第3話―竹千代を解放―
歳月が過ぎてゆき信長は成人した。
ちなみに織田信長が成人式を迎えたのは13歳。
それから少しして織田信秀は信頼のおける社員を集めて会議を行っていた。
「まだ発展は終わらず即日に決めたぞ。
我が社の売り上げをより拡大するため岐阜にも手を伸ばす」
「「おぉー!」」
まだ小さな企業である織田信秀であるが新進気鋭であるが一声で次々と他の企業が集まっていく。
西部の愛知県中に要請して岐阜県へと進行を開始。
これを後に
改めた概要にすると尾張国中に兵を集めさせると進軍を開始とした。
何はともあれ人数二万六千ほどの人数を連れて駅へと降りて町や村に向かう。
「よし。岐阜県民たちに見せてやろう。
我が社のサービス精神。
じっくりと堪能してもらうではないか」
織田信秀はそう言うとシャツを脱ぐと上半身を裸になる。鍛えられた筋肉に黄色い声。
そして松明を両手にダンスを始めた。
「ふっ、兄上に負けていられないな。
皆の者!社長に続けぇぇぇぇ!!」
織田信秀の弟である織田
「「おぉーーッ!」」
実際は侵入すると村々に火を燃やして回っていた。
稲葉山城の山麓まで放火していたと信長公記で載っている。
織田家の得意技は放火。
「よし。この勢いで
織田と斉藤家が戦った加納口の戦い、または井ノ口の戦いとも。一般的であるは加納口の戦い。
町口まで迫り、午後四時頃となり日が傾き始めていた。汗を拭い達成感から社長の織田信秀は、そろそろ営業はこの辺にしようと帰路につこうとする。
半数が降りていき、のんびり進んでいた時だった。
「なんだ、この音は」
「兄上たいへんでごぞいます。
「何それはまことか!?まずいなぁ無断で来てしまったから怒られるぞ。
仕方ない。反撃するぞ」
「はっ!兄上がそう仰るのでしたら」
参加したものは青ざめる。
ここで訂正して織田軍が半数となるタイミングで奇襲したことが分断するような形になり南から攻めてきた斎藤軍は有利に働いた。
そして大打撃を被ることになる。
――なんとか猛威から抜け出せた織田信虎は命からがら帰宅するのだった。大きめだけど質素な家に帰ってくると出迎えに土田御前が玄関で驚いた。
「アンタどうしたの?」
「いやなに。色々とあったのさぁ……
岐阜のマムシは強かった」
あまりにもヒドイ負け方を喫してしまった織田軍。
弟は討死してしまいそれどころか他の武将さえ倒れてしまい織田信秀は家臣を六人か七人となんとか逃げ延びた。
他の資料に【
「も、もうしっからしてよ。そんなだと子供が心配かけるじゃないの。
それに……ワタシだって」
「土田……へっへへ。そうだな。
気を取り直して。いっぱいイチャイチャしてやる」
「この変態」
「だっはは。にしても加納口で朝倉と連携して
北と南から営業活動していればよかったかな」
半分になった瞬間に責められて敗北したとされるのは信長公記などのボロ負けに。なれど別の資料から朝倉と連携して攻めたとある。
しかしどちらも斎藤家に負けるのは変わりないが。
――しばらくして織田信秀は岡崎城カンパニーの株を半数以上を占めた。これによって岡崎城は陥落
そして、この迅速な手腕から松平広忠はこの経営術をどうにか手にしたいと息子を送ることにした。
西の愛知県に移動することになった息子は竹千代。
いずれ徳川家康と改名する偉人である。
屋敷でゴロゴロしていた織田信秀は妻に談話しているとこの提案に正気を疑った。
「おいおい、まるで人質じゃないか」
「まことに。頭痛がする話ですな」
頭を収めるのは織田信長の教育係を務めている
織田信秀が会社の第二位とまでいわせる社員。
「こんなの乗るわけが無い。無視だ」
「しかし。もう来ております」
平手政秀はパンパンと両手を叩く。待機していたのか竹千代がサッと現れた。
「竹千代ですぅ。これから経営術を身近で学ばせていただきたいと存じ上げますぅ」
「これまた一癖ある人物を。まあいい面倒を見てやるか。熱田の加藤にでも頼むか」
ここ研究で分かったことがある。まだ絶対的なものではないが織田信秀が岡崎城を陥落させたことで城主である松平広忠は降伏する。
裏切らないように人質を差し出した。よくフィクションである今川に人質を送ろうとして
まず松平広忠の妻には戸田康光の娘である
近年の研究では敗亡した松平広忠が息子を人質に差し出したに過ぎないのが理にかなっていると本などで持論があり採用した次第である。
「あの、加藤とはいったい?」
これから生活に移るにあたりたずねる竹千代。
「加藤
ともかく良い奴だ安心しろ」
頭をクシャクシャとなでる。
預かり先になる加藤順盛の屋敷は港があり暮らしは快適そのもの。
――更に月日はすぎていく。
西愛知では一番の愚者と揶揄されていあ息子の織田信長は斎藤道三の娘である
「留学していた長男の
世間では人質交換だとか騒いでいる。
はっはは
社長イスの背もたれに預けて穏やかな表情を浮かべていた。どこか
長男が戻ってくるか頃から織田信秀は病に伏せるようになっていた。
暫くして織田信秀は末森城カンパニーで小さな灯火は静かに去って消えるのだった。
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