第39話おさかなパーティー
「離兎とハームはお酒飲む?」
「のむぅ」
「飲ませてもらおう」
「ルナちゃんは未成年だっけ?」
「うん。来年成人する。成人式までに向こうの世界戻...そうだ僕たち向こうの世界じゃ死んでるんだった。咲さんは?」
「私19歳だから。ルナちゃんと同じ」
「じゃあ咲さんじゃないじゃん! すごい大人びてたから24とかそのあたりだと思ってた」
「いやぁそれがね。」
私はルナちゃんにだけ私の前世の事を話した。離兎は知っているがまあハームにはなんだか知られたくない。
「へ、咲さんってじゃあ昨日の服、痴「それ言ったら楽しいパーティーが真っ赤な楽しくないパーティーになるよ?」
「ごめんなさい」
「何の話をしてたんだい?」
「なんでもないよ?」
「なんだか不穏な笑顔だね。聞いたとともに僕の命も散りそうだからやめておこう」
「賢いのね」
「僕は一応天才って呼ばれてたはずなんだがこいつらと一緒にいるとそれさえ忘れてくるんだが?」
ハームは酒が少し回っているのか口調が砕けた風になって来た。離兎は無言で結構お酒を飲んでいて酔っているから無言なのだろう。そういうタイプなのだろう。私もお酒飲みたい。でもこの体は19歳だからだめ...この異世界は何歳から飲酒が可能なんだ?
「ハーム、お酒を飲んでいいのって何歳から?」
「22歳からだろ?」
「さらに後になった」
「...去年この世界来てたら呑めてなかった。あぶねぇ」
「3年後までお酒飲めない!?」
「私たちはそうっぽいわね」
私は四ツ矢サイダーをジュースの中から選んで取り出しカシュッという音を立てながらふたを開けて飲む。
「!? なにこれ。すごい舌がひりひりする」
「...女の子になって体の作り替わったからじゃない? 炭酸系苦手になっちゃった?(ボソッ」
「そうかも。だったら私アルピスでも飲んどく」
「原液のまま?」
「私に死ねと?」
「冗談冗談w」
うぉぉたぁぁぁ! の方を取り出す。原液は飲んではいけない。あれは毒と
「今更なことを思ったのだけどこの調理スペース...なんだか必要素材以外のものも使ってない?」
「僕は作ってないから分からないけどでもなんでかな? コンロがあるのは」
『神特権』
「理解」「え、なに今の声」「神様の声」
「ええ」
「慣れれば鬱陶しいくらいにはなるわよ」
「そんなよくしゃべりかけてくるの?」
「うん」
「じゃあ無視したほうがいいんだね」
「そう」
離兎はお酒と一緒にスモークサーモンを食べている。ハームは...色々食べてる。私たちはめぼしいものを食べている。というよりワタツミってよくわからない仕事中なんじゃないの?
『終わらせたから混ぜてぇ!』
突然一人の青年が現れた。続けて女性も。ホオリさんとワタツミだ。こうしてみるとやっぱりルナちゃんに似てる。
「誰だ!?」
「落ち着いてみんな。こちら神様の二人」
「いや俺非現実的なもの信じないんで」
「転生という非現実的なものを体験してるのに?」
「そうだったわ」
酔っていた離兎も酔いが一瞬にして醒めた。本能的に危険だと感じたのだろうか。
『僕たち仕事終わったからパーティー混ぜて!』
『終わったといっても8割ほどでしょ。ある程度で引き上げるわよ』
「終わらせるの早くない?」
『彼やるときはやるタイプなのよ』
「ああ。一番使いづらいタイプなのね」
『う、心が急に痛い』
「つらいなら休んだらどう?」
『疎外する気かな?』
『ふふふ。事実を言われて反論も出来ずにやらっれぱなしのあなたも悪いと思うわよ?』
と、言うわけでパーティーメンバーが4人から6人に増加。ルナちゃんが追加で料理を頑張りました。離兎は結構お酒飲んでたから二日酔いの可能性が高いね。
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