第2話 トラウマの克服



小学校5年生の時、自由なテーマで物語を作りなさいという授業があり、3単位くらいの中でクラスメイト皆、ちょっとしたストーリーをちゃんと完成させていました。


でも自分は5行くらいで行き詰まりエタったのです。

壮大な冒険物を書こうとしてしまい、話しをまとめきれなかった……


以来、ノンフィクションへのトラウマが。




―――― やがて時が過ぎ社会人となり。


ビジネスのハウツーなどの実用書しか読んで来なかった自分。


ある出会いからラノベを書いてみたいと思ってしまったのです。

唐突にトライする事にしたのですが、そもそもラノベを読んだ事も殆どなく、小説全般でも生涯数冊しか読んだ事がなく。


じゃあ何故?! についてはまたその内に書きますが、兎に角いきなり約13万字を目指して作り始めた訳です。

ググッたら文庫本1冊が9~15万文字位の作品が多いと出て来たので。


仕事、食事、風呂トイレ、など生活に必要なもの以外の時間の殆どを使って。


目標通り13万字、1ヶ月で出来ました。


ここで知人登場。命々して『時々くん』

やたら本好きです。二次創作もやっているオタク系です。で、こちらの執筆がエタると思って居たようですがいきなり完走でビビってました。


自分:「そう? ……なんで?!」

時々くん:「いや、この界隈では完走は凄いことなんだよ」



知りませんでした。

そんな私はビジネスマン。契約事とかは比較的得意です。先ずは成約するためにはゴールを先に設定します。


そこへ辿り着くための様々なシナリオを想定。将棋の様に出来るだけ相手やライバル業者の動きを何通りも考え、先回りして準備し有利に事を運びます。

イタい思いを沢山しながら培ったものです。


だから発想の前提が必ずゴール中心で、全てそこへ向かって考えてしまう癖が染み付いてしまっています。


そしてそれは変えられそうもないのです。


でもってその時の処女作。(恋愛もの・カクヨム未公開)

感動のラストへ向けて山有り谷ありを考える。

コメディ、シリアスのバランスをプロットの段階で足したり引いたり入れ替えたり。

そして本編を書く程にキャラが勝手にしゃべり出し……


愉しい……でもこれをずっと続けたい訳ではない。

それらはラストのカタルシスへ向けての部品としての存在なので、コンテンツとしての楽しい事、苦しい事、嬉しい事、切ない事は全てラストの為にある。


そうやって夢中になったが故に少し増えてきた字数。公募に出す為にオーバー分のムダを切る。


より密度が上がり、自分の中で納得感が増したのです。


こんな感じに今の所、恋愛2作、異世界1作、SF1作の計4作、いずれも本業の合間に1ヶ月で書いたことで書きかけで棚上げにはならない自信がついたのでした。


社会人としての業務に鍛えられた結果、俯瞰して事業を成立させる習性がトラウマを克服させていたのでした。


これって悲しいサラリーマンの性でしょうか?!







では今回はおしまい……じゃなくて、


―――― 永遠エタニティに続く

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