第42話お仕事は苦行ですか?

本日学校で定期テストがありました! 社会のみ死ぬほど自信があります! でも自分どちらかというと理系なんですよね。明日は英語と数学と理科です! つらいです!


◇■◇

「というと?」

『僕達みたいな神は人間とかからの深い認知度で力の強さが決まってきたりするんだ』

「ああ。つまりうのかじが面舵になったぶんウサギの深い認知度が減ってウサギの力が弱くなったってことだね!」

『君は理解力があるね! そして明るい!』

「ありがとう!」

「ルナちゃん。あの神様と気が合ってもあんまりいいことないわよ」

『ひどいことを言うねぇ!?』


でも実際私ワタツミのせいで恥ずかしい服着せられたし。一応それでハームに会えたんだけどね。それでもあれはワタツミの事を軽蔑するよね。うん。これは私をいじめて笑ってたワタツミが悪いよね。


「そもそも人の考えを覗いてくる時点で神だけど人としてどうかと思うわよ」

「それもそうじゃん! や~い神様の変態~」

『変態はひどくないかい? それ以上言ってると地味~~に嫌な呪いをかけるよ?』

「神が呪いってあなた本当に神なの?」

『神は万能だから呪いも使えるの!』

「弁明に必死さを感じる」


「まあ今から言う質問に答えてくれない?」

『いいよぉ』

「ハームって何者なの?」

『う~ん本人に聞くのが一番いいと思うけどぉ。そうだね。ちょっとだけ教えてあげる。あの子は人類史上一番多くのスキルを持った人間だよ』

「なんこくらい?」

『4個かな。この世界のスキルは人生で1回入手できるのが半分程度。2個入手できるのがその半分から5%ほど。3つになると全人類中0.01%未満だよ』

「どんなスキルを持ってるの?」

『そこは本人に聞け』


急な口調の変化。何か嫌なことでも起きたのかしら。さすがに私がワタツミのことじゃなくてハームの事を聞いてきたからとかそんな理不尽な子どもみたいな理由じゃないわよね?


「ありがとう。じゃあね」

『いやいるよ』

「仕事しにいって」

「そうだよ! 人の頭の中の覗くくらいなら仕事をしてください!」

『辛辣すぎて泣けてくる』

『はぁい二人もそういってるから仕事しましょうねぇ。たまってるわよぉ』

『あ、いぃぃやぁぁぁ』


恐らくホオリさんが連れて行ったのだろう。神の仕事がどういったものかは知らないがサボりたくなるほどめんどくさいのだろうか? いや、いつになっても仕事は苦行だな。...そうでもない人もいるか。


「ルナちゃん。配信って楽しかった?」

「どうしたの急に。楽しかったよ。楽しかったからこそ続けれたの。そう聞くってことは咲さんはお仕事つらかったの?」

「辛い通り越して地獄の日々だった。入社と同時に洗礼と言う名の集団いじめが起きたし。残業代、休日はないし休日手当もない。手持ちのお金の出費の7割近くは恐らくエナドリだったわね」

「7割エナドリは草w。労基とか行けばよかったんじゃないの?」

「あそこ地味に大きい会社なの。だから通報したのがバレたらもし退社したとしても街中で見つかった瞬間裏路地とかに連れ出されて痛い目見るもの。少なくとも私にはする勇気がなかった」


私は恐怖に負けた。次会った時のみんなへどう接すればわからなくなるのもいやだった。社畜って言うのはみんなこういう気持ちで働き続けているのろうか。願わくはせめて私が働いていた会社、セイムは潰れてほしいものだ。世界情勢の事は気にせずに。


「そっかぁ。結構頑張ってたんだね」

「命すり減らしてたわね」

「今は楽しい?」

「そうね。苦しくもなく。面白い毎日で楽しいわよ」

「それならよかった。この世界では無理しないでね」

「善処します」

「それ絶対善処しないパターンじゃん!」

「分からないわよ?」

「わかってるよ!?」


ーーーーーー

(どんどん仲が良くなって言ってますね。性格が体に引き寄せられたこともありますが彼女自身が昔と決別して今を必死で生きようとしています。私もそれにこたえなければ)

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