中筒男命様と初めて繋がった時のお話 ①

私は34歳でいきなり見えない世界の扉を、開いたわけだけど。


開いたからといって、

「さぁ! 神様とお話できる!」

なんて事は、夢のまた夢だったんよ。


前にも書かせてもらったけど、

私の生れた家は、悪霊の巣窟だったから。

そりゃあ、まずはその悪霊と繋がるわけよね。。


おぉ〜、、怖い!

なんて思うでしょ。


ところが、悪霊達は、全く怖い雰囲気なんて見せないんよ。

それどころか


「我々は、あなた方家族をずっと守ってきた神々である。」

なあんて言うわけ。


信じられんでしょ。

でも、本当にそう言ったんよ。


だから、私はまんまと騙された。

見えない、悪霊、邪神と私は初めて、霊界の扉を開いて繋がったんよ。


もうね、取り憑かれたよ。

心も、身体も。


勿論、現実的に仕事なんて出来なくなるんよ。


何度も転職するけど、身体と心が悲鳴をあげるから、続けられなくなるんよ。


そんな状態が10年以上。


どこかで祈祷とかしてもらいたくても、彼らは、行かさないように働きかける。


そして母を、病で遂にご霊界に還すようになるんよ。

もうね、

彼ら悪霊は、味方だって言いながら、

病を悪化させて、母の命を奪いに来ていたわけなんよ。


闘病しながら。

私もお世話して、クタクタになった頃、


「必ず救ける。

だから、あなたも頑張りなさい。」


そんな、声が聴こえてきたんだよ。


その声は、今まで悪霊達の聴いてきた

声とは、全く違った。


私が受ける感覚からしても

全く違うものだったんだよ。


あの時の声は。

「天照大御神」様だった。

なぜ、天照大御神様だったかと言うと


祖母がずっと信仰してきた、

あの祖母の家の床の間にあった

「天照大御神」様の掛塾のようなもの。


お婆ちゃんのおかげで、

天照大御神様が救けに来てくれた。


でも・・・

「必ず救ける」

とは? どう言う意味?


延命するの?

悪霊に連れて行かれないように

逝くべき処に連れて行ってくれるの?


私は考えたよ。


そして。

「どうかどうか、母さんを悪霊に連れて行かれませんように。。」


そう、祈ったんだよ。

ただ、それだけが不安で仕方なかった。。


そして、天照大御神様は、

母をきちんと逝くべき処に連れて行ってくれた。


道をつけてくれたんだよ。


私は

「良かった、良かった」って、、

泣いた・・・


悪霊に捕まり、連れて行かれたら

どうなるのか、

祖母から聞いていたから。。


怖い世界に連れて行かれなくて良かった。。。


今では、ちょっと離れたとこから、

仏様に囲まれて静かに過ごしているよう。

そして時々

「ユリナちゃん、、〇〇食べたいわ。 お供えしてね。」

なんて、言ってくる、母さんなんだよね。。



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