約3週間目(11/5~11/11)

その3 発見の3週間目の巻

【はじめに】

まずはここでは拙作「稀代の召喚術師私。転生をミスった挙句、女性として学園に行く」(https://kakuyomu.jp/works/16817330665510213560

という、まあ細々と皆様の応援で続けられている作品のPVを集計しているわけですが、何と先日ついに1000PVを突破するという大ニュースがありました。


近況ノートなどにも書かせてもらいましたが、改めてここでもお礼の言葉を述べさせていただきます。皆さんどうもありがとうございます!!



まあ、それはそれとして。実は現在ある問題に直面しています。

というのも、「PVの割合」が(あと純粋に数字も)減少の一途をたどっているのです。


どんどんと読者を手放していってしまっているようなのですよね……


そこで、今回は数字の上がり下がりという視点から、もっと大局的に純粋なPV数の変化から見ていっていましょう。


とまあ、そうはいっても私の作品は確かに沢山の方々見てもらえるようになりましたが、人気作品とは言えません。


しかも上述のようにどんどん減っているので、なおさら信頼性は薄いですね。

じゃあ他の方のPVはどうなるのかな?


そーっと見て見ることにしました。


【本題】

というわけで、今回私が来たのはランキング上位の世界です。

あ、とんでもない数値で私とは異なる世界を目の当たりにして、「うわー、すっげー」となっちゃったんですけど……。


でも、面白いこともいくつか分かりました。やはり、あらゆる意味で先人というのは偉大です。


さて、面白いことと言うのは、ランキング上位の方と私のような矮小作家の共通の数字の動きというのがあるようだということです。

なんだと思いますか?



それは「逆山形」の数字の動きです。


簡単に言うと、一話を兆しにして徐々に減っていくようなのです。

私の作品でいえば、最初が200くらいでそこから120、80...と下がり、4にまで下がっていきます。


わあ!減ってますねえ……すごく。

いつでも私の作品のアクセス数は見れるので、お好きな時に是非。見ていて気持ちのいいくらい綺麗に少なくなっています。


自虐ネタになりましたが、とはいえランキング上位に食い込むような作品であっても、これは例外ではないようです。


PVの数は膨大なれど、その数が徐々に減っていく様を見ると、

「もしかすると、こうした数字の推移はここカクヨムの特徴なのか」とも思いました。


ちょっと話がそれますが、実は一作品だけこの考えに大きく抗った作品があったのです。ある一話だけ恐ろしく伸びていました。


しかし、これは何かしらのイベント、例えばカクヨム公式のレビューといったことがあったと考えられます。

逆に言えば、そうでもない限り、減少が止まることは無いと言えるでしょう。


一方で、そういったイベントに運でも何でも遭遇できれば、ボーナス間違いなしというのは実証されているようです。

 

そうなんです。

おそらく、カクヨムでは(あるいはweb小説というものでは)徐々にPVが減っていくのが散見されます。

ただし、上位の作品ほどその減少率が低く、ゆっくりと減少していくようです。


もちろん、これはその作品が徐々につまらなくなっているということを意味している訳ではないので、要注意。


シンプルに序盤が注目を集めやすいという性質を持っているということでしょう。「他が下がっている」よりも「はじめが伸びている」ということが起こっていると言った方が正しい気もします。


では、何故この現象が起きるのか。

読めばわかると思って読んできました、ランキング上位の作品3つを。


3作品共通の書きかたは

①余白が多め

②場面転換が__ではなく、♢や△などの記号が使われている

③目次が章分けされている


といったところでしょうか。では、ここに拙作の作品と比較するとこういう形になります。


    【余白】【転換】【章分け】

上位陣  多め  記号  あり

拙作   少なめ __  なし


といった感じになりました。


はい、ちょっとずつ見えてきましたね。

もしかすると、こういう部分に人気の秘訣の一端があるのかも?

何にしても、守破離です。この教えをまずは「守って」見ましょう。



♦♢♦


【トカゲスver2.0】

ということで、トカゲスver2.0です。

上の要素分析し、分かったことは3つ。



●空間を広く使い、密度を低くすること



これで、文字数の割に多く見た感覚になりますね。

もちろん、感覚はともかく、文字数が少ないので読者は「読みやすい」と感じるのではないでしょうか?


多くとも三行まで。前後は二段落分の余白。

これを「低密度文章」作戦と名付けましょうか、ぜひ使ってください。



どうやら、私は普通の小説のような書きかたを意識しすぎていたのかもしれません。これは個人的には革命的発見です。絶対使います。



●転換に記号を使うこと



例えばここで話がいったん終わり、回想になるとします。


_____________________________________



でも、いいですが。先ほどの「低密度文章」作戦的には良くなさそうです。空間が線で削られています。

なので、こうするのはどうでしょう。



♢♦♢



ね?おさまりがいい。__は他の用途でも使うことがあります。

ですが、☆や♦、△ならよほどのことでは使わないので、一目で場面の転換と分かるのかもしれません。



ところで、これは誰かもっとすごい人が使っていたのでしょうか?

何にせよ、誰が起源であれ、これはとても便利です。おすすめします。



正直なところ、今書いていて

「あれ?もしかして、私イケるのでは?」

なんて思っちゃえます。



コンパクトに収まるというか、一気に世界がまとまる感じがします。

さしずめ、お弁当をしきってる緑のアレのような、縁の下の力持ちが記号なのですね。



●章分けすること



これは、正直プロットの段階の話のような気がしますが、でも大事なことです。考えてみましょう。



ところで、私はプロットが苦手で、最初の物語だけを作ったら、後は全て頭の中で展開を管理しています。



同じ方はいらっしゃりますか?いましたら、いい機会です。一緒に止めましょう!!



というのも、私の悪いクセ。

それは自分の頭の中で完結していることをただ書きなぐっているだけなこと。そう感じることは少なくないです。



もちろん、たかが趣味と言えば、それまでかも知れませんが、人気になりたいと思うのならば、才能を恨む前にもっとすることがあるのかもしれませんね。



なので、章分けを始めとした話の構造、ひいてはプロットを綿密でなくとも、大雑把でも作っておく。

そうすることで整合性とまとまりが生まれる。

すると先ほどの書きかたと相乗し、さらに読みやすくなるのです。



そして、結果としてその世界観に没入しやすくなり、続きが気になる、キャラクターに感情移入しやすくなる、そういった良い効果が見込めるのでしょう。



さて、今回はここまでにいたしましょう。

以降、私の作品は全てこのトカゲス2.0な書きかたに更新されることでしょう。



今回は私にとっても非常に有意義な研究になった気がします。

皆様、これから小説を書く予定があるのなら、是非、試してみてはいかがでしょうか?



それでは、また来週。よい一週間を!!

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