第23話:振り下ろされるドリアンの刃

「闇の力よ、我に宿りし者よ! ドリアンの花の毒と共に、敵を屠り尽くせ! 魔法、ドリアン・デスペア!」


ドリアン子はそう叫ぶと、手から緑色の光球を放った。それは俺たちに向かって飛んできた。


「気をつけて! スイカの誇り、果てしなき勇気! スイカ・ショッキングバースト!」

スイカが言って、茎から赤色の光球を放った。それは緑色の光球とぶつかって、爆発した。その衝撃で、俺たちは後ろに吹き飛ばされた。


「うわあ!」俺は床に倒れた。メロンナ姫とスイカも同じように倒れた。ドリアン子は笑って言った。


「やっぱり私の方が強いですよ。ドリアンの毒はスイカの甘さに勝ります。あなた方はもう終わりですよ」


「そんなことない!まだ負けてない!」

俺は立ち上がって、ドリアン子に向かって走った。俺はスイカを食べることで、スイカの力を借りることができる。

「瑞々しいスイカの力よ、我らに加勢せん!スイカ・ウォーターメロディ!」

俺はそう叫ぶと、スイカの種を手に持って、ドリアン子に投げつけた。


「なんだ、それ?」

ドリアン子は驚いて、スイカの種を避けようとした。しかし、スイカの種は彼女の杖に当たって、爆発した。その爆発で、彼女の杖は破壊された。


「うぐっ!」ドリアン子は痛みに顔をゆがめた。俺はチャンスと見て、彼女に近づいて、拳を振り下ろした。


「これで終わりだ!」俺は叫んだ。しかし、そのとき、ドリアン子は手から緑色の刃を出して、俺の拳を切り落とそうとした。


「遅い!」ドリアン子は言った。俺は驚いて、拳を引っ込めた。しかし、それでも間に合わなかった。ドリアン子の刃は俺の腕にかすめて、血を流させた。


「ああ!」俺は悲鳴を上げた。

ドリアン子は笑って言った。

「やっぱり、私の方が速いな。ドリアンの毒があなた方の動きを鈍らせている。あなた方はもう逃げることはできない」


絶体絶命だった!

俺は目を閉じて、ドリアン子の刃が首筋を切り裂くのを待った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る