第6話 魔王は怒られる


 ダンジョンに戻り、壇上の座につく魔王。前には魔物の幹部が並ぶ。


 隣にいたお化けランプが叱責する。


「一体あれは何だったのですか! 今まで散った仲間達にどう顔負けするのです!」と声を荒げる。


「そ、それはだな……」

 言葉を濁す魔王。


「言い訳など無用です! 今こそ魔王様の力を見せつける時です! 勇者のいる街を襲い滅ぼすのです!」


「うぉぉーー!」


 幹部たちは興奮し、一斉に雄叫びを上げる。その闘志に満ちた声がダンジョン内を揺らした。


 魔王は否定できず、それを承認した。

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