第4話 魔王は怒る
「魔王様、何をなさっているのですか?」
『魔物はこっち』と偽の看板をさしている魔王に、お化けランプが呆れる。
「勇者の動向を調べていたのだ」とごまかす。
頭を横に振るお化けランプ。
きまりの悪い魔王は、嘘をつき通すために実際に勇者の後を追った……。
何気なく見に行ったが、そこには驚愕の光景が! 多くのモンスターが殺され、血の海が広がっているではないか!
「お前はか弱きスラミンじゃないか! ゴースタンまでも切り捨てられている。お前は、お前は……。勇者というのは心を持たないは悪魔なのか!!!」
地面に両手を叩きつけ泣き叫んだ。辺りに地震のような激しい振動が起こる。歯を食いしばり血が出る。その顔は鬼のような形相だ。
「絶対に許さなんぞぉぉぉ!!」
叫び声がはるか遠くの山までこだまする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます