第34話慣れって恐ろしい
「ここは?」
「私たちが暮らしてるいかだの私の部屋」
私は扉の前にある柱を壊して部屋の扉を開けて廊下に出る廊下出ると離兎がいた。
「あ、離兎「ちょ、だから服!」
離兎は走って自分の部屋に戻っていった。
「咲さんかえってきたの?」
「あ」
「...そういう趣味?」
「てっきりそういう民族衣装か何かかと思ったが本人の趣味か」
「ちぎゃう!」
普通に途中から服装に慣れてきていたため忘れてた。二人ともに見られた。というより戻ったら服帰ってくるんじゃないの!?
『収納の中にあるよ』
「だからそれもっと早く言ってよ!」
「「?」」
「ああもう! 私しばらく部屋に籠る!」
「ええどうしたの咲さん! 僕はその服かわいいと思うのに」
「かわいいとかじゃない! は、恥ずかしい」
「へぇ(ニチャァ」
ルナちゃんはニヤニヤしながらハームの腕をつかみ私と距離を取っていく。そしてゆっくりと離兎の部屋に入っていった。
私は急いで自分の部屋に戻り収納からいつもの服を取り出して着替える。普通ならここで着替えに戸惑うかもしれないがなぜか体が覚えているのかスムーズに着替えれた。
「ねえねえ咲さん」
「!? いつの間に?!」
「もう一回あの服着てよ」
「いやよ」
「ねえ一生のお願い!」
「一応聞いとくけどなんで?」
ルナちゃんはそれに聞くと「まっていました」と言わんばかりの顔をする。
「なんでって簡単だよ。写真に残しておくんだよ」
「それならもっといやよ!」
「ええ。残念。じゃあいつか罰ゲームとかで合法的に着せるしか」
「なんで写真に残そうとしてるの? というよりその写真今ないわよね?」
「スキルがあるんだよ」
それはなに? 有名配信者だからもらえたの? それともあの神が与えたの?
「じゃあもうちょっと聞かせて。それ撮って何に使うの?」
「そりゃぁ離兎さんに渡「絶対却下」
「もう。つれないなぁ」
「もう今日は私部屋に閉じこもる! ハームは勝手に自己紹介とかしといて!」
私は入り口側の扉の前に柱を置いて内側の扉の前にも柱を置く。そしてついでに離兎の部屋の扉の前にも置いておく。
「完全防備。もう咲さんはツンデレですね!」
「そのツンデレが何かは分からんがおそらくそうだろうな!」
「あれ、これ柱のせいで私通路通れなくて一度部屋に戻ったらもう二度と出れなくないですか?」
このいかだを改造する権限は現状私だけが持っていてもちろん破壊も改造に入るからこの柱はルナちゃんに壊せないためルナちゃんは《帰宅》で自分の部屋には戻れるが出ることができない現状だ。一応窓はあったが今私がなくした。
「えっとごめんなさい! だからこの扉前の柱壊してぇ!」
「明後日辺りならいいわよ」
「私明後日まで床で寝ないといけないの?」
「いや部屋には戻れるでしょ」
「そしたら出れない」
「生きることはできるでしょ」
「その怒りのこもったような声怖いよ!?」
「ようなじゃなくて籠ってるのよ?」
「ん? あれなんか扉開かないんだけど」
あら巻き添えを喰らった離兎も扉が開かないのに気付いたようね。私はこのいかだの中のものを遠隔でも操作できるから離兎の部屋の窓もなくしてあるわ。
「ちょっと咲? なにかやったの? ねえ」
「ちょっとルナちゃんに聞いて」
「ねえルナ、俺の部屋の前どうなってる?」
「ええと。扉の前に柱立ってる」
「どゆこと!?」
私は無視してベッドの上にあおむけになる。あの神に直接会えるのを期待して。
(よかったあえた)
『おや? そんなに自分に会いたかったのかい?』
(ええ、ちょっとね)
『聞いても?』
(一発殴らせてくれない?)
『断りゅね』
(「断りゅ」じゃないわよ服を急に変えたりして。そのせいで私みんなにしばらく顔あわせれそうにないじゃない)
『どんまい』
ああ。私は大きなため息を吐いて呆れたような目で彼を見る。そしてすぐにここからだと言わんばかりの目をする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます