688 まずはジェニーさんに繋ぎを
ジェフさんから、謎のGULIDランカーの情報を得た私は興味津々に成ってしまい、どうにかして逢えないものかと考え始めた。
そこで、その方の知り合いと言う噂のジェニーさんに連絡を取ろうと考えたぐらいに、マイアミに到着するのであった。
マイアミ到着(*'ω'*)
***
……一時間程して、マイアミの駅に到着した。
此処からは、まずジェフさんと一緒に一旦はホテルに移動してチェックインを済ませ。
いつも通り必要の無い荷物を全て部屋の中に置く。
そんで早速、電話局に問い合わせて、まずはシアトルにある『クロコダイル・シアター』の電話番号を調べて貰った。
当然、電話登録されてる店なので、直ぐに電話番号がわかり。
その電話番号を聞いた受話器を持ったまま、直接クロコダイル・シアターに電話してみた。
するとね……なんと!!運の良い事に!!
ジェニーさん達の『Jany-Alien』の皆さんが、本日『クロコダイル・シアター』でライブを開かれるそうで、ジェニーさん本人を探す前からアッサリ会場で発見する事が出来た。
そんで、そのままスタッフの人に頼んで、小さな奇跡を、大きく喜びながらも、リハで会場に居るジェニーさんに電話を繋いで貰った。
ホント、今日は、中々ラッキー日だよね♪
「よぉ、久しぶりだな、鞍馬。元気にしてたか?」
「あっ、はい、ご無沙汰してます。どこに行っても、地元の皆さんに親切にして頂いていますので、お陰様を持ちまして無駄に元気にしてますよ」
「そりゃあ良かったな。じゃあ、地獄のツアーの方も、取り敢えず順調って事だな」
「あっ、はい。順調な反面。正直言ちゃうと、体の方は、もぉ既に、かなりボロボロなんですけどね。ははっ……」
「オマエは……あぁ、まぁ、けど、毎度毎度あれだけ全力を出し切って毎日ライブをやってれば、そうもなるさ。……にしても鞍馬。ラスベガスでのキューイック兄弟とのライブ。あれは、かなり圧巻だったぞ」
そうなんだよね。
ジェニーさんと、ニルさん、クリスさんのお3方は、わざわざシアトルから、8箇所目のライブを行なったラスベガスまで電車でライブを見に来てくれたんだよね。
あの時はさぁ、まさか出会って間もないお3方が、こんな遠方のライブに来てくれるなんて思ってもみなかったから……再開した時は……いや、もぉ涙が出るかと思うぐらい感動でしたよ。
いやまぁ、いつも通りボロボロ泣いたんですけどね。
まぁ、そうは言っても、お3方のお目当ては『ド派手な演奏で有名なキューイック兄弟』の演奏を見る事がメインだったんだけどね。
オマケでも、また御三方に会えたのは嬉しかったですよ♪
「いえいえ、あれはですね。バリーさんと、ジェラルドさんのお2人『キューイック兄弟さん』が凄かっただけで、私なんて、ホントただのオマケですよ」
「ふふっ、そぉ謙遜しなさんなって、鞍馬は、アイツ等に全然負けてなかったぜ」
「ははっ……そうですかね?」
「もっと自信持て、自信持て。キューイック兄弟以外にも、俺の知り合いから『オマエ目当て』に、沢山電話があったんだぞ」
「そっ、そうなんですか?」
「あぁ……その中でもミネアポリスのミナ=ソシエと、インディアナポリスのエリアスの奴。それにカンザス・シティからはエディ=ヤングが、また一緒にPLAYしたいって、鞍馬の事を大絶賛してたぜ」
「ほっ、本当ですか!!うわっ、うわっ、感動ですよ」
凄い凄い!!
間違いなく100%以上の確率で『社交辞令』だと解ってても。
これは……ヤッパリ凄い嬉しいよ!!
だってだって!!
今ジェニーさんが言った人達って『亜米利加GUILDランカー』でも屈指の三人だよ!!
●エディ=ヤング(Kランク4位)
○ミナ=ソシエ(VOランク3位)
○エリアス=コーエン(Bランク16位)
ほらね♪ほらね♪滅茶苦茶凄いでしょ!!
まぁ、私個人の意見としましてはですね。
このお3人さんの中でも、ミナ=ソシエさんの声は、もぉ特にお気に入り♪
なんと言っても、その特筆すべきは『恐ろしい様な声量』で、それでいて『すっご~~~く綺麗で繊細で伸びある声の持ち主』なんだよね。
その証拠にね、ミネアポリスで、ご一緒させて貰ったライブハウスでは、700人ぐらい収容出来る様な、やや大きな目ライブハウスだったんだけど『会場が吹き飛ぶんじゃないか』ってぐらい凄い声量の上に、本当にウットリする様なぐらいの綺麗で繊細な声が、会場に居る観客の皆さんを果てしなく魅了してたのよ。
一緒に演奏させて貰ってたにも係わらず、あれは本当に圧巻だった。
その1言に尽きる。
そんな人に『また一緒にやりたい』なんて言って貰えるなんて……感動ですよ感動♪
……にしても、ジェニーさんの交友関係広いなぁ。
良いなぁ……
「あぁ、本当だぞ。みんな、鞍馬が呼んでさえくれりゃあ『どこにでも飛んで行く』って言ってたぞ」
「うわうわ、ホントですか。それはもぉ幸せすぎますね。……私、西海岸に戻ろうかな」
戻りたいなぁ……
うぅん!!直ぐにでも戻りたい!!
また皆さんと一緒に、いっぱい演奏したいですよ!!
「オイ、鞍馬。……それは仲居間さんに、こっぴどく怒られるぞ」
「……ですね。間違いなく『大激怒』されますね」
……ダスな。
後、とんでもない嫌がらせされますね。
「……あぁ、それは、そうと鞍馬」
「あっ、はい」
「俺に、なんの用で電話して来たんだ?」
「あぁそうだ、そうだ。嬉しくて、つい、用事を言うの忘れてました」
私って、本当にアホの子だね……なんで直ぐに、そうやって『重要な事』を忘れるかなぁ。
なにをするにも、集中力が無さ過ぎるんだよねぇ。
ドンだけ『注意力が散漫』なんだろ?
「そそっかしい奴だな。……っで、結局、何用だ?」
「いえ、あのですね。ジェニーさんに、少しお聞きしたい事があるんですけど。……良いですかね?」
「まぁ、今はライブのリハ中だから余り多くの時間は取れ無いが。簡単な用件なら、別に構わないぞ」
「あぁ、お忙しい時にすみません。……あの、じゃあ、率直にお聞きしますけど『マイアミに住まわれてる謎のGUILDランカー』って、どんな方なんですか?」
「マイアミに住んでる謎のGUILDランカー?……うぇ……なにかと思えば、寄りにも拠って、アイツの話かよ」
あれ?なんですかね……この嫌な反応は?
その人って、ジェニーさんが、そんなに嫌悪する様な『酷いダメ人間』なんですか?
ひょっとして、崇秀クラスのダメ魔王系ですかね?
それとも、アホの王様系の真琴ちゃんクラスですかね?
どっち?
ドッチもヤダけど……
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
謎のGUILDランカーの正体が、徐々に明らかに成って行く中。
ギターの腕前は極上であっても、残念な事に、彼の人間的な評価はあまり高くない様ですね(笑)
そんな彼に会いたい眞子なのですが、上手く繋ぎを入れる事が出来るのか?
次回は、その辺りの事を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
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