第一章・第三十四話 Secret Ranker

685 変わりゆく眞子の生活態度

 第一章・第三十四話【Secret Ranker】が始まるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾


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 034【Secret Ranker】


 『うにゃ~~~~!!流石に25日間連続で全開ライブは疲れるねぇ……これは軽く死ねる』


いやぁ~~、流石に25日間も、ほぼ毎日毎日連日でライブやってると、流石に体の方が疲れきっちゃっいますね。

実際、既に体が全然言う事を聞いてくれない様な酷い状態になってきてるんだもんね。


結構、マジでこの遠征もキツクなってきましたよ。


だってさぁ、考えても見て下さいよ。

シアトルの『クロコダイル・シアター』を皮切りに始まった、この地獄の全米45箇所ライブツアー。


俗に言う。

『売れればラッキーにもメジャーへの道が開け』

『売れなければGUILDから見捨てられ引退』

なんて俗に言う、売れないミュージシャンが引退を賭けてやる様な、所謂『ドサ廻り』的な使い捨て地獄ライブに参加してる訳だから。

兎に角、全てのライブが思ってた以上に過酷なライブで、毎日毎日、脳天から足の先までフラフラになる位まで必至に演奏をしなきゃいけない訳じゃないですかぁ。


そんな状態で、毎日ライブなんかしてたら、そりゃあ当然、普通に考えても身が持たないってもんですよ。


……ホント死んじゃう。


……って、本来なら、そう言った解り易い文句の1つもブゥブゥと言いたい所なんですけどね。

実は、この地獄のツアー、全然、そう言った過酷なものとは掛け離れたツアーでしてね。

寧ろ、過酷処か、今までに行った地域の観客の方々やスタッフの皆さんが、私をそんな風に粗悪な扱うどころか。

どこへ行っても、物凄く手厚くウェルカムモードで歓迎してくれるんですよね。


例えばぁ。

『シアトルから、毎日ネットでライブ見てるよぉ。もぉ鞍馬に嵌り捲くりだよ。……最高』

『やっと!!○○に来たのかい。みんなで見に行くから、今日のライブ期待もしてるからね』

『アンタが噂の鞍馬ちゃんかい。今日のライブの為に、ほれ……それでも喰って頑張んな』

『あの写真良いですか?シアトルのライブで『姫のファン』になりました……感激です!!』

……とかとか、そんな途轍もなく有り難い言葉を投げ掛けて貰えてるし、その他にも色々な意味で激励の言葉を言って貰ったり。

ただ街を歩いてるだけなのにも係わらず、私を知ってくれている人が、意味も無くプレゼントなんかもしてくれたりもするんですもん。


そんな環境にあったら、過酷なんて物は、何処にもございませんよ。


それにまぁ、なんと言いましょうか。

私自身がお馬鹿ちゃんなので、もぉね、その皆さんの言葉が有り難過ぎて、常にテンションがMAXまで上がり捲くりなんですよ!!


だから、そんな皆さんの気持ちに少しでも応えようと思い。

私自身が、なんとしてでも良いライブをしようとムキになってしまい。

夜のライブでは、その無駄なまでに溜まったエネルギーを発散させて弾け捲くる。


そして、毎晩の様に体力切れを起こしてポンコツに……


けどね。

そうやって我儘なライブばっかりしてるのにね。

行く地域のバンドの方々も、地元の観客の方々同様に凄く親切にしてくれるのよ。


例えばね。

『見たぜライブ……アンタのベース演奏は、タダ者じゃねぇな。……この俺様が釘付けだ』

『嫌いじゃないぜ、アンタの三味線の音。今日もガンガン頼むぜ!!天国に行っちまおうぜ』

『まぁ精々頑張りたまえ。期待はしてないが、君の演奏はそんなに悪い物じゃないからな』

『来た来た。お待ちかねのパーティの主賓が。此処○○を、忘れられない夜にしてやるぜ』

……って感じで、何故かこちらでも、物凄く『Well come』な状態で迎えてくれる。


当然これによって、またしても必要以上にテンションが鰻登り。

出来る限りの力を使って、心身共にボロボロになるまで演奏する。


そしてライブから帰る間際には、矢張りボロボロのポンコツ状態に……


まぁ……私が、そうやってボロボロになるのは、いつもの事としてもね。

此処までやらせて頂いたライブ自体が、どこへ行っても全てレベルが高く。

地元バンドの方と、観客の皆さんの一体感もハンパじゃなかったのも事実。


私なんかの存在云々を抜いても、どこのライブハウスで演奏しても『超』が付く程の強烈な盛り上がりを見せてくれる。

ほんで毎回毎回、今までの疲れを忘れるぐらいに全開にテンションが上がちゃって。


矢張り私の体は……日に日にポンコツに成って行く。


結局、こんな風にボロボロに成ってるのは、ただの自業自得だったって話ですね(笑)


……あぁ因みにね。

今までの行かせて貰った地域で、凄いなって思った人達がこの方々。


1 :シアトル 1月15日(木)

●クリス=ハーディ(Gランク49位)

●ニル=グレイ(Voランク58位)

●ジェニー=ボーイ(Voランク98位)


2 :ポートランド 1月16日(金)

●マーク=ヴェンダー(Kランク72位)

●レオ=バコーレ(Gランク95位)


3 :サクラメント 1月17日(土)

●コレル=サハノスキー(Dランク65位)

○リルル=メーカー(Kランク88位)


4 :オークランド 1月18日(日)

●ジャック=ホースト(Dランク21位)

●リューク=リー(Bランク88位)


5 :サンフランシスコ 1月19日(月)

●ニルス=タナカ(Dランク51位)

●マイケル=グレイス(VOランク67位)

●カーザ=シトラトス(VOランク78位)


6 :ロサンゼルス 1月20日(火)

●ポール=グレコ(Gランク16位)★

○レベッカ=ジェニス(Gランク40位)

●バーナード=マッケンジー(Kランク63位)


7 :サンディエゴ 1月21日(水)

●ローレンス=スミス(Gランク39位)

○リディア=コバチェ(Kランク47位)


8 :ラスベガス 1月22日(木)

●バリー=キューイック(Gランク50位)

●ジェラルド=キューイック(Dランク50位)

●ヒロト=クリケット(Dランク77位)


9 :フェニックス 1月23日(金)

○ミヤビ=サカタ(Bランク37位)

●ウェイン=リチュン(Kランク62位)


10:エル・パソ 1月24日(土)

●エデル=スチュアート(VOランク32位)

●エマニエル=ラダー(Bランク51位)


11:ヒューストン 1月25日(日)

●ラカルド=ブッチ(Gランク20位)★

●セスク=ソーサ(VOランク44位)

●カシム=ウッドゲート(Gランク74位)


12:オースティン 1月26日(月)

●ウーゴ=ライト(Dランク10位)★

●デイヴィス=バークレー(Dランク87位)


13:ダラス 1月27日(火)

●ウリエル=ゴンザレス(Dランク52位)


14:オクラホマ・シティ 1月28日(水)

●ベクター=グリム(Bランク8位)★

○ビビアン=ルーラ(Dランク35位)


15:カンザス・シティ 1月29日(木)

●エディ=ヤング(Kランク4位)★

●エドモンド=カポーネ(Gランク28位)

●リーセ=リスト(Bランク62位)


16:リンカーン 1月30日(金)

●ケニー=ウォルター(VOランク25位)


17:ミネアポリス 1月31日(土)

○ミナ=ソシエ(VOランク3位)★

●ジミー=トンガー(Bランク50位)


18:マディソン 2月1日(日)

●フランク=カマラ(Kランク15位)★

●ライアン=カー(Gランク70位)


19:デモイン 2月2日(月)

○ルルイエ=ヨグ(Gランク24位)

●ラシド=ハッサン(Dランク47位)


20:インディアナポリス 2月3日(火)

○エリアス=コーエン(Bランク16位)★


21:セントルイス 2月4日(水)

●ステファン=ドラガンビッチ(Gランク7位)★

○アニス=マクドガル(VOランク11位)★


22:メンフィス 2月5日(木)

●ジル=ガクソン(VOランク20位)★

●スティーブン=トムソン(Bランク99位)


23:ジャクソン 2月6日(金)

○サハ=コリンズ(Dランク49位)


24:ニューオーリンズ 2月7日(土)

●ケヴィン=ディカプリオ(Kランク38位)

○アリシア=メンサー(VOランク48位)


……まぁ、この方々以外にも凄い人は沢山居たんだけど、私的に好きな感じの音楽を奏でてくれた人をピックアップしてみた。


もぉね、この人達、ホント全員が呆れる程の『異常演奏者』バッカリなんだよね。

特にGUILDランクが上位になればなる程、とんでもないライブ技巧者の人ばっかりが集まってるの。


そんで馬鹿な私は、大した腕でもないくせに、その人達に必至に合わせ様と調子に乗って……結局、毎日ボロボロ。


結構こうしてる今も、酷い惨状だったりする。


……まぁまぁ、そうは言ってもね。

この心身共にボロボロに成ってるのには、なにもライブ自体に、全ての原因あるって訳でもなく。

他にも、体や精神を蝕む『重要な理由』があったりするんだよね。


―――それがなにかって言うと……


実はね……このアメリカツアーが始まる、ちょっと前ぐらいからやってる事なんだけど。

私ね、崇秀の真似をして、自分自身の1日のスケジュールって言うのを作る様になってるのよ。

……って言っても勿論、スケジュール魔神の崇秀みたいに『秒単位』や『分単位』でモノを考えてる訳じゃなく。

もっともっ~~と大雑把で、適当に『こんな感じで、今日1日過ごせたら良いなぁ』って感じのを、ただ単に時間で刻んだだけの物なんだけどね。


でも、出来るだけ、それに従って1日を過ごしては居る訳なんよ。


まぁ、そんな大雑把な作りな物でも、中々計画に従って、1日1日を過ごすのは難しい。


因みにだけど、今私が大体計画している毎日の予定は、日々こんな感じ。



AM05:00……起床。

         同時に目覚ましの為に風呂に入る(ゆったり浸かる( ´Д`)=3 フゥ)。


AM06:00……洗面所で肌の手入れ(入念にチェック)。

         スキンケア及び髪型のセット(頭の中で、洋服を選びながら髪形を決める)。

         洋服選び(セットをした時に考えた物を、必ず着る)。


AM07:00……朝食(元々余りご飯は食べれないので、簡単な物で済ます(´~`)モグモグ)。

         洗濯。



AM09:00……朝の勉強開始(意味も無く『伊達眼鏡』着用( ー`дー´)キリッ)



PM12:00……昼食(外食(´~`)モグモグ)



PM13:00……昼の勉強開始(再び『伊達眼鏡』を着用( ー`дー´)キリッ)。



PM15:00……ライブハウスに移動(出掛ける前に、身嗜みチェックは忘れない)

         リハをする(暇な時間は、出来てなかった分の勉強( ..)φ)


PM18:00……夕食(大体は、ライブハウスで食べるか、近所の食堂(?)(´~`)モグモグ)

         ライブ開始(指定された曲を弾く)



PM21:00……ライブ終了。

         バンドの方達と30分程歓談(若しくは、観客の方と触れ合う(*'ω'*)人(*'ω'*))



PM22:00……帰宅と共に、ライブの疲れを取る為に入浴(( ´Д`)=3 フゥ)



PM23:00……就寝(( ˘ω˘)スヤァ)。



まぁまぁ、最初に言った通り、結構っと言うか、かなり大雑把な部類のスケジュールなんだけど。

車や電車とかで、次のライブハウスに移動してたら、ちょっとづつ予定が狂うから、その時は周りの眼なんか全く気にせずに、その場で、その場で勉強とかしてる感じ。


でも、これがまたね。

意外と慣れてくると、それが当たり前になってきて、飽きもせずに、結構、毎日頑張れたりしてる。


……って言うのもね。

崇秀がツアー期間中の為に、私用に作ってくれた勉強用のテキストって言うのが、実に面白い内容に作られててね。

なんか堅苦しいだけで、なにがなんだか解り難い教科書なんかとは違い。

適切に必要な事だけを丁寧に書いてあって、偶に、誰が描いたのかも解らない様な下手糞な漫画とかも書いてあったりするんだよね。


まぁ勿論、この漫画自体は崇秀が描いたものじゃないんだけど、崇秀曰く『これを読む事も、勉強の一環』なんだってさ。


兎に角、一応ほら、アメリカに来る少し前からぐらいから『多少は勉強する習慣は付けてたでしょ』

だからなのかも知れないんだけど、前よりも段々勉強に慣れるペースが速く成って来てるのと、教材の面白おかしさが重なって『もぉ既に勉強自体が、そんなに苦にならなくなってきてる』んですよ。


……って言うかね。

今までは、そう言う感覚では勉強をやってなかったんだけど。

これって、課題の意味が解れば、解る程、ドンドン面白くなって行くって法則。


結局の所、勉強が面白くなかったのは『ただ単に自身の理解力の乏しさを露見していただけ』って事だね。


まぁ……それになによりね。

私がこうやって勉強したり、規則正しく生活を送ろうとしてる最大の理由はね。

『どこかの誰かさんと違って。眞子は、絶対に人から馬鹿扱いされたくないから、頑張れる』訳なのよね。


……っとまぁ、そんな風にね。

以前の私からは、全然考えられない様な生活をしてるんだけど。

此処で私が思うに『人の思考は三つ子の魂百まで』なんかではなく『タイミングさえ合えば、どんな人でも変われるんじゃないかな』って思う訳。


まぁ私の場合は、ちょっと特殊だけどね。


……なんて、ちょっとだけ良い事を言ってみたりもする。


生意気ですね。


はい、すみません。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

今回より第一章・第三十四話【Secret Ranker】が始まりましたが……眞子の生活態度が少しづつ変わって来たみたいですね(笑)


まぁ勿論、眞子がこう成ってる理由や要因は沢山あるのですが。

一番の要因は、今現在の眞子には『倉津組の看板を背負う必要がない自由な立場である』事……これが大きい。

元々倉津君自身が一般家庭に強い憧れを持っているので、こうして自由な身にを手に入れたら、清く正しく行きたくなるのも当然の事。

序章でも『一般家庭に生まれたのなら、真面目に生きた方が良い』なんて事をぼやいてましたしね(笑)


っで、第二の理由が『元が男性なだけに【女性の理想像】っと言うものを持っている』っと言う部分ですかね。

特に倉津君は女性に対して【可愛くて天使の様な存在】なんて言う幻想を抱いてる訳ですから。

そんな女性の身に自身が成ってるのであれば、それを再現する為にも『清く正しくなくてはいけない』なんて事も思ってる節があると思われます。


実際の話、女性は男性よりもする事が多く大変な事を踏まえても、こうやって自分を変え様としてる訳ですからね♪


さてさて、そんな中。

次話では、マイアミを目指してひた走る電車の中で、今のマネージャーさんであるジェフさんと言う人物との会話のシーンを書いていきたいと思いますので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾


果たしてジェフさんは、どんな人材なんでしょうね?(笑)

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