第47話残り日数は9日です

ボケたかったのに面白い題名思いつかず。ある種のスランプ状態の中とりあえず書いたみたいな感じ。まじでこれどう書こうかが思いつかなくなってきてる。


◇■◇


ハームは近くを走っていたため簡単に見つけることができた。だが離兎は全くと言っていいほど見つからない。そして何より離兎の空間は広い。一直線上の透明な壁同志までの距離がかなりあった。


見つからぬまま2日が経った。3日目に入った。離兎の情報は手に入らず。この世界は離兎の精神世界だと思っていたが離兎ではなくルナちゃんのものであったのだろうか。


「...残るところはMITくらいね」

「でもあそこは君たちのいた世界でも入るのが最難関クラスの場所なんだろ? 離兎がいるとは思えない」

「さりげなく離兎はそこまで賢くないって言ったわね。でも確かにあの抜けている離兎がMITにいるとは思えないわ。いやでもそれ以外にもう探してない場所はないし」

「...まあ行ってみればわかるだろう」


私達はMITに堂々と入っていく。...MITってなんか響きかっこよくない? MITの中に入った私たちはとりあえず手当たり次第で部屋を調べ上げた。すごい広いので全部となると明日も探す必要がありそうなため速く見つかってほしいものだ。


「というよりここは入れるってことは離兎ここに来たことがあるってことだよね」

「そうなるな」

「え、もしかして離兎って頭いい?」

「まさか、な。まあ恐らく理系だろうし研究室にでも行ってみるか」

「...(白衣を着た離兎、似合わないわね)」


あまり離兎が白衣を着るようなイメージはない。着ていたら離兎に土下座で事情を説明しないで謝る。


私達は分かれて建物ごとに探すことにした。私はとりあえずで近いところに入って扉を開けては軽く探してを先ほどから8回ほど繰り返している。全くと言っていいほど見つからない。この精神世界ではナビゲーターさんの干渉もワタツミの干渉も出来ないのか声が聞こえない。こういう時に遠隔で会話ができる手段が欲しいというのに。


「離兎~いないの~」

「いないよ~」

「いないのね」


私は扉を閉めて次に行こうとする。行こうと扉を閉めて気づく。そして静止する。


「ホントにいないの?!」

「びっくりした。いるよ」


なんと離兎が白衣を着てその場にいたのだ。から私は土下座をして謝る。


「ごめんなさい」

「??? え、なに怖い」

「いや。で、なんで離兎はここにいるの?」

「なんでってそりゃあこの研究室は俺が管理してるからな」

「???????」

「ああ。言ってないよな。俺あれなんだよ。マサチューセッツ大学で大学院生やってるんだよね」

「そうだったのね。で、それであのボケっぷり?」

「それは普通に抜けてた。よく友達に言われる。抜けてるって」


まさか大学院生だったとは。だから英語が上手なのね。それで英語がヨーロッパのものじゃないと思ってたんだ。やっぱり抜けてるんじゃなくておバカでしょ。そう考えるとなんでか土下座が無駄だったように感じる。


「謝ったの返して」

「だから何に対しての謝罪だよ」

「…まあいいや。ハームと合流しましょ」

「あいつもいるのか。まだ会話が成り立ちそう」

「今、何日目?」

「えっと7日目?」

「そう」


まだ余裕はありそうだが。ルナちゃんを探すのに一体どれだけの時間がかかるかわからあに。急ごう。


「おや。見つかったのかい」

「うん。今7日目らしいからできるだけ急いでルナちゃんを見つけよう」

「あと9日か。ルナの世界の広さによるな」

「何の話なの?(話に追いつけてない)」

「説明が要りそうだね。壁に向かいながら説明するよ、ついてきてくれ。」


そうして離兎は見つかった。後はルナちゃんだけ。9かも猶予があるし最悪過ぎてもすぐ死ぬわけじゃない。私たちはこんな生温いことを思い浮かべていた。だからこそだったかもしれない。

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