第7話  困るっつーの!

実習助手とは、教諭ー座学を受け持つ先生一人ではできないことをサポートする教員である。そのため、教諭の先生の雑用を手伝うことも仕事の一環である。

その手伝いとは、ある日突然やってくる・・・。その例をいくつかご紹介しよう。


夏休みのある日、課題研究の手伝いと題してめちゃくちゃ重くて長い木材を削るための運搬を頼まれた。これが女の身にはこたえるのよ。ましてや夏バテと抑うつが続いている体にはなおさら。しかし、肝心の教諭は、この作業が一体何か詳しく教えてくれない。

木材を何かの機械にかけているのは分かるんだけど、だからひたすら重いだけで、私は余計バテた。

それから、2学期になったまたある日は、昔の課題研究で作った装置を解体するため、電動ドライバーでひたすらネジを外していく・・・んだけど、無理やり突っ込んだっだろって下手くそに締めてあるものもあるから、素人は上手く取れない。しかも、場合によってはペンチ!ペンチでネジなんか取ったことねーよ!!苦戦する私に、「ものづくりの経験値が低い」となじる教諭。あのさあ・・・。

自動車科とか建設科とかさんざん落ち着かなく行かされて、教えてもらうところは見事にパワハラで教えてえもらえず生徒からもいじめにあって、そんで経験値なんて積めると思う?

それにうつで3年も現場離れてて、やっと戻ってこれたって人に、だよ?無理解にも程があるよ!!

また別の日には、巨大なボール盤で材料に穴空けする時、材料の設置の仕方で、垂直とか色々横で言われたけど、説明が分かりにくすぎて何がなんだかわからない。そんでブチ切れられたけど、自分はわかっていても相手がわからなかったら意味無いんじゃない?

そんで、「これがわからなかったら致命的」って、説明聞いてもわかんなかったらそれは教える側にも問題があるんじゃないの?

何か昔の自分を見てるみたいだった。昔の私も生徒には怒ってばかりで、色々うまくいかないと逆ギレしてしまっていた。だから、それに気がつけたのなら、人との接し方の面では、経験値を積んで昔より成長できているのではないか、と思う。実際、リワークでもアンガーマネジメントやアサーションについて随分学んだので、あとはそれを日常的に使えるようにしていけば、そっちの面では(取る必要ないけど)マウントを取れるのかもしれない。

ものづくりは、時間を見て自分の好きなもの、興味のあるものから広げたい。あ、でもまずは体力回復が先だけど、ね。

旋盤の練習、早くしたいなあ。ド素人だけど、色々勉強はしていきたい。じゃないとこのエッセイもネタが尽きる・・・。

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