強くなれない僕

青いバック

強く生きさせて

 嫌なことがあると心が異様に落ち込む。凄く重たい何かがのしかかってるようで。


 足取りも重くなって、まるで乾いていないアスファルトに足を突っ込みそのまま固めたみたいに。


 口からは呼吸の変わりに溜息ばっか出て。目はぼやけて見づらくて。


 どうしてこんなに弱いんだろうと、毎度毎度思う。失敗をしても、嫌なことがあっても、落ち込まずに前を向ける精神力があればって何度思ったことだろう。


 些細なことをあとまでずっと引きづって女々しく生きるのはやめようと決意したのは、もう数えれない。


 結局、僕は強くなれないのか。強くあれる自分は幻想でしかないのか。掴みたい自分像は確かにあるのに、嘘みたいにそうはなれない。現実と理想の乖離が激しくて、心は狭間ですり減ってしまってやる気が削がれる。


 でも、そんな日々が続いても、ふと空を見上げれば、アニメのような景色が広がっている。雲が夜になりきれない夕焼けに照らされて虹色の色を纏って、町を照らす。


 それを見れば、あぁ今日も生きていてよかったと思える。生きる活力もないが、死ぬ気もない。そんな僕に力を与えてくれるのは、きっとアニメよりも美しい現実の景色のおかげだろう。


 今は弱い自分かもしれないが、心がすり減って精神を摩耗させるがこの景色があればいつ何時も頑張れるような気がしている。


 あぁ、明日こそ強く生きさせて。

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