第2話 Prologue of Tier
木々がざわめき、風が唸る音がする。昨日から降り続ける雨は、走り続ける私を容赦なく打ち続ける。ぬかるんだ足元からは、泥が跳ね、髪を、顔を、お気に入りのドレスをも汚していく。
帰ったらお風呂だな。いや、その前にお母さまに怒られちゃうか。だけど、止まるわけにはいかない。今やめたらきっと後悔する。
そう、これは私の後悔の話。失った過去を取り戻すための話。
彼と出会った日からだ。私の新たな世界での暮らしがおかしな方へと動き出したのは。
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