第12話 ドラゴンの谷

「影の森」を抜けると、眼前に広がっていたのは、巨大な山脈と、その中央に位置する谷だった。


谷の中央には、古代の文明が築いたとされる巨大な神殿が聳え立っていた。それが「ドラゴンの谷」と呼ばれる場所である。


エリナは谷を指差し、「あの神殿の中に、ドラゴンの遺産があるのだと思う。」と言った。


リリアは頷き、エヴァンは警戒しながら先を進んだ。


ドラゴンの谷への道のりは平坦ではなかった。川を越え、断崖を登り、濃い霧の中を進むエリナたちは、谷の中に潜む危険に立ち向かうこととなった。


そこには、炎を吹く巨大な鳥や、地中から現れる岩の魔物が襲いかかってきた。


特に、神殿への道のりは、多くの罠が仕掛けられていた。


巨大な岩が転がってくる、床が突如として崩れ落ちる、毒の矢が飛び出すなど、多くの障害にエリナたちは立ち向かわなければならなかった。


ある時、エリナたちは、谷の中央にある小さな湖を発見した。


その湖の中央には、小さな島があり、そこには古代の文字で何かが刻まれていた。


リリアはその文字を読み解くと、驚愕の表情を浮かべた。


「これは…ドラゴンの遺産を手に入れるための鍵だ!」


エヴァンは疑問の表情を浮かべながら、リリアに質問した。


「鍵? それはどういうことだ?」


リリアは湖の中央の島を指差しながら説明した。


「この島には、ドラゴンの遺産を守るための守護神が眠っている。


我々がその守護神と戦い、勝利することで、ドラゴンの遺産を手に入れることができるのだ。」


エリナ、リリア、エヴァンは、守護神との戦いに備え、湖の中央の島へと向かうこととなった。


しかし、その前に彼女たちを待ち受けているのは、数々の困難と、ダリオとの再会であった。

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