第11話 遺産を求めて
第四章: 遺産を求めて
節1: 危険な森
エリナ、リリア、エヴァンは、ダリオとの再会から数日後、エリナリア大陸の中央に位置する「影の森」に足を踏み入れた。
この森は、多くの冒険者が遺産を求めて入ったものの、二度と姿を現さなくなったと言われている恐ろしい場所だった。
森の中は、密林が広がり、太陽の光がほとんど届かない。
それに伴い、エリナたちは夜のような暗闇の中を進むこととなった。
リリアは杖を振るうと、先端から柔らかな光を放って、三人の足元を照らした。
「この森の中には、昼夜を問わず、様々な魔物が住んでいると聞いたことがある。」エヴァンは、剣を構えながら警戒しつつ言った。
突然、リリアの杖の光が反応し、数匹の黒い影が飛び出してきた。
それは、森の守護者として知られる「影の狼」だった。エヴァンは剣を振り下ろし、エリナは魔法の力で狼たちを撃退した。
「影の狼は、この森の奥深くに住む魔物たちの中でも、比較的弱い部類に入る。」リリアは息を切らしながら言った。
「しかし、彼らが現れるということは、私たちの存在を感知した何者かが、これ以上の進行を阻止しようとしているのかもしれない。」
エヴァンは狼たちの死体を蹴りながら、奥に進むことを提案した。
「ダリオもこの森の中にいる可能性が高い。彼との再会を避けるためにも、早くこの森を抜け出さなければならない。」
森の中を進むエリナたちは、次第にその危険な雰囲気を感じ取り始めた。
影の狼の次には、飛行する巨大なコウモリや、木々の間から現れる植物の魔物など、数々の敵と戦うこととなった。
しかし、エリナたちはその度に連携を取りながら、敵を撃退していった。
「影の森」の中を進む中、エリナたちは予想以上の困難に直面することとなるが、彼女たちの目的は明確だった。
それは、ドラゴンの遺産を手に入れ、エリナリア大陸の平和を取り戻すこと。
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