第125話 遠耳の術

 オルエンが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、俺は地図の束を眺めていた。

 これは騎士団が作成し、冒険者ギルドを通して発行しているアルサの街近郊のダンジョンマップだ。

 ダンジョンの管理が本来の職務である赤竜騎士団は、そういうこともやっているそうだ。


「初心者向けとはいえ、あまりヌルいのも都合がわるいだろうから、そのあたりで絞り込んだのがこの二つかな」


 とエレンが束の中から二枚を選び出す。


「僕のおすすめはこいつだね。街から歩いて一時間、チェリ川の河口にある小さめのダンジョンだけど、魔界に通じて結界が張られているだけあって、魔物は結構出るね。実際、そこそこの実力のパーティが腕試しに潜ってたよ」

「ほほう」

「その、例の貴族の娘を連れて行くならそういうほうがいいだろう? 何より、ここは結構お宝が出るんだ。金に困ってるなら、こういうところが一石二鳥だよね」


 貴族の娘とはフルンのお友達であるシルビーのことだ。

 俺達は今、彼女の初冒険をお膳立てしようと、近郊のめぼしいダンジョンを調べているのだった。

 ここ数日かけて盗賊のエレンと忍者のコルスが二人で組んで幾つか下見に行ってくれた。

 その情報を元に、絞り込んでいるところだ。


「拙者は今一つの、こちらのダンジョンをおすすめするでござるな」


 とコルスはもう一枚の地図を指さす。


「ここはギアントの巣があるようで、その眷属の人型の魔物が多いでござる。シルビーの力量と照らし合わせれば鍛錬にはふさわしいかと」


 とのことだ。

 よくわからんが、どちらももっともな気がするな。

 言い換えると俺には判断しかねるということだ。

 うーん、困った。


「では、コルスの方にしましょうかー」


 と隣で話を聞いていたデュース。


「よし、そうしよう」

「理由は聞かないんですかー?」

「聞いたらまた悩むかもしれないじゃないか」

「しょうが無いですねー。ところでオーレを連れて行こうかと思うのですが良いでしょうかー。魔法の実地訓練をさせたいのですがー。彼女はそれなりに戦闘経験もあるのでさほど足手まといにはならないかとー」

「俺はいいけどどうだろう。シルビーに目が行き届かない事にならないかな」

「むしろそのほうが良いのではー。聞くところによれば大貴族らしく中々プライドも高いようですしー。自分だけがという状況はかえってプレッシャーになるかとー」

「なるほど、魔法使いとして初冒険のオーレがいれば、多少は気も楽になるか」

「だと思いますよー」

「ならいいんじゃないか。で、こっちのダンジョンにした理由はなんなんだ?」

「結局聞くんですかー」

「まあ、いちおう」

「それはー、剣士は一般に人型相手のほうが強いのとー、ギアントは魔法の効きが良いのでー、オーレにも都合が良いかとー」

「なるほど」


 というわけで、方針は決まった。

 セスたちが道場から戻ってきたら確認をとって、それで決定しよう。

 学生なので週末がいいよな、たぶん。




 セスたちが戻るまで暇なので、最近はまっているお菓子作りでもやろうかな、と台所に行くと、ちょうどご近所に住む牛娘母子の母親の方、パンテーが来ていた。

 娘のピューパーがうちの撫子と仲良くしてくれてるので、最近は顔を合わせる度に挨拶程度は交わす。

 その牛ママが何故かリプルと並んで上半身を露出し、乳を搾っている。

 ちょうど俺に側面を向け、顔は反対側を向いているので俺には気づいていないようだ。

 そしてでかい。

 そのでかい乳を絞る度にびゅるびゅるミルクが出ている。

 というかこう、自分の従者じゃない女性の胸を生で見るのはドキドキするんですけど!

 従者でも興奮はするけど、そういうのとは違う背徳感の入り混じった、喉がカラカラに乾くような、そういうドキドキ。

 しかし牛娘が人前で露出して搾るのはおかしなことじゃないはずなので、俺の方だけ意識してるとただのスケベ中年みたいだよな。

 そんなわけで、平静をよそおって声をかけた。


「おや、いらっしゃい。今日はなにか?」

「え!?」


 と振り返るパンテーはみるみる顔を真赤にしたかと思うと胸を隠して屈みこんだ。


「あ…あわわ、い、いらっしゃったんですか。これは……その……」


 としどろもどろになって、ますます顔を赤くして涙目になってる。

 やばい、これじゃあ俺が痴漢みたいじゃないか。

 とにかく謝ろう。


「もうしわけない、その、見るつもりじゃなくてですね」

「ぃ……いえ、その、私こそ……ご、ごめんなさい。は、肌を晒すのに、慣れてなくて……」


 そういいながら、パンテーは慌てて胸を拭って上着を羽織る。


「いや、ほんとに申し訳ない」

「いいんです、私のほうが変なので……」


 そう言うパンテーは、まだ動揺しているようだが、二、三回深呼吸して、どうにか落ち着いてきたようだ。


「ごめんなさい。私、見られると恥ずかしくて、お陰で露天で売ることも出来なくて……」


 恥ずかしいほうが普通だと思うが、みんなあけっぴろげで大胆なのかと思ってた牛娘にも、こういう人も居るんだなあ。

 パンテーはどうにか落ち着いたのか、話題を切り替えてくる。


「そ、それよりも先日はうちの娘がお世話になったようで、ありがとうございます」

「いやいや、そのことならうちの撫子もいつも遊んでもらってまして」

「私も中々あの子を見てやれなくて、こちらに来てから始めて年頃の友だちができたのであの子もよろこんでます」

「そりゃよかった」

「それにおみやげまで頂いて、今日はお礼に私の作ったバターを持ってきたんですけど」

「これはどうも、わざわざ有り難うございます」


 出されたバターは皿いっぱいに盛られていて、こってりとうまそうだ。


「それで今、パンテーさんにお乳の搾り方を教わってたんです」


 とこちらは胸を晒したままのリプル。


「うん? いつもちゃんと搾ってるじゃないか」

「私は牧場にいた頃はお乳が全然出なかったから、母のやり方を見ていたのを思い出しながらやってたんですけど、どうも最近、おっぱいの張りのわりに出が悪いので相談してみたんです。それで教わってた所だったんですけど、ご主人様が……」


 と言ってリプルが苦笑すると、パンテーはまた思い出したのか、顔を赤くしてうずくまる。

 子持ちなのにウブすぎるだろう。

 旦那さんはどうやって口説いたんだ?


「ああ……また顔が赤くなってますよね。私、どうも男の人が苦手で……昔、手を握られただけで気絶したことも」

「はは、それじゃあ、ピューパーちゃんのお父さんも大変だったろうに」

「いえ、それは……」


 とパンテーの顔が曇る。

 あ、やばい、地雷を踏んじゃったみたいだ。


「これは、その、どうも余計なことを」


 と素直に頭を下げると、


「そんな、頭をお上げになってください。それに、秘密というわけでもないので、知っておいて頂いたほうが良いのかも」


 そう言って一呼吸置いてから、パンテーは語り始める。


「あの子は……姉の子だったんです。姉も、種親の人も、村の洪水で牧場ごと流されて……。あの子は当時、物心ついたかどうかの歳で、たまたま教会にいて無事だったんです。それを私が引き取って自分の娘として育ててきました」

「そうだったんですか」

「私は小さな頃から男性が苦手で、牧場で子を生むでもなく、主人を探すでもなく、ただ居場所がないままに教会で奉公していたのですけど、そんなことになって……結局村を出て、各地を転々として稼いだ僅かなお金でここの倉庫を借りて店を出したんです」

「それは、ご苦労でしたね」

「ええ。それでも、あの子がいてくれたのでやってこれたんです。不思議なものですよね、あの子がママと呼んでくれるだけで、毎日頑張ろうって力が湧いてくるんですから」

「いい娘さんじゃないですか、あの子は」

「ええ、そう思います。こういうのを親馬鹿というのでしょうねえ」


 そう言って微笑むパンテーは、ちゃんと母親っぽい顔にみえる。


「ごめんなさい、私の身の上話なんて、つまらないお話を」

「とんでもない」

「そういえば私、男の方とこんなふうに普通に話したのは始めてかもしれません。私もいつまでもウブな少女じゃなくて、図太いおばさんになってきたのかも」

「まさか、あなたは少女のようにみずみずしく、美しいですよ」

「えっ、そ、そんな……こ、困ります……私、おだてとか、そういうこと言われたことなくて、ああ、また顔が……いい年して私ったら……」


 しまった、調子に乗ってまた困らせてしまった。

 しかしかわいい人だな。


「そ、そうだ、リプルさん。あなたもそろそろ搾乳器を使ったほうがいいと思いますよ。手搾りだと不便ですし。お分けできる予備があればよかったんだけど、そんなに高いものでもないし」

「はい、それも気になってたんです」

「今から私のもので試してみます? 合いそうなら、西通りにお店があるから案内もできると思うわ」

「お願いします」

「それじゃあ、私もそろそろおいとまさせていただきます。長々とおじゃましました」


 と言ってリプルとパンテーは出て行った。

 しかし搾乳機か。

 よくわからんけど、あの二人の計八つの胸からチューブみたいなのが生えてる姿を想像して無駄に興奮してしまった。

 くそう、俺も見学に行きたいなあ。

 と裏庭からパンテーの家の方向をちらりと覗き見る。

 まあ、見えるわけ無いんだけど。


 そこに集会所で遊んでいた燕たちが帰ってくる。


「早かったな」

「まあね、祭りが近いせいか、みんな忙しいっぽくて入りが悪いのよ。相手がいないから帰って来ちゃった。ご主人ちゃんはなにしてんの?」

「実はな……」


 とあらましを話す。


「つまり覗き見したいと」

「いや、そこは話のおまけであって、パンテーさんも苦労してるんだなあ、と」

「で、その苦労人のおっぱいを覗き見たいと」

「そんなことは言ってないだろう」

「あら、覗きたくないの。じゃあ私だけ覗いちゃおっかなー」


 と言って燕は何やら呪文を唱えると目を閉じる。


「うーん、ピントが合わない……あ、いた。リプルも居るじゃない。あ……うわー、でっかい。ガラスかしらあれ。へー、ああやってんのね」

「お、おい、見えてんのか?」


 そういえば、燕は遠見だとか透視だとかの術が使えるって言ってたな。


「おい、どうなんだよ!」

「さあねー、どうかしらねー」

「くそう、俺は悔しい、悔しいぜ……」

「はー、こんなものはご主人ちゃんには見せられないわね。あとでリプルに直接見せてもらいなさい」

「うぐぐ」

「ほんと好きねえ。他にも楽しいことはいっぱいあるじゃない」

「そりゃそうなんだけどな。はー、俺も呪文の一つも使えたらなあ」

「うーん、私の術なら同期取れば使えるんじゃないかしら」

「え、まじで?」

「どうだろう、ちょっと試してみる?」

「試す試す、ぜひとも透視を」

「そっちはダメよ!」

「えー、けち!」

「視覚はどっちにしろ情報量が多くて難しいから遠耳で行ってみましょ」

「遠耳ってのは音が大きく聞こえるのか?」

「そういう集音効果のある術もあるけど、これは音を拾うマイクを遠くに飛ばすイメージよ。指定した空間にマイクを置いて、それが拾った音を聞くイメージね」

「なるほど。ってお前、マイクは知ってるのか」


 急に異世界らしからぬ単語が出てきてスルーしかけたが、慌てて確認すると、


「知ってるわよ? だって私の知識はご主人ちゃんをベースに構成してあるから、大半は地球を基準にしてるわね」

「ほほう」

「焼き直してる時間がなかったみたいで、この星の知識はほとんど無いんだけど」

「そっちのほうが重要だろう。前に地下で発見した丸い飛行機とかいっぱい謎があるのに」

「うーん、そういうのはわかんないわねえ。で、やるの、魔法?」

「やるやる、早速試してくれ」

「要は私と感覚の同期をとってやればいいのよね。じゃあ、そうねえ誰か、プールでいいわ、ちょっと裏庭の端まで行って、合図したら何か小声で喋ってみてよ」


 と一緒に戻ってきたプールに声をかける。


「ふむ、いいだろう。遠耳の術か、興味深いな」


 などと言いながら、プールは歩いて湖の傍まで行く。


「さて、ご主人ちゃんとは元々リンクできてるから、あとは同期をとるだけね。えーと、こうかしら」


 その瞬間、もわーんとエコーが掛かったみたいに音がこもり、音の聞こえ方がおかしなことになった。


「おわ、なんだこれ」

「うーん、フォーカスが甘いわね。もうちょっと調整して……どう?」


 みゅーんという感じで、音のフォーカスがずれていく。


「あ、音はクリアになったぞ」


 と発した自分の声が、自分の前方から聞こえてくる。


「うわ、俺の声が前から」

「今ちょうど私の耳から聞いてるからよ」

「な、なるほど。自分の声ってなんか変な感じだな」

「それはそういうものよ。さて、それじゃあ耳を飛ばすわよ」


 燕がごにょごにょと念じると、再び聴覚がみゅわーんという感じに歪む。

 すると今まで聞こえていた焚き火などの音が聞こえなくなり、湖と思しき波の音が聞こえてきた。


「こ、今度はどこだ?」

「ちょうどプールがいる辺りよ」


 と言って合図を送ると、プールの声が聞こえてきた。


「ふむ、どうだ、聞こえておるのか?」

「おお、聞こえる!」

「聞こえておるようだが、妾には貴様の声は聞こえぬな。まあよい、どうだ、感覚をいじるというのは。なれぬうちはそのギャップに悪酔いするものだ。程々にしておくがよかろう」

「そういうもんか」

「何を言っているのか聞こえぬが、まあそうだな」

「ほんとに聞こえてないのか?」

「聞こえぬが、遠目に素振りを見ていれば想像はつく。どうせ聞こえてないのか尋ねておるのであろう」

「うぐぐ、おみとおしかよ」

「そのとおり」


 くそう、どこまで本当かわからなくなってきた。

 悔しいので直接プールのところまで行こうと立ち上がった瞬間、視界がぐにゃっと歪んで崩れ落ちる。


「あ、ばか、急に立ち上がると三半規管がくるって目が回るわよ!」


 と燕。


「そういうことは先に言ってくれ」


 急なめまいと吐き気で大変なことになったじゃないか。


「うへえ、こりゃきつい」

「もう、落ち着きが無いわね。今聴覚を戻すわ」


 そう言うと同時に、耳の感覚が自分のところに戻ってきた。

 吐き気もすぐに収まり、どうにか元通りだ。


「どう、慣れるまで難しいけど、どうにかなりそうでしょ」

「おお、こりゃいいな。でもお前がいないとダメなのか」

「そうね。でも慣れれば私と離れてても使えるだろうから、実質自分で呪文を使ってるのと変わらなくなるわよ」

「そりゃいい、毎日練習しよう」

「感覚を乗っ取ってるのでしょうかー」


 と側で見ていたデュースが尋ねる。


「うーん、なんだろ。私達従者って精神がご主人ちゃんにぶら下がってるというか、コアがご主人ちゃんから生えてるというか、ようはつながってるわけじゃない。だから、本来意識よりも高いレベルで同期がとれてるはずなのよ」

「ちょっとわかりづらいですがー、ご主人様の霊魂の上に私達が居るという意味でしょうかー」

「霊魂なんて曖昧な物があるとすれば、そう言ってもいいかもね」

「うーん、難しい解釈ですねー。従者というものをそのようにとらえたことがありませんでしたー」

「私達は血縁でもなければ、社会的な意味での主従でもない。より高位の次元でつながった存在なのよ。だから下位的存在である肉体レベルでもつながることはできるのよ……たぶん」

「たぶんなんですかー」

「と思うんだけど、確証が持てるほど私の知識ははっきりしないのよねえ。うーん」

「そこ、そこ大事なところですよー、頑張って思い出してくださいー」

「そう言われてもねえ、うーん」


 燕は首をひねってウンウン悩むが、結局それ以上はわからないようだった。

 まあ、そっちはどうでもいいんだよ。

 ひょんなことから急に新しいスキルをゲットした俺は、嬉しくなって聴覚を飛ばしまくっては気分が悪くなって休憩ってのを繰り返した。


「うはー、こりゃ楽しい。魔法ってのはこんなにすごいのか」

「ちょっとはしゃぎ過ぎよ。疲れたからもうおしまい」

「ええ、もう終わりかよ。もうちょっといいじゃん」

「だめよ。三半規管への負担も大きいし。ちょっとずつ慣らしなさい」

「そうか、ならしょうがねえな。でもこれ、使いこなせれば戦闘でも便利だよな」

「斥候用途ぐらいしか使えないんじゃない? どうかしら、エレン」


 盗賊のエレンに燕が話を振る。


「そりゃ遠くの音が聞こえれば便利だろうけど、例えば足音だけ聞いても、それがどんな種類の敵で、何人いて、装備はどうか、状態はどうか、忍んでいるのか、逃げているのか、そういうことを聞き分けるスキルがないと、それほど実戦には生かせないかもね」

「なるほど、じゃあ使い道ないかな? 面白いんだけど」

「そうだねえ、世間話を盗み聞きするぐらいしか無いんじゃないかなあ」

「俺みたいな品位溢れる紳士には向いてないな」

「旦那向けだと思うよ」

「向いてないだろ!」

「じゃあ、そういうことにしとくよ」


 しかし言われてみるとそうだな。

 足音だけ聞こえてもなんの足音かなんて分かりそうにないもんな。


「やっぱり覗き……もとい遠目の術もいるんじゃないか? 目で見えればさすがに俺でもわかるぞ」

「視覚は情報量が多いから、今のつながり具合じゃ無理ね。まあ、遠耳に慣れたら、ちょっとずつトレーニングしてみましょ」


 と燕。


「むしろ僕にも使えるようにしてよ」


 とエレン。


「そりゃいいな、お前が使えれば、さらに探索が捗るだろう」


 と言うと燕が難しい顔をして、


「うーん、私とエレンだと、ご主人ちゃん経由でつながってるから、こっちももう少しリンクが深まらないとダメじゃないかしら」

「そういうもんなんだ」

「そうなのよ、ごめんね」

「いや、いいけどさ。じゃあ、なにか修行でもすればいいのかな?」

「あれでしょ、ご奉仕すればよりリンクは深まると思うわよ」

「そうなんだ、最近新しい子にばかりかまけてて、僕らはとんとご無沙汰だからねえ」

「おっしゃおっしゃ、それじゃあ今から一つ張り切ってみようか」


 とエレンを抱き寄せると、


「まだ昼間だよ、呆れた旦那だねえ」

「ははは、俺はあの空を流れる雲のように自由なんだよ」

「また旦那がわけのわからないことを言ってるよ」

「いいじゃないか」


 というわけで、少々ハッスルするうちにセスたちも戻り、シルビーの件は当初の計画通り今度の週末に実行することになった。

 うまくいくといいな。

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