世界観、オリジナル用語

 読まなくても問題ないですが、より深くこの世界を理解したいかたのために。



 三千世界

 もとは言わずと知れた仏教用語。ここ(涼森的世界)では、同時に存在する多くの平行世界のこと。

 この場合、一つの惑星(たとえば地球)の誕生から死滅までの瞬間のすべてが一つの輪となっている。このとき円ですね。その惑星の平行世界の円が重なって、一つの球を描いている。ただし、円はとなりの円と両端がつながっていて、じつは螺旋状。この球が三千世界。


 極世界(箱庭とも言う)

 三千世界の極点。極は時間が止まっているので極世界には円がない。点。

 一つの三千世界で描いた球が、さらに螺旋を描き、一つ次元が上の宇宙の星として存在している。このように宇宙は無限に大きくなっていく。

 したがって、極世界は次の三千世界へのつなぎめにあたり、極世界から次の極世界へ移行するとき、二つの極世界の管理者は交流をはかることができる。球状の北極南極のようなものなので、交流は二回。


 極管理者

 極世界に住み、自身の管理下の三千世界を見守る。それぞれの極世界に一人ずつ。極世界の住人はその管理下の三千世界より高次の存在。完全に一つ上の球に属するわけではないが、そこに近い存在のため、神のような能力を有する。


 極管理者の印

 極管理者が交流のとき、次の管理者へ自身の記憶を写すこと。その証に自身の肉体的特徴を刻む。コルヌレクスはドラコレクスから竜の眼をもらった。印はそれぞれ、異なる。ドラコレクスはリーリウムレギーナから百合の花の何かをもらったはず。たとえば、ピアスとか、タトゥーとか。

 印は記憶と記憶をつなぐ接点となるため、化身を作ったとき、同調魔法の媒体とする。


 極管理者の化身(分身)

 極管理者が自身の肉体の一部を用いて作ったクローンのようなもの。たいていの管理者は数体作り、三千世界へ送りこんでいる。本体が死んでも、化身は残っていることが。


 初体

 極管理者の化身のなかでも、初めて作られた個体。プロトタイプ的なもので、このとき限定の力が備わる場合がある。接点を通じての極管理者とのシンクロ率が高い。


 幻視者

 霊視や過去視ができ、神の世界、ほかの三千世界などを見ることができる。化身にかぎらず、まれに存在する。


 魔術師

 この世界観では、魔術師はいずれかの神(極管理者)を崇めることによって、その神の魔力を借りる。過去の神はすでに本体が死亡しているため、世界に残余する魔力だけでは魔法が成り立たず、結果、生贄を要する。どの神を選ぶかは、つながりやすさなどの相性が個人にある。


 極世界への距離

 三千世界のなかでも、極世界に近い位置にあるほど、魔法が具現化しやすい。

 本作の舞台は、コルヌレクスの世界が始まったばかりの位置にあるので、始まりの極に近い。


 始まりの極、終焉の極

 一柱の神の三千世界において、誕生側の極と、終末側の極


 管理者の称号

 レクス、レギーナなど、管理者の名前に冠される称号。徳の高さ、魔力の強さなどから王族、貴族など、ほとんどの者には称号があたえられている。セルペンスプエルのみ称号がない。


 堕ちた神

 基本的にはセルペンスプエルのこと。しかし、まれに分身などが本体の死後、魔物に変化したり、自我を失った状態を『堕ちる』という。

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