第45話え? それってエン〇ャンt...

「その本は一体?」

「この本を僕はめっちゃ頑張って解読した。そう内容が分かったんだよ!」

「そういう前振りは神獣に向かって全力投球してもらって。どういう内容だったんだ?」

「直球でいうならばこの本は君たちの釣り竿の強化用のアイテムだ」

「「「ナ、ナンダッテ~」」」

「ちょっと反応薄くないかい?」

「いや、信じられないだけだよ。だって僕達その本解読してないからね」


でも信じれないことは確かだ。だって全く違う種類の釣り竿で釣れたものだもの。まさかいつも使う釣り竿に使うとかありえない。


「でももしそれが本当に釣り竿の強化アイテムだったとしてどうやって強化するの?」

「それは簡単。この本の中にあるこの魔法陣みたいなのの上に置くだけ」


私は言われるがまま釣り竿を本の上に置く。釣り竿自体が透明だから置いてるのか目視じゃ誰からもわからない。私自身は場所も形もわかるけど周りのみんなからするこれなんにも見えないし感じない。


「これでどうするの?」

「これで。ディピュ、ピュアンピオ」


すると本の帯びていたオーラが少しづつ釣り竿の方に入って言っていることに気が付いた。


「何語だ?」

「英語ではないのね」

「それだったら本を読解できたよ」

「ゲームとかでよく聞くよくわからない言語と言えばイタリア語とかギリシャ語とかスペイン語とかのヨーロッパ系が多いと思うけど」

「僕にはよくわからなかったよ。そして、完成だ」


私にしかわからない釣り竿は謎の雰囲気をかもし出して今までよりも存在感が強く認識できる。


「いったい何が変わったの?」

「ふふふ。それはね。素材の収集力が強くなって集めれる素材の種類も増えたのさ!」

「すごいわね」

「あれ? もうちょっと驚かれるものだと思ったんだけどなぁ。なんならさっきと比べて2人くらい反応さえしなくなってるし。というよりいない!?」


地味に釣り竿強化に時間がかかっていたので初めて2分ほどで2人は探索にいってしまった。ハームはそのことをずっと釣り竿のあるところを眺めていたから気づかなかったのだろう。


「じゃあ私は素材でも集めながら2人と合流しようかしら。ハームはどうする?」

「僕もついて行こうかな。現代の植物環境にどんな変化があるか知りたいしね」

「そうならはぐれない様にね」

「気を付けて追いかけるよ」


私は「釣る」なんて念じて素材と魚をどんどん釣っていく。素材は今までは鉄材が一度で30ほどだったが、今は50ほどになっているので確かにかなり増えている。とれる素材の種類も罠でしか入手できなかったものが入手できるようになっている。


「それにしてもどうやって解読したの?」

「それがね。僕のスキルの中に《助力ヒント》って言うのがあってね。それで少し言語の感じが分かってね。それで頑張ってって感じ」

「ふつうこういうのって数ヶ月とか数年かけて解読するものじゃないの?」

「僕の前にそんな法則が通じると思うなよ」

「さすが天才って呼ばれてただけはあるのね」


私達は山を登り続ける。その間にも念じ続けて素材を集めているがこれはいったいどうやって釣っているのだろうか。


「素材一台作れるくらいはたまったかい?」

「そろそろ鉄材が1000超えるわよ」

「このペースなら案外早く集まりそうだね」

「でも2人はいったいどこへ行ったのかしら。あまり遠くに行ってないといいのだけど」

「神獣に襲われてたりしてねw」

「そうだったら面白いというよりやばいわね。でも神獣がいるのは結構文明が残っている島ってワタツミが言ってたしいないと思うわよ」


この島に人工物がなければ。だけれどね。


「そろそろ頂上ね。頂上からなら人工物があるかどうかぐらいは分かるでしょ」

「彼らが頂上にいたらもっといいことなんだがね」


私は茂みからでて頂上に着く。頂上には二人と一体がいた。


「はぁ!? なんで神獣がいるんだい!?」

「わからない。でも二人とも動いてないし神獣も動いてない。一体どういうことなの?」

「っ! 気をつけて! あの神獣は意識があるよ。恐らく何かスキルでも持ってる特別なやつなのだろう」

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