第127話 シルビーの冒険 前編

 朝、まだ薄暗いうちに目を覚ます。

 今日はシルビーと一緒にダンジョン探索だ。


「おはようございます、ご主人様。まずは顔を洗ってください」


 アンが水を張った手桶とタオルを持ってくる。

 顔を洗ってさっぱりした所でテーブルについて白湯を飲む。


「よく眠れましたか?」

「ああ、ぐっすりとね」


 実際良く眠れた。

 最近は探索の前でも緊張して眠れないということはないな。

 これも慣れか。

 怖いねえ。


「もうすぐ粥ができますので、お待ちください」


 そう言ってアンは朝の支度に戻っていった。

 今日の探索組もすでに皆、起きだしている。

 俺も軽く準備体操でもしておくかな。


 食事を終えて支度をしていると、シルビーがやってきた。

 気陰流剣士らしく日本刀風の刀を腰にさし、薄手の鎖帷子の上から革のベルトで胸当てと手甲をつけている。

 防具は道場の備品を借り受けたものだ。

 シルビーは刀しか持っていなかった。


「本日は、このような場を設けていただき、ありがとうございます」


 ぎこちなく頭を下げる。

 育ちのせいか礼儀は正しいんだけど、どうも固いんだよな。

 まあ、いいや。


 パーティが十人と知ると、シルビーは少し驚いたようだ。


「四人から六人程度が普通だと聞いていますが」

「実際の探索では五人ずつ、ふた手に分かれます。あそこに居るオーレという従者も、多少の実戦経験はありますが、今回、魔導師として初めての実地訓練をおこないます。遅れを取らないように、頑張ってください」


 セスがそんな感じで説明するが、そんなにプレッシャーかけなくてもいいのにな。

 いや、かけたほうがいいのかな?

 難しいよなあ。

 レーンが前に出て、握手したのちに、


「本日は、私共のチームに入っていただきます。私、レーンと申します。指揮は私が取りますので、よろしくお願いします」

「わかりました。先日、治療してくださった方ですね。お礼を言いそびれておりましたが、あの折はありがとうございました。お陰で、風邪の方も回復しまして……」

「すっかり良いようですね。本日も多少の怪我であれば私が面倒を見ますので、どんどん張り切ってください!」

「よろしくお願いします」


 問題なさそうだな。

 とはいえ、気は使うよな。

 シルビーはいわば預かりもので、他所の子だからな。

 さて、準備が整った所で従者たちに見送られつつ、出発だ。


 秋も深まり、早朝の気温はもう冬並だ。

 俺は革鎧の上から綿入れのベスト、さらにコートをしっかりと着こみ、家を出る。

 コルスが手綱を握る馬車の後ろを体を温めるように足早に進むこと小一時間。

 ついた場所は、街から西に延びる田舎道を少しそれた岩山の麓にある洞窟だ。

 入り口にはキャンプをしていた冒険者が数組、出発の準備をしていた。

 わりとのんびりしてるな。


「さて、それでは最終確認と行きましょう」


 レーンが一同に向かって話しかける。


「忘れ物はありませんか? 鎧のベルトはしっかり締まっていますか? 靴紐も二重に縛りましょう。地下二階までは一緒に進み、そこで分かれます。それでは出発!」


 レーンの音頭により、俺達はダンジョンへと乗り込んだ。

 やはりこの瞬間はいつも緊張するな。

 ここで改めてパーティ構成を見てみよう。


 パーティA:セス、フルン、シルビー、レーン、オルエン。

 パーティB:エーメス、デュース、オーレ、エレン、俺。

 留守番:コルス、紅、燕。


 先頭は俺達Bチームだ。

 留守番組を後に残し、騎士のエーメスを先頭に盗賊のエレンがフォローについて、あとはごちゃっと。

 Aチームもそれに続く。


 エーメスと冒険するのは初めてだ。

 重そうな鎖帷子をベースに背中にはオルエン同様、長方形の大きな盾を背負い、腰には少し短めの剣を差している。

 更に大きな弓も担いでいる。

 身長的には俺よりちょっと低いぐらいだが、その背中はやはり騎士だけあって頼もしい。

 それでも本人が言うには、


「我々白象の騎士はダンジョンでの戦いに慣れておりません。そこの所のフォローはお願いします」


 とのことで、エレンにしっかりフォローしてもらってるのだが、しばらく進むとエレンはこう言った。


「後ろから見てても全然隙がないから、ここぐらいじゃまず心配いらないだろうね」

「俺が見ると普通に歩いてるだけなので、隙があるのか無いのかもわからんな」

「つまりそれぐらい旦那と実力に差があるのさ」

「なるほど」


 頷いて後ろを見ると、フルンとシルビーが並んで歩いていた。

 シルビーは明らかに緊張しているな。


「シルビー、初めてだけど怖くない?」


 とフルンがストレートに尋ねると、


「こ、怖いわけないだろう!」

「そう? 私ははじめての時、結構怖かったよ」

「そ、そうか」

「今もねー、怖いってほどじゃないけど、毎回緊張してるよ」

「何度も潜ったのではないのか?」

「何度やっても、やっぱり緊張するよ。それにねー」

「なんだ?」

「緊張して、ちょっと慎重なぐらいのほうが、自分の状態がよく分かるんだって。だから、緊張してる時は無理に強がらずに、自分は緊張してるなー、用心してるなー、って思うことにしてるの」

「う、うむ……」


 フルンも結構気を使ってるなあ。

 まあ、友達だもんな。

 俺がこっちのパーティに入ったのは、師であるセスと友人であるフルンに任せたほうが、彼女もあまり気負わずに戦えるのではないかと思ったからだが、さてどうなることやら。

 俺みたいな頼りないオッサンの前で、プライドの高い彼女がなにかしでかしてしまったらトラウマになるかもしれないもんなあ。


 最初はゆるやかな下りの一本道で、しばらく進むと広い空洞に出る。

 地図によると此処から先が小道に分かれており、その幾つかが下の層につながっている。

 洞窟なので、階層は便宜的なものだが、ここからが一応地下二階だ。


「鉱山じゃないようだが、ここはどうやって出来た洞窟なんだ?」


 とレーンに聞くと、


「わかりませんね。元々あった洞窟に人の手を加えたようですが、地下でキノコなどを栽培していたのかもしれませんし、地底に住む部族がいたのかもしれません。また、この辺りは昔から地下に墓を作るのでその一部かもしれません」

「ふぬ」

「他にも魔物が掘っている可能性もありますし」

「そうなのか」

「そういう魔物もいますので」


 そこで話を切って、レーンは一歩前に出ると皆に向かって話しかける。


「さて、それではみなさん。我々は予定通り右の小道に入ります。ご主人様は中央から。約一時間後に下の三階で落ちあいましょう。それではご武運を」


 そう言ってレーンを先頭にAチームは別れて先に進んだ。


「それではー、我々もまいりましょうかー」


 デュースの言葉に応じて、俺達も出発した。

 先頭は引き続きエーメスで、そのとなりにエレン。

 俺と魔導師師弟のデュース、オーレが一塊になって後に続く。

 いくつかの分岐を適当に曲がりながら進む。

 地図はあるので迷う心配はないが、これじゃあランダムエンカウントのモンスターを探してる気分だな。

 だが、試練の塔と違い、固定箇所で敵が湧いてくるわけじゃないので、しかたがないのだ。


「おっと、何か居るね。少し見てくるよ」


 エレンがさっと先行したかと思うと、すぐに帰ってきた。


「いたよ、ノーマルのギアントが二匹。五十メートル先の小部屋で休んでるね。装備は二匹とも手槍だったよ。ちょっと手ごわいかもね」

「そうですかー、罠にも注意しましょー」


 とデュース。


「槍だと手強いのか?」

「そうですねー、槍などのちゃんとした武器を持つギアントはー、武器の使い方の訓練を受けたということですからー。おそらくは魔界でそれなりの勢力に属した個体なんでしょうねー」

「なるほど」

「そう言う連中はー、簡単な罠なども作ったりしますので気をつけましょー。魔法も可能性がないわけではないのでー、頭に入れといてくださいねー」


 ギアントだって知性はあるんだろうから、そうなるわな。

 エレンの調査に基づき、作戦を立てる。

 オーレが呪文を準備しておき、こっそり近づいていきなり呪文をぶつける。

 ついでエレンとエーメスが弓で攻撃。

 これは攻撃しやすい方を優先する。

 可能ならここで一匹は行動不能にしておきたい。

 ついでエーメスが先頭に立ち突撃。

 二匹とも行動可能な場合は、俺とエレン、オーレの三人でもう一匹と対峙。

 その間にデュースが魔法で仕留める。


「ところでオーレはどんな呪文が使えるんだ」

「オーレ、氷の槍、飛ばす。刺さると死ぬ。地面凍らせて、足止めする。動けない。氷のツブ、たくさん、ぶつける。痛い、多分」

「痛そうだな、足止めができるのはよさそうだな」

「デュースもそう言ってる。今日はそれ、練習する」

「おう、頑張ろうぜ」


 気配を殺して慎重に進む。

 狭まった通路を抜けると、少し開けた場所に出る。

 慎重に中を覗くといた。

 ただしギアントが三匹。


「ありゃ、増えてるね。ってことはまだ増える可能性があるかも」

「そうですねー、ただ一本道なのでー、奥からくる分には対応できるでしょー、予定通りにいきましょー。いいですかー、オーレ、全員にかけようとせずー、手前の一体の足元を凍らせるつもりでいってくださいー、欲張らずに一体でいいですよー」

「わかった、もういいか?」

「それでは掛け声をかけますからー、さん、にーい、いち、いまですよー」

「むにゃむにゃ、それ!」


 なにやら二三言じゅもんを唱えてからオーレが手をかざすと、キーンと高音のノイズが走り、ついで目の前のギアントの足元から白煙が上がる。

 バキバキッ、という音とともに、ギアントの足元が一気に凍りついた。

 手前の一匹は腰まで凍りつき、すぐ後ろのもう一匹も右足が膝まで凍っている。

 残り一匹は驚いて飛び退ったものの、すぐに槍を構えている。

 やはり訓練された動きだな。

 だが、こちらもド素人ではない。

 魔法からワンテンポ遅れてエレンとエーメスが放った矢は、凍りづけになった先頭のギアントの右目と首筋に吸い込まれていた。

 さらに第二射。

 二匹目の片足が封じられたギアントに向かう。

 こちらは手をかざして身を守る余裕があったようだ。

 二本の矢がかざした両の腕に一本ずつ刺さる。

 エレンの放った矢はギアントの左腕にささるが、分厚い筋肉に阻まれてかすり傷だった。

 だがエーメスの放った強弓は右腕を貫き、そのまま胸板ごといぬいてしまう。


「ヒュー、やるねえ」

「行きます!」

「おっと、僕もだ」


 二人は剣を抜いて突進する。

 三匹目のギアントも手槍をしごいて威嚇してくるが、エーメスは軽快なステップでそれをかわし、素早く相手の側面に回り込む。

 あわてて振り返ろうとしたギアントの脇腹を撫でるように切り抜く。

 ギアントはすかさず腕を振り下ろし脇腹をかばうが、その隙を突いてエーメスは返す刀で首筋を切り裂いた。

 その一撃でギアントは豪快に血を吹き出しながら、その場に崩れ落ちた。

 その間にエレンが残り二匹にとどめを刺していた。

 すばらしい、ナイス連携。


「皆、怪我はありませんか?」


 戻ったエーメスが俺達に声をかける。

 それはこちらの台詞なわけだが、そういうエーメスは返り血一つ浴びていない。

 あれだけ血を噴き出してたのに、それもかわしたのか。


「こっちは大丈夫だ、しかし見事なもんだな、エーメス」

「ありがとうございます」

「オーレも見事じゃないか、早速修業の成果が出てるな」

「思ったより、でかい。練習より、倍ぐらい効いた」

「ほほう、オーレは本番に強いんだな」

「そうですねー、今のは良い連携でしたー、見事なものでしたよー」


 とデュース。

 そこに倒したギアントからコアを剥ぎとっていたエレンが戻ってくる。


「みてよこれ、結構立派なコアだね。かなり腕の立つやつだったからねえ」

「一方的すぎてわからなかったけどな」

「エーメスも強いけど、やっぱりオーレの呪文で先制して足止めできたのがでかいね」

「そうみたいだな」


 エーメスも頷きながら、


「はい、今のは良い魔法でした。仲間が一瞬でやられたことであの一匹も相当ひるんでいましたから、隙を突くのが容易かったのです。もし真っ当に対峙していたらもっと苦戦していたでしょう」


 再びエレンが先の様子を伺っている間に、少し休憩を取る。

 エーメスは先ほど使った矢のうち使えそうなものを回収し、残りは俺のもつ予備を補充する。

 このメンツだと俺が予備の矢や食料を持っている。

 その間にデュースがオーレの様子を見ているようだ。


「うーん、魔力は乱れていませんねー、今の術でもほとんど消費もないようですねー」

「オーレ、平気。まだ魔力いっぱい」

「引き続き、同じ戦術で行きましょー。ただし遭遇戦になったらー、魔法より剣で私を守ってくださいねー、その場合は魔法は私がかけますからー」

「わかった、オーレ、剣もがんばる」


 魔界仕込みの剣術を使うオーレは、短剣を器用に振り回し、踊るように戦う。

 動きが全く読めないので、俺などは相手をするといつも知らない間に一本取られている。

 魔導師の護身術としては十分なレベルの腕だろう。


「この先はしばらくいないようだね、とにかく進もうか」


 とエレン。

 その言葉に従い、俺達は再び出発した。


 途中、徘徊していたギアント二匹と遭遇する。

 遭遇戦で守勢に回るがエーメスが難なくしのぎきり、背後に回り込んだエレンが一匹にダメージを負わせると、デュースの呪文で残りも片付けた。


「エーメスの剣術は見事なものですねー。槍とどちらが得意なのでしょうー」


 とデュースが聞くと、


「それはやはり槍のほうが。ただ我々は船上で剣を使うことが多いので、他の騎士団と違い、剣術の鍛錬に時間をかけますから」

「そうですかー、しかしこれは良いですねー、攻守非常にバランスがとれていますねー。前衛の中心にエーメスにはいってもらうとー、切り込み役のセスとコルス、盾役のオルエンとフルンがピシリとつながって前衛がまとまるのでー、集団戦でも非常に安定すると思いますよー」

「しかし新参者の私がそれでは……」

「構いませんよー、うちに来たからには皆対等な従者ですしー。なにより隊長代理として部下を率いた経験があるあなたに最適なポジションですねー」

「わかりました、謹んでお受けします」

「では後日改めてその方向で訓練しましょー」


 そんなことを話しながらすすむと、待ち合わせ場所の地下三階まで辿り着いた。

 あちらはまだのようだな。


「予定より少し早いみたいだしね。僕はあたりを見てくるから、旦那は休んどきなよ」


 そういってエレンは偵察に行く。

 音も立てず闇の中に消えていったが、エレンに関しては全然心配がないな。

 むしろシルビーのほうが心配だよ。

 こんなことなら、あちらに付けばよかったか。

 しかし優先順位としては、自分の従者であるオーレやエーメスの様子も見てやりたいわけで。

 まあ、あちらはセスもオルエンもついてるから大丈夫だろう。

 怪我をしても大丈夫なようにレーンもあちらにつけたのだし。


 しかし、そうやってグダグダ考えてるところからしても、なにか予感があったのかもしれない。

 セス達Aチームは、予定の時間が過ぎても、なかなかやって来なかった。


「さすがに遅いですねー」


 時間を確認してデュースがそう言うと、


「じゃあ、僕が見てこようか」


 と偵察から戻ったエレン。


「そうしますかー。ではここで留守番していますからよろしくお願いしますねー」


 というわけで改めてエレンを送り出す。

 しかし、何があったんだろう。

 あのメンバーなら滅多なことはないと思うが。


「ダンジョンではどんなトラブルが有るかわかりませんからー、それこそ魔物も出ない洞窟で薬草をとっているだけでも落石にあったりするわけですしー」


 とデュース。


「怖いな。まあ、とにかくエレンの帰りをまとう」

(なにかあったの?)

「うわっ!」


 突然、頭のなかに声が響く。


(私よ私、あなたのかわいい燕ちゃんよ)

「え、燕? どこだ!?」

(外よ、馬車のところ。今、聴覚をつないでミックスしてるのよ)

「お、おお、そうか。びっくりした」


 一人で動揺する俺を、みんなが不思議そうに眺める。


「どうしたんですかー、急に一人で話し始めてー」


 とデュース。


「いや、燕がな、聴覚をつないだとかで話しかけてきたんだ。俺もびっくりしたよ」

「ははー、なるほどー。遠耳の応用ですねー」

「そうかも。とにかく、ちょっと待ってくれよ。おい、燕。聞こえてるか?」

(聞こえてるわよ)

「セスたちが待ち合わせの時間になっても来ないもんだから、エレンに様子を見に行かせたんだ。お前からも見えないか?」

(あらそうなの、心配ね。ちょっと見てみるわ)


 そういうと急に耳からいろんなノイズが聞こえ始める。

 これはあれか、燕が聴覚を飛ばしてる時の感覚だ。


(……ぅぐ……ひぐ…)

(だいじょうぶ、シルビー)


 お、なにか聞こえる。

 今のはフルンか?

 シルビーが泣いてるように聞こえるが……何かあったんだろうか。


(う、うるさい、わた……わたしは……ぅぐ……)

(戦場でも……ままある……ことです。気に病むほどでは……ない)

(下帯の代えがあってよかった。シルビー、気持ちはわかるが、待ち合わせの時間に遅れています。そろそろ出発しましょう)

(大丈夫! ご主人様には内緒にしとくから、シルビーがおもら……ブチッ!)

「うわっ!」


 突然、激しいポップノイズが走ったかと思うと、音が途切れた。


(中継終わり。これ以上は聞かせられないわ!)

「ま、まあいい。だいたい分かったが、わからなかったことにしておこう」

(特に怪我とかしてないみたいだから大丈夫でしょ、そこで待ってなさい)

「そうするよ。なんにせよ、合流したら戻るから、早ければ一時間ぐらいかな?」

(わかったわ……え、なに、紅。今取り込み中で)

「どうした?」

(なんでもないわ、また何かあったら声かけるわね)

「こっちからはかけられないのか?」

(名前呼べば拾うわよ、意識下でモニターしてるから)

「そうか、じゃあまたあとで」


 ふう、通話終了。


「どうでしたー?」


 とデュース。

 シルビーが粗相しちゃったようだ、とはいえないので、適当にごまかしておく。


「ああ、なにかトラブルはあったようだが、ヤバイものじゃなさそうだ。もうしばらく待つとしよう」

「わかりましたー。しかしベースキャンプと連絡が取れると便利ですねー」

「そうだな、長い探索になるほど便利そうだ」

「ですねー」


 それからしばらく待って、ようやく俺達は無事に合流出来た。

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