第3話 エタる原因


エタる原因……

これはいくつもあるようですね。

まず種類として分類すると少くとも5種類以上有るかと。で、それを系統立てて説明…イテッ


背中を楊枝でブッ刺されたような激痛に驚いて振り向くと、モフってる白い悪魔タヌキが……

「ラ……ラグドール……?!」


これは今は亡き我が愛描のチェルシーではないか。

かまってちゃん過ぎて良くイキナリ背中に爪を立てられたっけ。それが霊猫となって現れた。


ちぇる猫:「もっと徒然なるままにやるニャー」

自分:「チェル~!」

ちぇる猫:「論説するニャ、エタりたいならニャ」


そ、そうか、ここはハウツー解説じゃなかった。

自分:「ありがとう、チェル!」

ニャーと言ってパッと虚空に消えた。


ではでは気を取り直してと。

え……と。そもそもエタってる状態とは?

そこで今回はひとつだけ取り上げてみたい。



では皆さん、

例えば1年くらい更新してない作品がありながら次作を書き始めた、なんてこと有りますか?


多作家さんのホームに行くと結構見受けられますね。


まぁ、そうでなくても今取りかかっている目の前の作品がしっかり中盤や佳境にある、あるいは重要な局面に在るのに他作の構想を始めてしまったりとか。


――― ヤバイ傾向ですね。



第1話で取り上げた動画で講義をされてた有名作家さんの授業での事。


生徒:「完成させようとした時に他の物語のいいアイデアが浮かんでそっちを書き始めたくなるんです」


先生:「あ―それは現実逃避ですネー。そのアイデアは大抵後で見ると凡庸なのです。錯覚です」



この様に一刀両断でした。

では本当にそうなのでしょうか?


う~む……かなり的を射た言葉かと。


え?! それじゃ恵多エタりすとの擁護になってないって?!

今すぐこのエッセイ止めろ?!


はい、すみません <(_ _)>


まあ、いいじゃないですか、現実逃避で恵多えたれるならば。私達はそれで食べてこうとするプロじゃないんですから。

それで幸せになれるのでしたらそうするのがいいに決まってます!


ただし! 後で自己嫌悪の方が勝ると言うのなら、改めるべきでしょう。

その解決策の一つとして、プロットをしっかり作る事だと言われてますね。


プロは半年とかプロットを練り続け、様々な確証を得てようやく本筋を書き始めるとか。


まあ、当然ですよね。

設計図無しとか構造計算無しで今まで作ったことの無い家を作れって大工に言ってもアドリブじゃあ怪しい構造のものしか建たないでしょう。


そして途中でムリだよそんなの、……とエタること間違いなし!


え? 思い当たる? 耳が痛い? 擁護になってないからやっぱ『応援する♡』をタップするの止めた?


ちょ、ちょ、待って下さい!

いや、それも経験、失敗も楽しめばいいんですよ。

私達は素人なんですから。


そう、永遠のエターなる







では今回はこれでおしまい……じゃなくて、


―――― 永遠エタニティに続く



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