第5話 朝のおパンツチェック
「それじゃあ、スカートをたくし上げてもらおうか」
アプリが恵理のみに効くのだと知った翌日。
朝起こしに来てくれた幼馴染の恵理に催眠アプリを起動した画面を見せて、そんな言葉を杭にしていた。
もう何度も成功しているのだけど、結構緊張するのはなんでだろうな?
恵理は俺の言葉を聞いて少しだけ躊躇った素振りを見せた後、ゆっくりとスカートをたくし上げ始めた。
どうやら、このアプリの効果は健在のようだ。
いや、催眠が効くからといって、幼馴染にスカートをたくし上げる催眠をかけるのはどうなんだという意見もあるとは思う。
すでにスカートをたくし上げを二回もさせた後に、そんなことを考え始めても遅いかもしれない。
それでも、多少なりとも罪悪感がないといえば嘘にはなる。
そんな思いもあって、俺は昨夜寝る前に催眠アプリの概要などを色々とチェックして、何か言い訳にできるような物はないかと探した。
そして、そこには次のような記載があったのだ。
※本当に嫌な命令の場合、洗脳されることはありません。
つまり、あれだ。
あそこに書かれていた概要欄が正しいのなら、恵理は俺にパンツを見せることを、本気で嫌がってはいないらしい。
……まぁ、幼馴染だから見られても気にしないとかだろう。まさか、自分から望んでスカートの中を見せたいとは思っていないだろうしな。
それなら、見せてもらっても、まぁ、問題はね、低いんじゃないかと思う訳ですよ。
もっと正直に言ってしまえば、恵理のパンツをもっと見たい。そんな男の願望に負けたということだ。
そんな少しの言い訳を作って、俺は今日も恵理にスカートの中を拝ませてもらうことにしたのだった。
罪悪感がないかと言えば嘘にはなるが、催眠アプリで女の子にえっちなお願いをしたいというのは男の願望なのだ。
こんなどうしようもない俺を受け入れてくれ、恵理よ。
そんなどうしようもない俺の願いは催眠という形で恵理に届いて、恵理は恥じらいに染まった赤い頬をこちらに向けていた。
羞恥心を抱きながら自らスカートをたくし上げるという構図が妖艶的で、俺はまたすぐ近くでその姿を眺めていた。
徐々に露になっていく普段隠れている太もも。そして、ゆっくりとスカートの中に一番隠されている部分が露になった。
「今日は桃色のパンツか」
露になったのは淡い桃色をしたパンツ。白に近いその色は目立つような色をしておらず、それでいて女性らしさを醸し出すような色合いをしていた。
見えているのはパンツの下の方だけ。それでも、ベッドの上に座っている俺と、その前に立っている恵理という立ち位置のせいか、パンツとの距離は近かった。
フリルや小さなリボンのような物は確認できないが、パンツが全部見えないようなスカートのたくし上げによって、その想像は無限に広げられていた。
それこそ、この桃色のパンツにはフリルだけではなく、レースのパンツなのかもしれない。そんな想像は頭の中で無限に広がり続けるのだった。
いや、そんな妄想を幼馴染のパンツを見ながらするのもどうかとは思うけどな。
幼馴染の女の子にパンツを見せてもらっているという状況。
パンツを見てもなんとも思わないなんて言いはしたが、なんとも思わないのに連日でパンツを見せてもらおうなんて思わない。
どうやら、俺は少なからず恵理のことを性的に見ているらしい。
これは思春期から来るものだろか?
まさかとは思ったが、この奥の方にある煮えたぎったようなものは性欲以外のなにものでもないのだろう。
そして、その奥の方にあるものは、もっと恵理のパンツを見たいという感情。それによって、俺の背中は強く押されていた。
そんなこともあって、俺は一つのアイデアを思いついてしまった。
「そうだ、もう少し脚広げてくれないか。たくし上げは下ろしていいや。それで、そう、もう少しだけ脚開いて」
パンツをたくし上げた状態をしばらく眺めた後、俺は恵理を部屋の中央に移動させて、少しだけ脚を開かせた。
肩幅よりも少し広いくらい脚を広げてもらうと、俺はそのすぐ近くに横になった。
構図的に、ちらちらと恵理のパンツが見えるが、俺の見たい景色はもう少し違う所にある。
「よしっ」
そして、俺は床に横になった体勢のまま体を滑り込ませて、体を恵理の開いた脚の中に入れた。
ちょうど恵理の足と足の間に潜り込むようにして、頭の位置を調整してちょうど恵理のパンツが真上に来るようにする。
そして、頭の位置を調整した俺は、その頭上に広がる景色を見上げた。
「っ!」
「おぁっ……えっろぃなぁ、この光景は」
俺は満天の星空を見る少年のように、感動の声を漏らしていた。
真下から見上げるパンツは正面から見たときと違ったシワの入り方をしていて、微かに弛んだような布の膨らみが妙に煽情的だった。
クロッチ部分付近に見られる布のつなぎ目と、パンツの両脇にあるフリルと呼ぶには小さすぎる装飾。
お尻と太ももの境目の境界線から、お尻へと向かうふっくらと膨らんだ形が蠱惑的で思わず引き込まれそうになる。
心臓の高鳴りから、自分が興奮していることを再確認させられると同時に、少しの罪悪感がひょっこりと顔を覗かせた。
「……この光景って、見ちゃっていいものなのか?」
今の状態はスカートをたくし上げてはいない。ただ足を広げて立っていてくれというエロくはない命令。
しかし、俺が恵理の下にも潜り込んだことで、一気にその命令はエッチなものになった気がする。
なんか正面からパンツを見る時以上に、マズいことをしている気がしてきたな。
だって、これって文字通りパンツ一枚向こう側にはもろにそれがあるということになる。
マズいような気がしながらも、そんな光景を前に心臓は少しでも多くの血液をどこかに送ろうとしているらしく、朝起きて間もないというのに必死でそちらに血を送っていた。
「このままソロ活動でも……いや、さすがに途中で催眠が切れたらまずいしな」
「っ」
そう言いながら下に伸ばした手を、俺はピタリと止めた。
何がきっかけで解けてしまうか分からない催眠状態。
さすがに、幼馴染がスカートの中に頭をツッコんで事に及んでいたら、軽蔑されるだけでは済まないかもしれない。
「……あとで思い出して、オカズにすることにしよう」
「~~っ」
俺は少しだけ体を起こして、そのシワに近づこうとしてみたりしながら、腹筋がつる寸前までプルプル震えながら瞼の裏にその光景を焼き付けたのだった。
これは、朝から見るにしては刺激が強すぎるな。
俺がその光景を瞼の裏に焼き付けている最中で、何度か恵理の脚にきゅっと力が入ったようになっていたが、なんだろうか?
まぁ、その時の筋肉の動きによって、形容しがたい劣情が掻き立てられたからいいか。
俺は恵理のスカートの中を下から覗いて、スラリと伸びる脚とその先に広がるパンツの光景を覗くとともに、催眠アプリが恵理のみに聞くのだということを確信したのだった。
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