第6話
面談が始まってすぐに佐倉先生と校長先生はソファから立ち上がって私に向かってお辞儀をした。
そして佐倉先生は朱璃唯への強引な指導に対しての反省の思いを述べ、さらにフォローするように校長先生が登校させにくくしてしまったことへの謝罪の言葉を述べた。
はぁ・・・、としか言えないような薄っぺらく具体性に欠けた謝罪。親から子を預かり、いろいろなことを子供に教える立場にある人たちからの対応にはがっかりしたが想像通りでもあった。
一通りの謝罪の言葉が終わり、真顔で私の反応を待っている二人の聖職者。
私が反応を示すまでの数十秒間、どこからか聞こえてきた明るい子供の声がとても遠く悲しく響いて耳を塞ぎたくなった。
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