昆虫国編

第2話「昆虫国」



そしてその日、МABの人たちがやってきて町の人々は中央部に集められた。そして中央部の台の上では町の長が話している


「皆さん、私たちの町を脅かす昆虫国をご存じでしょう~?でも大丈夫!今回はМABの方々が来てくださいました。では、今回の部隊のリーダーを務めていただく方に話をしていただきましょう」そして長は台から下り金色の髪をしてサングラスを掛け背中に槍を背負った男が現れた。そして男は町の人達に言う


「皆さ~ん、どうも~私はあのМABに所属するジェイスという者で~っす。階級は何と『シルバー』驚いたでしょうまあ、無理もないですかね」その男は話し方もチャラく少し鼻につく感じだった。そしてジェイスは台の上に上がった


「では、皆さん~私が来たからにはもう安心、なんたって『シルバー』ですからね。今頃奴らは慌てふためいているでしょうよ、」ジェイスは町の人々に向かって言う


「では皆さん早速参りましょう~」そしてジェイスとその部下たちは村の人たちに案内された。そして向かった場所は町を出て東に15キロ離れた場所にあった洞窟だった


「ここです。村の一人がここに入っていくのを見たそうなので間違いありません」


「よし、ではジェイス様」町の長はジェイスに言うとジェイスは頷いたそしてジェイスと部下の人たちは洞窟に入っていった。そしてこの穴は先へ行くほどひらけていた


「それにしても、この道は長いな~・・・いったいどこまで続くんだ?」ジェイスが言うと部下の者が答える


「この洞窟は謎が多くてよく分かっていません」すると次の瞬間向こうから何やら凄いスピードで近づいてくるものがあった


「ついに一体目がお出ましか」みるとそれは大きな百足だった。そしてその百足は口を開く


「貴様らか、МABとかいうふざけた輩は?」するとジェイスはそれに答える


「ああ、そうだお前は誰だ」百足はジェイスに答える


「俺は蟲王様に頼まれた者だ、どんな奴がここに来るかと期待しておったが・・カブトやクワガタの力がなくともこんな虫けらどもなど簡単につぶせそうだな」


「な!・・・この野郎、今すぐに地獄へ送り返してやる!」ジェイスの部下達は武器を構えた。だが次の瞬間百足は高速で動きだし部下の一人を串刺しにした。


「うああああああ」部下の一人は叫ぶするとそれに続き他の部下もいっせいに銃らしきものを構え撃ちだした。だが、全く効果がなかった


「がっはっはっは!そんなへなちょこな武器で俺の甲殻を貫けると思っているのか!」そしてジェイスの部下たちに突進した


「ぐは!」


「ぐへ!」っという声を出し壁にたたきつけられた


「残ったのは貴様だけか・・ん?」みるとジェイスは顔に手をつけていた


「はっはっは!怖がらずともいいぞすぐにあの世に送ってやる」しかしジェイスが手を顔から離すとその顔は泣いているのではなく笑っていた


「『すぐにあの世に送る』っだって~?・・っくっくく~冗談だろ~」


「なんだと」ジェイスが言った瞬間百足がジェイスに向かって突進してきた


「馬鹿が・・・そういうセリフは勝者こそいっていいセリフなんだぜ」「はあ!・・・なに?」するとジェイスは高く飛び、槍を構える。そして百足に向かって急降下する


「貴様の攻撃など俺の速さには当たらん!」ジェイスの槍は百足の頭を貫き胴体にも貫通した。そしてジェイスは着地し言った


「虫風情が調子に乗るからだ」すると百足が叫ぶ


「馬鹿な・・・こんな奴にぃいいい!!」そしてその体が倒れた、そしてジェイスは部下に駆け寄る


「どうしたお前ら?リタイヤか?あ~情けない」すると部下の一人が言う


「すいません、ジェイス様・・・大丈夫です」そして部下たちは立ち上がり先に進んだ。そしてしばらく進むとまた足音がした、がそれは魔物が歩く足音と違っていたそれはまるで人が歩いているようだった


「どういうことだ?この洞窟にまさか人が?」ジェイスは周りを見渡した。すると、次の瞬間後ろから声が聞こえた


「やあ」


「誰だ!」ジェイスが振り向くとそこにはなんとさっき倒したはずの百足がいたそして百足は言った


「貴様の攻撃は見切った・・・どうやらその槍の威力は俺の甲殻に届かなかったようだな、さっきの言葉は訂正したほうがいいぞ?虫けら」っという言葉と同時に百足の口がジェイスの顔にめがけて飛んできた


「ちっ、油断した!」ヤバイっと思った次の瞬間百足の頭上から人影が見え次の瞬間百足の体が一気に粉々になった。みると百足の上に執事服を着た老人がいたそうジャックだった。なぜジョージと帰ったはずのジャックっがいるのかというとそれは数時間前にさかのぼる・・・そのときジョージとジャックは買い物をすませいつも通り帰り道を行っているとき


「ん?ねえ、ジャックあれ見て」見ると大きな洞穴があった


「なんだろうね?あれ」


「ただの洞窟でございましょう」


「いや、でもなんか気になるし・・・」


「え?ま、まさか行くというのではございませんよね?」


「うん、行くよ」ジョージはそう言うと走りだした。そしてジャックもあわててその後をおった。二人は洞穴の中に入った。するとそこには広い空間があった


「広いね~」


ジョージは言う


「ええ、それに壁にはところどころ穴があいているおかげで中はとても明るいです」ジャックが周りを見渡しながら言う


「そうだね・・・」そしてジョージが歩いていると急に目の前の土が盛り上がり中から巨大な幼虫が出てきた。そしてその幼虫はジョージの首根っこを口で掴み上げ穴の中に引きずり込んだ


「うわああああああ」ジョージの叫び声をあげ中に入っていった


「ジョージ様!!」そしてジャックも急いで中に入りそして今に至る・・・


「なるほどな~・・・分かったそのジョージとやらの小僧はこの俺が安全に保護してやろう爺さんは先に帰っときな」するとジャックは言う


「いえ、私はジョージ様の執事ですので私も参ります」


「やめとけ爺さんがついてったって足手まといになるだけだ」


「そんなことございません!ジョージ様をお守りするのが私の使命です!」


「・・・勝手にしな」そしてジェイスはジャックを連れ先を進んだ


「それにしても、爺さんよく今まで生き残ってたな。こんな怪物たちがうようよいる場所で昆虫国の幹部に会わなくてよかったな」


「ええ、おかげさまで」すると何やら羽音が聞こえ見るとまた何やらこちらにやってきた。それはカブトムシとクワガタムシだった。しかも巨大で二足歩行だった


「百足野郎の連絡がこないと思ったら見る限りやられたっぽいなあ、カブト」


「ああ、見る限り爺と小僧どもだなこんな奴らに負けるなんて百足は情けないな」


「貴様らはいったい何者だ!」ジャックが言うとカブトムシとクワガタムシは答えた


「俺たちは蟲王様直属の部隊の幹部だ」


「なるほどな~百足野郎が言っていた奴らはてめーらか」


「ああ、こいつらどうするクワガタ?」


「どうするったって答えは一つだろカブト」


「ああ、そうだな・・・皆殺しだ」そしてこちらに向かって走ってきた


「ちっ!やるか」そしてジェイスは槍を構えると前にジャックが立つ。ジャックは一人で二体に向かってある行ていった


「おいおい、カブト見ろ爺だ笑わせるぜ俺らを倒す気でいてやがる」


「ああ、全く笑えるな・・・」っと言いながらカブトムシとクワガタムシは突進してくる。そしてジャックとカブトムシはぶつかった


(クククク!死んだな)そしてクワガタが笑っているとジャックに突進したカブトは瞬きの一瞬でバラバラになった


「え?」


「なんだ?何が起きた?」するとジャックの拳に血が付いていた


「こ、この爺何をしやがった」クワガタが驚いていると


「あなた達ジョージ様の居場所を知っていますでしょう、どうか教えていただけませんか?」っとジャックが言った


「っち!そんなの教えるわけねーだろが!」クワガタは走りだす。そしてジャックに向かいその大きなハサミで切りかかるが


「残念です」っとジャックは一瞬でクワガタの後ろに立ち首を切断した


「・・・・・」その場にいたジェイス含め全員が驚いていた。ジェイスはジャックに言う


「爺、あんたいったい何者なんだ?」するとジャックは笑顔でジェイスに答えた


「私はただの執事でございますよ」


「いや、ただの執事がそんな強いわけないだろ・・・」


「まあまあいいじゃないですか」すると突然ジャックが後ろを振り向くすると土の中から芋虫が出てきた


「あなたは・・・やっと見つけましたよ」そしてジャックは芋虫に飛びついた。芋虫は暴れジャックと一緒に穴の中に入っていった


「なんだったんだ・・あの爺さんは?」ジェイスはつぶやいた


「さあ、わかりません」ジェイスの部下は言う


「ま・・まあ先を行くか・・」そして進んだ。またしばらく進むと部屋のような作りの場所に来た


「なんだここは?」


・・つづく・・

小説の表紙を作りました!!これも是非見てください。https://kakuyomu.jp/users/zyoka/news/16817330666267949050

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