第14話

前書き!!


まず初めに深く謝罪を申し上げます。昨日9時までには更新すると意気込んでいたものの公開が今日になりました。


本当に申し訳ないです。理由はありません。

作者の怠慢です。本来なら第15話まで行ってるはずです。何とか更新ペースを合わせます。

ご容赦ください。




─────────────────────


ピンポーン。


軽快な音ともに呼び出しのベルが鳴らされる。これで何回目かは分からない。


つまり居留守だ。なのにドアの先の相手は達也が家にいるということが分かっているかの如く何度も何度も鳴らされる。


普通の人ならこんなこともせず出るだろう。


それほど達也が居留守を使いたい相手なのだ。



達也は現在古いオンボロアパートに住んでいる。


いやまぁ、本来ならすぐ様入れるべきである。注目を集めてしまう。

だが、入れてはならないという事情もある。


入れては行けない。


そんなセンサーが反応しまくっている。


何度目かも分からないが、とりあえず覗き穴を見てみる。


そんなことも思わず納得してしまう現象がまき起きていた。


何故なら。


──来崎茜がいるのだから。


本来なら絶対に有り得ない場所にいる。


敢えて言おう。


──どうしてこうなった、と。






◆◆◆


「いるのは分かっているだよ?お兄ちゃん!」


玄関の裏からこんな声が聞こえる。


玄関前に特急呪物を放置してからかれこれ30分が経過しようとしていた。


パニクりすぎてアパートで来崎茜を放置するということが1番危険を孕んでいることに気づけていない。


普段の達也なら速攻で家に入れるという選択をとるだろう。


何を持ってしてでも完璧と言われる達也がミスを犯す。ある意味達也キラーである。


これが仇となるのはもう少し先のことである。


ちなみに俺の携帯も電話がなりまくっている。

勿論全て無視だ。


「はぁ、そろそろ最終手段を使うよ?」


最終手段?なんだそれ?


「もういいや!業者に開けてもらおっ!」

「……すみませんでしたぁ!!」


速攻でドアの鍵を開ける。


まずい。人目に付くことだけはまずい。

ようやく気づいた俺だった。


「やっぱりいたっ!なんで居留守してたの?」

「…えーと、まぁ事情があったといいますか」


「事情?」


可愛く首をこてん傾げる来崎だったが、顔は全く笑っていなかった。


「ごめんなさい」

「次からはきちんと出る事っ!それなら許してあげる!」


次!?もうやだ。この子。


「それでなんですけど逃げないんで、足を挟むのやめてもらっていいですか?」


俺がドアを開けた瞬間速攻で華奢な足を挟んできた。外堀を埋められまくっている。


「だーめっ。立ち話も何だし、中に入ってもいい?」


それ俺のセリフでしょ。なんで家主みたいになってるの?


「……どうぞ」


しぶしぶ来崎を中に入れることに了承する。


靴を脱ぎ、丁寧に揃えてから小さめの声でお邪魔しますと俺に向かって言ってくる。


俺は来崎をリビングへと案内する。


「なかなか綺麗ですなぁ」


なんてことをリビングを見渡しながら言う。


「小さい部屋で悪いな」

「いや、そんなことないよ」


来崎を椅子に座らせ、俺は来客用に置いてあったコーヒーを入れるためキッチンへと向かう。


「今からコーヒーを入れる。ちょっと待っててくれ」

「お言葉に甘えるね」


来崎は若干ソワソワしながら、リビングを見渡す。その間にコーヒーを作り終え、2人分のコーヒーを1つは来崎の前に。もう1つは来崎の対面の席に置いた。


「じゃあ頂きます」


来崎はコップに少しだけ口をつけ味わうようにして飲む。


「うん。美味しい」

「それなら良かった」


「それで?」


俺は来崎の対面に座り、来崎の要件を聞こうとする。来崎の要件に関しては何となく分かる。

メールでも何回か相談してきたことだ。


「──私を助けて欲しいの」


これが波乱を巻き起こすなんて今の俺には微塵も思わなかった。






────────────────────

後書き!!


週間ランキングの方の恋愛部門で何と、この作品が139位になりました!ありがとうございます!公開して3日も経っていませんが本当に感謝です!


目標は100位以内ですかね。


毎日投稿頑張ります。













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