不幸にするほど趣味はない。

ちょっとだけ貧乏から遠ざけるてやるくらいだ


今まで邪魔者扱いが当然と思っていたが、必要とされることもあるというのは衝撃的だった。


そして次の日からの仕事も、いつもより充実したように感じた。

現金なものだと自分でも思う。

その年から毎年ハロウィンに参加している。


私は人のことが嫌いで、貧乏にさせるのではない

人を堕落させないためで、ほどほどに不幸にして戒める。

その不幸のあと、人は幸せつかむ。

それが私の使命。

そんな使命も辛くなることもある。


私はハロウィンに行って分かったことがある。

私には愛の言葉が必要だったのだのだ。

私はもう迷わない


今年もハロウィンへ参加する。


ハロウィンまであと5日

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