第500話 さえずる娘たち その二
「えー、それじゃあ、ペルンジャの実家でお家騒動みたいなことがあって、サワクロさんが助けに来てくれたんだ」
「それで、じゅ、従者にしてもらったの?」
「はい。そのおかげで、こうしてまた皆と再会することができました」
「すてき、そんなこと、本当にあるんだ……」
アルサの街が誇る少女バンド、春のさえずり団のメンバー、ヘルメ、サーシア、オーイットの三人は、思わぬ再会を果たした親友のペルンジャを質問攻めにしていたが、おおむね喜んでいるように見えた。
こちらから会いに行く手間が省けたのはいいんだけど、三人とも明るく振る舞っているように見えて、どこか焦燥感というか胸に抱えた不安のようなものが感じられる。
御婦人の機嫌を取ることに人生をかけている俺だから気づけた、少女の心の機微といえよう。
などと思っていたら、ペルンジャが急にヘルメの手を取り、こんな事を言う。
「久しぶりの再会を喜ぶ気持ちは変わりませんが、三人はなにか悩みを抱えているのでは?」
「あ、うん。やっぱり、ミエミエだよね……、ちょっといろいろあって」
ミエミエだったのか、やっぱおじさんにわかるのは、上っ面だけのようだ。
「実はそのことでサワクロさんに相談しようと……」
そう言ってヘルメが話し始めたのは、とんでもない話だった。
ペルンジャが抜けたあと、春のさえずり団としての活動は終了したものの、もともと音楽科の学生だった三人は、音楽活動自体は続けていたのだ。
「エッシャルバン先生の口利きもあって、舞台だけじゃなく、ちょっとしたパーティなんかでも招かれたりして。ドラムはヤオヤちゃんもいましたし」
ヤオヤちゃんというのは、クロックロン808号のことで、ペルンジャについていった404号同様に、自分でドラム演奏ができるやつだ。
というか俺は知らなかったんだけど、なんか勝手に仲良くなって、メンバーの一員みたいな感じにおさまっていたらしい。
メンバーがいつの間にか入れ替わるのもバンドっぽくていいよな。
「それで、今夜ボールズ家っていう貴族のお屋敷のパーティで演奏することになってるんですけど、その、そこのお坊ちゃんが……その」
言いにくそうにしていたが、要するに、三人にその坊っちゃんの囲い者になれと言ってきたらしい。
「ぶっころす!」
「えっ!?」
「あ、いやつい心の声が。つか、けしからんな」
「その、踊り子なんかは、わりとそうやって貴族に気に入られて、妾みたいになるのも、ないわけじゃないらしいので、そこまで非常識なことではないらしいんですけど。も、もちろん私たちはことわったんですけど、ただパーティの方は……」
メンバーの一人、青い肌でミーハーなベース少女のサーシアちゃんの実家は、騎士などの武具の装具を作る金工師という職人で、そのボールズ家というけしからん貴族もお得意様のひとつらしい。
サーシアちゃんが言うには、
「ちょうどそこから大きな仕事を受けていて、先々代の陛下から下賜された槍の補修で、もちろん名誉な仕事だし、そもそも貴族の依頼主に失礼なこともできないので、その、ほんとは演奏会とかも断りたかったんですけど、みんなにも迷惑かけちゃって……」
まあ、おえらいさん相手に商売してるとありそうだよな。
俺の同業者でも……、いやまあそれはそれとして、困ったもんだな。
「それで、今夜の演奏会をどうするか悩んでたんですけど、さっき学校でお会いしたエマ様が、サワクロさんが帰ってきてるから相談してみたらどうかって教えてくださって」
エマってのはフューエルの姪で、おしゃまなお嬢さんだ。
たぶん、俺に気がある、たぶん。
「そういうことなら、いくらでも相談にのるよ。つまり、そのけしからん貴族を懲らしめればいいんだろう、そういうのは大得意だ」
「いえ、そこまでは。ただその……、私達のパトロンが紳士様だって、そういう感じに話を進めれば、相手も折れるんじゃないかって、エマ様もおっしゃってて」
なるほど、さすがはエマちゃん。
権力の使い方をわきまえてるなあと感心していたら、見知らぬおばさんが息を切らせて走ってきた。
「や、やっぱりここに居た。たいへんよ、たいへんなのよサーちゃん!」
「えっ、なに、おばさん」
「と、とにかく来てちょうだい!」
そういってサーシアの腕を引いて走り去ってしまった。
いやこれ、追いかけたほうがいいやつだな、たぶん。
あっけにとられるヘルメちゃんたちを急き立てて追いかけようとしたら、黙って控えていたキンザリスに止められる。
「お待ち下さいな、この人数だと私一人では護衛が足りません」
そういやそうだったか。
「えーと、誰か居ないのか。ペルンジャ、誰と戻ったんだ?」
と尋ねると、
「フルンたちと。でも、その足ですぐに道場に行くと裏から出ていきましたが」
「そうか。うーん、ミラーとクロックロンを揃えれば大丈夫かな? いやでも、もうちょっとパワー系の」
「護衛でしたら、彼女に頼みましょう」
そう言ってなにか合図を送ると、うちの中からメイド服を着た見慣れない御婦人が現れた。
いや、よく見ると知ってる顔だ。
「レクソンじゃないか、お前も来てたのか」
ちょっとセラミック風のつるりとした顔つきのロボットであるレクソン4427は、幼女ママのオラクロンがペルンジャの護衛役に任じた対人制圧型巡回級という厳しい形式のガーディアンだ。
たぶん強い。
まあ、同じ巡回級のクロックロンだって手加減しなけりゃ実は相当強いので、レクソンは対人相手ならもっと強いと思われる。
「あちらの後始末が終わりましたので、改めてペルンジャ付きガーディアンとして赴任しました。よろしくお願いします」
「こっちこそよろしく。早速ですまんが、俺たちの護衛を頼めるかな」
「もちろんです。他のガーディアンとの連携も構築済みですから、街中であれば多少の軍勢でも問題ありません」
「そりゃあよかった」
護衛も確保したので、改めて後を追う。
「あの人、サーシアのおばさんだから、たぶん彼女の家に向かったんだと思います」
歩きながら話すリーダーのヘルメ。
「彼女の家はどっちだ?」
「ここをまっすぐ、高台のちょっと手前に職人通りがあって」
「ふむ」
ARメガネをかけると、自動的にそのあたりの地図が出る。
サーシアの自宅と思しき場所にマークまで着いていた。
よく出来てるなあ。
これさえあれば、見知らぬ御婦人でもストーカーし放題じゃないか。
しないけど。
職人通りに来たのは初めてだが、下町の工場街みたいな雰囲気がある。
あけっぴろげのガレージの一つが、サーシアちゃんの実家らしい。
中から怒鳴り声が聞こえたので覗いてみると、執事っぽい格好のおっさんが、職人ぽい連中の前で怒鳴っていた。
職人の方は青い顔をして土下座している。
どうも大事な品物を紛失したとかなんとか言ってるな。
知ってるぞ、そういう展開。
時代劇でよく見るやつだ。
神君家康公より拝領の刀が盗まれたりするやつ。
でもホントは自作自演で、ここからサーシアちゃんを人身御供に差し出せとかいい出すに違いない。
時代劇ってなぜか寝取られ展開多いんだよな、たぶん日本人って昔から好きなんだろうなあ。
だが、俺の目の黒いうちは、彼女に手は出させんぞ、なんといってもあれは俺の……になるかもしれないお嬢さんであり、それを守るためなら権力でも古代パワーでもなんでも駆使して……、と思ったら、執事は叫びながら泣き出し、とうとう膝から崩れ落ちてしまった。
「ああ、これでもうボールズ家は終わりだ、なんという、なんということだ……」
あら、なんかマジで泣いてる気がする。
これあれだ、権力より探偵が必要なパターンだよ、たぶん。
つかちょっとひどい絵面だな。
泣き崩れるおっさん執事と青い顔の職人夫婦、そしてそれを同じく青い顔で見守るサーシアちゃん。
そこにさっそうと現れた名探偵の俺、という構図だ、今のところ。
いやまあ、サーシアちゃんのご家族はもともと人種的に青っぽい肌なんだけど。
さて、なんと言って名乗りを上げようかと悩んでいたら、泣いてる執事が俺に気づいて立ち上がる。
「な、何者だ、貴様はっ!」
「探偵だ!」
「探偵? なんだそれは! は、話を聞いていたのか!」
「探偵とは、悪をくじき乙女の涙を拭う者を言うのだ」
「なにをわけのわからんことを!」
自分でもそう思うが、こういう時は無駄に自信に溢れてる方が強いと言うのが世の道理だ。
「君の都合は知らんが、サーシア嬢を泣かせるわけにはいかんのでね。困ったことがあるなら話してみるがいい」
「胡散臭い男め、誰が貴様のような男を信じるというのか」
「そうかね、ではこれではどうだ?」
そう言って紳士パワーを抑えていた指輪を外すと、例のごとくありがたい光がこれでもかってぐらい溢れ出す。
「ひ、ひぃ、何だこの光は、まさか、紳士……様!?」
「いかにも、街で噂の桃園の紳士、クリュウとは私のことだ、覚えておきたまえ」
「な、なぜ紳士様が、こんなところに」
「言っただろう、私の大切な友人であるサーシア嬢のために、試練も放り出して駆けつけたまでのこと」
ホントは単に家でサボってたんだけど。
「さあ、これで私のことは信じてくれるかね」
「は、いや、それは、まあ」
「なに、悪いようにはしない。打ち明けてみるがいい」
大の男が泣き出すほどに追い詰められていたところに、女神級にありがたい光を放つ男が現れたせいで、執事もすっかり心が折れたのだろう。
スラスラと事情を話し始めた。
さっきも話題に出ていた拝領の槍は、ボールズ家の家宝とも言える品で、今夜のパーティで来客のおえらいさんに披露する予定だったという。
そこで今日、引き取りに来たらそれが綺麗さっぱり消えていたのだとか。
そんな大事な品なら、丸投げせずに警備ぐらい自分でつけとけよと思わんでもないが、一応屋敷のものをつけては居たらしい。
サーシアの両親も、昨夜手入れを終えて厳重に鍵の付く蔵に仕舞うまでは確かにあったと言うが、今日取り出そうとしたらなかったそうだ。
どうにかしてその槍を探し出せばいいんだろうけど、問題はタイムリミットが今夜ってところだよな。
まあ、どうせそこまで上手に盗んだんなら名のある盗賊の仕事だろうし、きっといつものようにエレンが先回りして目処をつけてくれてるだろう。
あいつは何も言わずにそういうことをしてくれるかわいいやつなんだ。
前の宝石盗難事件のように、金さえ工面すれば解決するんじゃなかろうか。
などと安易に考えて、
「事情はわかった。ひとまず君は、屋敷に戻り主人に事の次第を伝えるといいだろう。ただし、軽挙妄動せず、私を信じて待つように」
「はあ……」
「さあ、行きたまえ!」
俺の無駄にありがたい光に気圧されたのか、執事はよろめきながらも出ていった。
あとに残った職人たちは、まだ呆然としているが、サーシアちゃんはべそをかきつつも俺にしがみついて何度も礼を述べる。
「なに、大事なのはこれから……なんだが」
もっと大事な問題が発生してしまった。
このタイミングでサーシアちゃんの体が光を発したのだ、やったぜ!
やはり今の俺は絶好調だ!
「え、うそ!?」
泣いてたのも忘れて素直に驚くサーシアちゃん。
とはいえ、彼女の家族だけじゃなく、他のメンバーの目もある。
一部のスキもない完璧な対応が求められよう。
とりあえず、大人の態度で思いやりを見せよう。
「大丈夫かい、サーシアちゃん」
「あ、あの、こういうの、わ、私向きじゃないっていうか、アカ族を従者にするとか普通ないですし、え、どうしよう……」
混乱して普段よりだいぶ饒舌なサーシアちゃん。
青白い肌が特徴のアカ族は、見かけがだいぶ標準から離れているせいか、従者になることはあまりないらしいんだけど、俺にとってはむしろ青い肌なんてセクシーで最高じゃんというよりほかない。
緑や黄色の肌でも同じ事を言うだろうから、説得力はないけど。
ただ、例のごとく両親の居る子は父親が難色を示すことが多い。
しかも、娘の倍ぐらいの年齢の胡散臭い男の従者にやれるか、と怒るのもある意味当然だと言える。
この場でもサーシアちゃんの父親は、目下抱える大問題を忘れて、従者などまだ早い、けしからんと騒ぎ始めたのだが、
「兄さんがでてくるとややこしくなるから、ちょっと引っ込んでなさい」
とさっきサーシアちゃんを迎えに来た叔母さんに、奥に引っ張っていかれてしまった。
代わりに妙に美人な母親が俺の前にしずしずと進み出て頭を下げる。
「クリュウ様でいらっしゃいますね、あなた様のことは娘から何度も聞かされておりまして。もちろん名高い桃園の紳士様としても、存じ上げておりますが、こうしてお初にお目にかかれて、光栄でございます」
などとお上品にやる。
後で知ったが、めっぽう美人なサーシアちゃんの母親は、ちょっとした大店の娘で育ちもいいのだが、下町職人だった父親に惚れ込んで嫁いできたらしい。
「それで、不躾なお願いだとは思うのですが、もし今回の件で、槍が見つからなかった場合、私どもはどうなっても構いません、どうかこの子だけはあなた様のお力でお守りいただけませんでしょうか」
などといい出した。
そりゃまあ、貴族の家宝を紛失して、ごめんなさいではすまんだろう。
最悪手打ちにされても仕方の無いような事件ではある。
この国はわりと法がガッチリしてるのでそれほどでもないが、時代劇並みに横暴な貴族が居ないわけではない。
そもそも、さっきのボールズ家はアイドルに枕を強要するようなクソ貴族っぽいしなあ。
ほんとは勝手に没落してもいいのではとか思わんでもないんだけど、サーシアちゃんのためにも手をかそうとは思っていたが、親からこんな重めのお願いをされると、かえって緊張してしまうんだけど。
とにかく、早くエレンに丸投げして安心したい。
「大丈夫、娘さんはなにがあっても私が守りますよ。ですが、まずは槍を取り戻すことに全力を注ぎましょう」
というわけで、ちょっとその場を離れてエレンと連絡を取る。
面倒なので念話と一括りにしているが、以前、燕経由でテレパシーのような方法で話していた頃と違い、最近はARメガネの通話機能で普通に音声通話をおこなっている。
場合によってはチャットもできる。
それを使って、さっそくエレンを呼び出したのだが、
「へえ、家宝が盗まれたのかい。そりゃ大変だ」
「そうなんだよ、だからお前の力で、ひとつえいやっ! で解決してもらえないかなあと」
「してあげたいのはやまやまなんだけど、今、僕はスパイツヤーデに居ないからねえ」
「は?」
「とある案件でシャムーツにいてさ、あと数日は戻れないから名探偵が自ら頑張ってよ」
「ばかおまえあれはおまえ、あの名探偵はハリボテだぞ、お前がビシっとサポートしてくれないと、おまえなんでそんな」
思わず動揺して喋る内容も支離滅裂になる俺。
いや、まずいだろうそれは。
エレン抜きでどうやってこの事態を乗り切れと。
「うーん、内容的にメイフルには投げづらいし……」
エレンと同じく盗賊であるメイフルは、盗賊である以前に大商人なので、ポリシーとしていわゆる盗みに関わる仕事には手を出さないのだ。
「しょうがないなあ、後輩に借りは作りたくないんだけど……、西通りの裏路地にあるペンルの立ち飲み屋って店に行ってチョリ、前に紹介したあのねずみっ子に協力を頼みなよ。何かの時は、旦那をサポートするように言ってあるからさ」
「わ、わかった」
「まあ、街で盗まれたものなら、物自体はオービクロンに聞けばすぐに見つかると思うよ。ただ、スムースに取り戻すなら、やっぱり盗賊の力はいるからね。じゃあ頑張りなよ」
そう言ってエレンは通信を切ってしまった。
畜生、いつも丸投げで乗り切ってきた俺の必勝スタイルが、ここに来て崩れるとは。
とりあえず、オービクロンに丸投げすべく連絡を入れる。
街の地下に広がる基地の主であるオービクロンは、基本的に地下に引きこもっていて試練にもついてきていない。
たまに資材の搬入などでカプルと一緒に顔を出して、ちょこっと甘えて帰っていくぐらいだが、基本的にはスポックロンたちと同じような性格だ。
要するに、シニカルで合理的でエキセントリック。
「槍の件でしたら、現在街中のモニタログを精査して分析中です。すでに痕跡は発見しておりますので、後ほど詳細をお届けできるでしょう」
「そうか、たすかる」
「御礼の言葉は、通信機越しではなく、ベッドの上でささやくほうが、心がこもるのではありませんか?」
「奇遇だな、俺もそう思ってたんだ」
「では期待しております、ファーマクロンよりはご満足頂けると思いますよ」
口調はクールだが、話す内容は情熱的だ。
モテる男はつらいな。
しかしええと、まあいいや、とりあえずサーシアちゃんにちょっと粉をかけておこう。
サーシアちゃんはまだ体をピカピカ光らせたまま、動揺していた。
一緒について来たヘルメたちさえずり団の面々も、声をかけづらいのか遠巻きに見ている。
ペルンジャももう少し俺の従者として経験を積んでいれば、昨日のエディのように俺のフォローができるんだろうが、そこまで期待するにはまだ早いか。
むしろ楽しそうに眺めているキンザリスにちょっと説教したい気分だな。
「サーシアちゃん」
「は、はい!」
俺に声をかけられて、直立不動で返事を返す。
「まだ混乱しているだろうが、まずは君の家族に降り掛かった災難をどうにかしよう。俺を信じて、待っててくれるかい」
「はい」
にやにやしていたキンザリスに頼んで、サーシアの体の光を抑えてもらい、ペルンジャにあとを任せる。
「難しく考えなくていい、友人として、そばにいて支えてあげてくれ。後のことは俺が頑張ってみるよ」
「やってみます。御主人様も、お気をつけて。」
この場の護衛はレクソン4427にまかせて、俺はキンザリスとネズミっ子ちゃんのところに向かうのだった。
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