第9話 頑張れどん底実習助手
さて、ようやくものづくりのお話ができそうです。というのも件の上司が私に課題をくれまして。かさ歯車の装置を作ってほしい、とのことです。あ、かさ歯車っていうのは直角に交わってる2軸間で回転を伝達する歯車です。要は縦向きに歯車を回すと、それに垂直にくっついてる横向きの歯車が連動して回る・・・、昔ながらのコーヒーミルを想像してみてください。(説明下手くそでごめんなさい)
その装置を作るとな。で、もらったのが小さい鉄の板と歯車。幸い、穴あけするところはけがいてもらってたので一種の優しさを感じましたが、それでも作業は難航しました。
え、何がってボール盤の穴あけ。なんて簡単なものに手こずってんだ雑魚が、と思ったそこのあなた、その通りです。っていうのは、直径10ミリの穴を板に空けなきゃいけないんだけど、これがね、直径10ミリのドリルをいきなり使っても穴が空かない。センタポンチでしるしつけてもダメ。ちなみに、穴あけの際には必ずセンタポンチでしるし付けします。私はこれも忘れかけました・・・。
では本題。なぜいきなり10ミリのドリルじゃだめなのか。一応ググってみたところ・・・。
径の大きなドリルには、「チゼルエッジ」なる切れない平らな部分が、マイナスドライバーみたいな感じで付いているらしい。それで穴あけしようとしても、マイナスドライバーでは穴は空けられないのでダメというわけだった。では、どうすればいいか。小さい径から地道に穴を空けていくしか無いです。というわけで、たまたま他の穴に使った直径5.5ミリのドリルから8ミリ、9.9と段階を上げていくと・・・・。9.9の時点で、スポッと真円ができ、穴がきれいに貫通しました!!ここまでで3時間弱。どんだけ時間掛けてんだよ、って話ですよね、ごめんなさい。
ちなみに次の工程はタップ切りとか歯車の軸作りです。多分旋盤で軸削ると思います。
おつかれさまでした。ちなみに翌日になった今日、ボール盤(結構大きいもの使ったので)のせいで、腕と肩筋肉痛です。ポンコツですね。
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