第451話 見習い期間
ロック鳥の襲撃で出発が遅れている特別車両の客室で、俺とガーレイオンは農園姉妹と向き合っている。
ひとまず光の方は抑えてあるが、ホロアと違ってここからもうひと押しいるのが古代種のナンパというやつだ。
ガーレイオンのお手本も兼ねて頑張ろう。
姉は黒ビール、妹はマンゴージュースを一口ずつ飲んで、少し落ち着いたようだ。
ガーレイオンはソワソワしているが、何も言わずに俺の方をチラチラ見ている。
ここは俺が切り出すべきだろう。
「縁あってお二人共体が光ったわけだが、単刀直入にお聞きしよう。それぞれ従者になってもらうおつもりはあるだろうか?」
俺の問に、一呼吸おいて姉のハッティが答える。
「私どもは、姉妹揃ってプリモァのハーフですし、跡継ぎでもございませんから、いずれどなたかに嫁ぐなり従者になるとは考えておりました。ですが、それが紳士様となると、私どものような商人の家系のものにはもったいないと申しますか……」
「先程ラティちゃんとも話したことだが、私個人に限って言えば小さな店を構える商人に過ぎないからね。いささか肩書を持て余しているのは事実だが、幸か不幸か紳士という肩書は思ったより世間の柵とは無縁のものでね、皆無駄にありがたい光に遠慮してしまうのだろうが、案外気楽にやれるものさ。むしろ最近南方貿易に手を出しているので、その手伝いをしてもらえるだけでもパートナーになってもらう価値はあると思う。だが強いていうなら、役に立つかどうかで、従者を選んだことは一度もないんだよ。だからもし、私について行きたいと言ってくれるなら、その意志に寄り添いたいと思う」
「もったいないお言葉。父に許しを得たいとは思うのですが、私は、お受けしたいという気持ちに……その、先程から胸の奥が熱くて、これが相性の導きなのですね」
うっとりした眼差しで俺を見つめるハッティ。
大抵のハーフがそうだが、外見はほぼプリモァなんだよな。
髪は銀色で耳は長く、細面で体格もすらりとしている。
一方、妹のラティちゃんは、長い耳を真っ赤にしてもじもじとうつむいている。
たぶん、ガーレイオンの言葉を待っているのだろう。
俺が促してやると、たどたどしく話しだした。
「ぼ、僕の、ぼ、ぼく、僕の従者に、な、なってください!」
「……そ、その、私、剣も魔法も全然だし、お姉ちゃんみたいに商売の勉強もまだちゃんとしてないし」
「それは、別に、僕も戦い方しか知らなくて、師匠にいつも教わってばかりだし、リィコォ、って僕の従者だけど、リィコォは色々できるけど、知らないことも多いし、二人共田舎っていうか山奥から出てきたばかりだから、師匠みたいに街でちゃんとした行動も取れないし、だから、その……」
「でも、私じゃお役に立てないと思うし」
「師匠も言ってたけど、役に立つとかは、違うと思う」
「じゃあどうして?」
「ぼ、僕は、師匠みたいに従者をいっぱいにしたい!」
「いっぱい?」
「お、おっ」
「お?」
「おっぱいとか、好きだから! いっぱい、侍らせたい!」
「はっ!?」
「じ、じいちゃんが! 死んだ爺ちゃんが、すごいかっこよくて、いっぱい、お姉ちゃんを侍らせてるのがかっこよくて、好きだったから、僕もそうなりたい!」
「なにそれ、そうなりたいって、そんな理由で従者を探してたの? 試練とかじゃなくて?」
「うんっ!」
「うんって、なによそれ、つまり体目当てってこと!?」
「体目当てってなに?」
「なにって、つまり、体が目的ってことでしょう」
「体が目的ってどういうこと? 従者にしたいってことと違うの?」
「そうじゃないなら、なんで、お、おっぱいとか言ってるのよ!」
「おっぱいは、大きくて柔らかくて、かっこいい。それを横に座らせてた爺ちゃんはもっとかっこいい!」
「……あんた、見かけ以上に相当お子様なのね。ちょっとめまいがしてきたんだけど」
「え、大丈夫? リィコォに頼んで回復魔法かけてもらおうか?」
「いらないわよ、精神的なものだから。それよりもちょっとまってよ。私なんでこの子にときめいてるの? 年はそんなに違わないと思うけど、中身はさっぱりじゃない。これで従者になってどうしろと、ねえ、お姉ちゃん、どうしよう?」
妹をよそにうっとりと俺を見つめていた姉は、急に我に返る。
「え、そうね、あなたも彼の顔を見てるとうっとりするでしょう」
「そうなのよ。でも話してるとちょっとこう、不安しかないんだけど」
「それをどうにかするのも、従者の勤めじゃないかしら」
「つとめって、この子私の胸が目当てなのよ!?」
「大丈夫よ、私もあなたぐらいの歳から急に大きくなりだしたから、すぐに満足してもらえるわ」
「そういう話じゃないでしょ!」
「そうかしら? そういう話だったと思うけど。それとも、嫌なの?」
「い、嫌じゃない自分が怖いのよ! なんでちょっと体が光ったぐらいで、こんな気持になってるのよ、おかしくない?」
「それが女神のお導きなのでしょう」
「そんな導きがある?」
妹は随分と常識人だな。
だが、相性の輝きの前では、時に常識など無力なのだ。
とはいえ、ガーレイオンだけで説得を続けるのは難しいだろう。
ここはリィコォちゃんの出番かな。
というわけで、そばで控えていたリィコォちゃんにも席についてもらう。
彼女も、そろそろ出番だとわかっていたようだ。
「はじめまして、リィコォと申します」
ペコリと頭を下げるリィコォに、ラティちゃんも挨拶を返す。
「ラティです。あなた、ホロア……なのね」
「ええ」
「ホロアなら、紳士様は最高の主人、なんでしょうね」
「一般的にはそうなんですけど、ガーレイオンときたら、さっきみたいに明けても暮れてもおっぱいおっぱいって」
「それ、いつも言ってるんだ」
「もっと他にすることがあると思うんですけど、言っても聞かなくて」
「やっぱり、そういうタイプなのね」
「私もまだ未熟なので、クリュウ様やその従者の皆さんに日々教えを請いながら自分を磨いてるところなんですけど、やはり一人では至らず、一緒に支えてくれる人がいれば、といつも思ってはいるんです」
「苦労……しそうね」
「ええ、だけど、不思議なことにそれが喜びでもあるようで」
「それが女神のお導きなのかしら」
「そうとしか思えない程には、不条理さを感じるときもありますね」
「私にも、できると思う?」
「それはわかりませんけど、あなたとは仲良くなれそうな気はします」
「それは私も思った。でもねえ」
「お二人共、このまま一緒に都に行かれるんでしょう? でしたら、しばらく一緒に行動してみてくれませんか。そばでガーレイオンの相手をしているだけでも、見えてくるものがあると思いますし」
「見習い期間ってわけね。私も気分的にはすっごく一緒にいたい気持ちになってるんだけど、理性が不安を訴えまくってて……」
「気持ちはわかります。私もOKするまで一晩悩みましたし」
「ホロアなのに悩むんだ。ホロアって出会って光ったらすぐ契約しちゃうものだって聞いたことあるのに」
「たいていの方はそうみたいですけど」
「まあ、頑張ってみるわ」
というわけで、しばらく一緒に行動してみるらしい。
三人は別室に移動したので、俺はハッティを引き続き口説くことにする。
まあ、ほぼおちてるけど、契約するまで油断は禁物だ。
他の連中も気を利かせているのか、六人がけの個室には、俺たち二人しかいない。
新人のリエヒアやキンザリスには悪いが、少しだけ我慢してもらおう。
「……では、近頃噂のホイージャ家の姫様の護衛として?」
「そうなんだ、都についたら少々トラブルがあるかもしれないので、そのつもりでいてほしい」
「わかりました。父はホイージャ家の土地の権利を欲しておりまして、どうにかして近づこうとアプローチをしていたようです。もしクリュウ様がペルンジャ様と親しいお立場なら、そこに付け入ろうとしてくるやも。その際はご迷惑がかからないように私が……」
「いやいや、そもそも俺はペルンジャ個人に対してしか力になる気はないし、彼女も実家にはほとんど影響力を持っていない。お父上が望んでも、さしたる成果は、得られないだろうさ」
「さようですか。それで、その……」
ハッティは言葉をつまらせ、もじもじと体をくねらせる。
美人がやると色っぽいな。
「先程は妹がおりましたので、先送りするようなことを申しましたが、実はもう……我慢できないともうしますか……。ハーフということで、色恋とは距離を置き、この年まで過ごしてきましたが、先程から、胸の疼きが抑えられず、その、あなた様のお情けを……も、もう我慢できません!」
そう言ってガバリと俺の胸に飛び込んでくる。
ハッティは年の頃はぎりぎり二十歳前ってところで、俺の感覚だとまだ若いんだけど、こちらの世界ではちょっと遅いぐらいだと言える。
うちはもっと年上もいるのでアレなんだけど、チャンスを逃すまいと言う気持ちは俺以上なのかも知れないなあ。
そんな気持ちを余すところなく受け止めるのも、紳士の勤めと言えよう。
「俺ももう、君を手放す気はないよ。今すぐ従者になってくれるかい?」
「はい、喜んで、この身を捧げます」
うっとりと俺を見つめる彼女に血を与え、ついでにチュウしたりおっぱいを揉んだり、あとはガーレイオンはしなさそうなことまで頑張ってみた。
いやあ、ここもいい国だなあ。
小一時間ほどして、落ち着いたところでミラーがやってきて、後始末をしてくれる。
身だしなみを整えたら、ミラーと入れ違いにフューエルらがぞろぞろとやってきたかとおもうと、俺だけ追い出されてしまった。
ここからはご婦人だけの集いらしい。
うちのご婦人方ははたから見るとすごい圧をかんじるんだけど、ハッティはこの集団に突っ込んでも大丈夫そうだな。
俺はさっぱりした顔で車内を移動すると、ガーレイオンが泣きそうな顔で飛び出してきた。
「あ、師匠、助けて!」
「どうした、さっそく尻に敷かれてるのか?」
「ラティが女の子の格好させようとする! リィコォまで!」
「そうかそうか、まあお前は顔もきれいだから、女の子の格好も似合うだろうなあ」
「師匠までそんな事言う! じゃあ、師匠も女の子の格好するの?」
「俺は似合わないんじゃないかなあ」
「僕も似合わない!」
そこにリィコォとラティの二人が出てくるとバツの悪そうな顔をしていた。
「ははは、二人共、気持ちはわかるが、自分の好みや常識を人に押し付けるのは感心しないな。いくら相性の結びつきがあっても、しょせんは人の関係だ。行き過ぎれば壊れることだってある。押し付けず、我慢もせず、ゆっくりと互いに納得できるところを探していくのが大切だよ」
俺が優しく言い聞かせると、二人共少し納得したようだ。
「す、すみません。私ったら、仲間ができたと思ったらちょっと興奮しちゃって」
そう言ってうつむくリィコォ。
ラティも、同じく反省してるようだ。
ベソをかいてたガーレイオンも面と向かって謝られると、強くは出られないようだ。
「よしよし、じゃあ仲直りに、みんなでおやつでも食べるか」
フルンたちも誘って食堂車に移動する。
列車は先程動き出したばかりだが、昼下がりのこの時間、食堂車は空いていたので、大きなテーブルを占拠して、おやつとジュースをしこたま頼んだ。
さっきハッスルしすぎたせいか少し汗ばむので、先程ハッティが飲んでいた黒ビールを頼む。
ちょっとまろやかで苦味が抑えてあるなあ、たぶんミルクスタウト的なやつだな、これ。
このあたりじゃスタウトが主流らしい。
スパイツヤーデじゃほとんど見た覚えがないので、おみやげにいいかも知れないなあ。
などと思いながら窓の外を見ると、いつの間にか山を抜けて熱帯の風景が戻ってきた。
山一つ超えるだけで随分違うものだが、暑いわけだ、もっとじゃんじゃん酒を飲もう。
新入りのラティちゃんとの距離感がつかめていないのか、みんなおとなしくジュースを飲んでいたが、フルーツが山のように乗った巨大なタルトが運ばれてくると、徐々にやかましくなってきた。
「じゃあラティ、ガーレイオンの従者になるの?」
とフルンが尋ねるとラティはタルトを頬張りながら、
「まだわからないけど、フルンはクリュウ様の従者になるとき、すぐに決められた?」
「うーん、私は別に体はひからなかったんだけど、もらってくれるって言われたときは、別に悩まなかった」
と答えると、エットも相槌を打つ。
「ふうん、まあ古代種は光らないことも多いって言うし……」
そうつぶやいてから、今度は隅っこにいる盗賊見習いのピビに尋ねる。
「ピビは従者じゃないのよね」
「うん、私はわけありで国を出なきゃならなくなって、紳士様にご厄介になってるの」
「そうなんだ。従者になると、家だけじゃなく国も出るのよね。姉は仕事のてつだいで、外国に行ったこともあるけど、私は実家と都の往復ぐらいしかしたことないし、そもそもできることがないのも不安で……」
「わかる、私も盗賊になりたかったんだけど、なんかだめっぽくてどうしようかなあって思ってる」
「盗賊って、正体ばらしていいの? うち的には商人だから盗賊と仲良くするのは困るんだけど」
「あ、そうだよね。でもギルドにも入ってないし、その、知り合いの盗賊に憧れてただけだし、そういう感じだから」
「あまり聞かないほうが良さそうね」
「ごめんね、それよりも、国を出てどうするかってことよね。ガーレイオン君ってお仕事とかどうしてるの?」
話題をずらそうとピビが尋ねると、一心不乱にタルトを食べていたガーレイオンは話を聞いていなかったようだ。
「え、なに? このタルトおいしいよ」
「そうじゃなくて、お仕事とか」
「仕事? 紳士の試練に挑んでる」
「試練って儲かるの?」
「ぜんぜん」
「じゃあ、旅の路銀とかそういうのは?」
「国を出る時に、魔女が持たせてくれた……はず。リィコォが持ってる」
「魔女って?」
「なんだっけ、なんとかの魔女」
「晴嵐の魔女ですよ」
と眉をひそめたリィコォがフォローする。
「晴嵐って、あの伝説の六大魔女の? 実在するの? なんでお金を?」
「魔女はリィコォの師匠だから、面倒見てくれた」
「魔女の弟子? そんなにすごい人だったの!?」
と驚くピビに、照れた顔でリィコォが、
「たしかに、晴嵐の魔女は偉大な存在ですけど、私は普通の魔導師ですし、家事とかもまだ未熟で。そもそもそれを言うなら紳士様の従者には雷炎の魔女様がいらっしゃるわけで」
「雷炎の魔女!? それデルンジャで一番人気のある魔女じゃない、どこにいるの!?」
「いつもフューエル様と一緒にいらっしゃるデュース様が、そうよ」
「デュースってあのいつも酔っ払ってゴロゴロしてる人? 嘘でしょ?」
それを聞いたエットが、
「うそじゃない、デュースあんなだけど、すごい魔法使う、びっくりするほどすごい」
「そ、そうなんだ。ビジェン、そんな人の中に混じって、やっていけるのかしら」
「心配だったら、ピビも一緒に従者になればいいのに」
「まさか、私なんて盗賊のなりそこないなのに」
「うちは盗賊の従者もいるし、あたしだって何もできないけど従者にしてもらえたから平気だと思う。ピビ、みんなと仲良くしてるし」
「え、それってありなの? いやでも、私なんて……」
そう言って上目遣いで俺を見るピビちゃんに、爽やかな笑顔を送ると、顔中を真っ赤にしてうつむく。
かわいいなあ。
なにかひと声かけておこうかと思ったら、ガーレイオンが俺の顔を覗き込んできた。
「師匠、今何やったの? ピビが顔見ただけであんなになった」
「相手の目をじっと見つめるだけさ。お前もやってみるといい」
「うん!」
そう言って隣りにいたリィコォの目を見つめ始めるガーレイオン。
「ちょ、ちょっとなんですガーレイオン、みんなの前で、そんな……やめ、やめてください」
頬を染めて思わず顔をそらしてしまうリィコォ。
「ほんとだ、じゃあラティにも」
と顔を向けると、それより早くラティちゃんが手でガーレイオンの顔を塞ぐ。
「やめて、商人にとって平常心こそが最大の武器なの、今ここで冷静さを失うわけには行かないわ」
「やってみなくちゃわからないじゃないか」
「やらなくてもわかるから言ってるんでしょ、わかりなさいよ!」
「わからない! 次フルンにしてみる!」
「いいよ、受けて立つ!」
うむ、仲が良い。
ガーレイオンたちの熱気のせいか、ますます暑くなってきたので窓でも開けようかと外を見ると、熱帯の巨木が間近に迫っている。
「おお、木がでかい」
俺が雑な感想を述べると、商人娘のラティちゃんが、
「ここからは都に入るまでずっとジャングルです。といっても、畑が増えてくるので、見晴らしは良くなりますけど」
「ラティちゃんの実家の農園はどっちのほうだい?」
「うちはもう少し南に土地があってそこを中心に茶を育ててます。でも雨が少ない場所もあったりして、もう少し内地の方に農園を増やしたいって」
「それでホイージャ家がでてくるのか」
「お姉ちゃんから聞いたんですか?」
「うん、まあね。君のお父さんも、多少はそれ目当てで俺に話しかけてきたのかなあ」
「それはあるかも」
「うちは最近、カカオやコーヒーの輸入をはじめてね」
「カカオはわかるんですけど、コーヒーって北方で飲まれるんですか? こっちでもあんまり」
「俺が個人的に目がなくてね。淹れ方にこだわれば、お茶にも負けない立派な嗜好品になるんだよ」
「そうなんだ、父が聞いたら喜びそうな話。お姉ちゃんのこと、クリュウ様が相手なら父も絶対反対とかしないと思います。でも……」
「ガーレイオンは君にふさわしくないと、お父さんは考えるかな?」
「そうじゃなくて私が……だって、本当に何もないんです。親がお金持ちってぐらいで」
「実家が太いのも持ってうまれた能力みたいなもんさ」
「紳士様は商人だから、そういう理屈がわかるんですよ。でも……」
「ガーレイオンが世間体を気にするタイプだと思うかい?」
「それは……、思いません」
「だったら、いいじゃないか。お父さんに頼んで、いっぱい援助してもらえばいい。それでガーレイオンの身が立つようにするのも、商人の娘らしい立派なつくし方だと思うよ」
俺の言葉を受けて、真剣に考え込むラティちゃん。
いくら周りが何もなくてもいいと言っても、自分の拠り所になる実績とか能力のないうちは、大きな決断を下すのは難しいものだよな。
一方のガーレイオンはフルンと見つめ合い……ではなくにらめっこをしていた。
ラティちゃんが見れば幻滅しそうな変顔の応酬が繰り広げられている。
目で殺すのは、まだ早いようだな。
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