第23話改名することにした

珍しく連日投稿!

というかPVやっと2000超えました! 皆さま読んでくださりありがとうございます!!!!!!!!!!!


◇■◇


パーツ探しはものの数分で終わった。探しと言っていいのだろうか。作業といっても過言ではないほど単調だった。私が空を飛んでビルの最上階に窓から不法侵入して収納して次のとこに行く。繰り返すだけ。マジ作業化してた。


「これで全部かな」

「はえぇなぁ」

「そんな黄昏たような目でこっちを見ないで。なんだか申し訳なくなってくる」

「俺も便利なスキル欲しいな」


いや黄昏てるんじゃなくて神に頼み事してるんかい!


「ナビゲーターさん。これでどうすればいいの?」


ーーーーーー

では《建築ビルディング》でそれらを混ぜ合わせてください。

ーーーーーー


建築ビルディング》これかな?


私は一覧の最後の行にあった『座標装置』の欄をタップする。すると床に置いてあったパーツたちが宙に浮き合わさり一つの機械となった。


「、、、電源は言ってないよ?」

「そりゃお前動力がねぇんだから当たり前だろ!」

「え? そこはこうなんか不思議な力でどうにかなるかなって」


ーーーーーー

ええと普通にバッテリーが必要です。

ーーーーーー


じゃあそのバッテリーで使えるようにするためにバッテリーを充電する装置を作る必要があるのか。


「なんだかややこしくなってきた」

「まあこのデカさと文明力の高さだ。必要な素材はほとんどあるだろうし完成はすぐだろうな」

「あわよくばバッテリーと充電装置両方とも置いてあったらありがたいわね」


、、、今私なんていったの? なんか口調変わらなかった? いや急にもほどがあると思うのだけど。


「正人、、、お前もう改名したらww」

「笑わないでよ」


でも実際この姿と喋り方で「正人です」とか言われても名前と見た目の差がすごいから変な目で見られてしまうかもしれないわね。改名、、、した方がいいかしら。


「確かにそうね。でもどんな名前にするの?」

「いやお前が自分で考えろよ」

「私はネーミングセンスがないのよ」


ーーーーーー

記憶を見てもいいと呼べるほどではありません。

ーーーーーー


「ちょ、なんでナビゲーターさんそういうこと言うの?! 私の事嫌い?」


ーーーーーー

いえまったく。ただ、、、...いので。

ーーーーーー


最後何を言ったのだろう。私には聞き取れなかった。そしてもちろん離兎も聞こえてはいなさそうだ。ただ少し恥ずかしがっているような感じがした。


「う~ん。でもゆうて俺のネーミングセンスは平均並みだぞ」

「私に喧嘩でも売ってるの?」

「あ、ごめん」

「もういい。だから早く名前考えて」

「苗字も?」

「、、、ええ。お願い」


、、、静寂の間が続く。離兎は腕を組んで悩み正人はその口から答えが出てくるのを待っている。


(苗字もか、そうだなぁ苗字はぁつかもういっそのことキラキラネームでいいんじゃね。いや正人に怒られるなまじめに考えよう。姫野...咲、われながらいい名前じゃないか?)


「姫野 咲でどうだ?」


ーーーーーー

今まで彼女の記憶の中を見てもその名前よりも評価が高い名前はありません。

ーーーーーー


「やっぱりナビゲーターさんひどい。でも、まあいい名前。ありがと」

「な、なあなんで俺から顔を逸らすんだ? 俺なんかした?」


私はなぜか赤面していた。離兎の顔が見れなかった。これは名前をもらったうれしさなのだろう。きっとそう。この時私はそう考える事でしか理性を保てなかった。


俺は顔を逸らしていてもわかる咲のその赤面した表情を見て俺は、俺も顔を赤らめた。


(かわいい)


俺の思考はそれで8割ほど埋められた。残りはなんとか理性を保とうとする俺のプライドだ。


ーーーーーー

(おお。これが両片思いというやつですか? でも咲さんは私のものです。離兎、あなたにあげる気はありません)

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