第15話あれを山とは認めない!

投稿サボってすみません。エペとフォトナが楽し過ぎた。


◇◆◇



「なあ、俺たちこの後どうするんだ?」

「まあグイドが言ってた座標のところに行くかな」

「あの・・・いくつだっけ?」

「確か129、56、620⋯⋯20いくつか」


メモとってないから全部は覚えれてない。


「まあその座標がどの方角とかわかんないから今は意味ないね。それよりもいつここから出発するんだ?」

「そうだね。エンジンとかを作って船が自動で進めるようになったらかな」


鉄材は今400近くあるから一応エンジンのパーツ1を2つ作ってチューブを10個作る。植物をもとにバイオ燃料を作る名前がどうしてそうなったのか聞きたい燃料機、さらにそれを貯蔵する燃料タンク。を、いかだの1階に置きまくる。すごい窮屈に感じるから改築したばっかだけど2階に部屋移そう。


「ちなみに離兎は今何作れる?」

「俺ね、鉄材が今323個あってエンジン関係で作れるのがチューブと燃料機と燃料タンクとエンジンのパーツ2が作れる。エンジンのパーツ1ってどうやって作るんだろう」

「そうか、じゃあそのエンジンのパーツ2を2個作れるか?」

「うん、1個150だから作れる」


さて、エンジンパーツが2個できたのはいいがもしこれがパーツ3以上あったらどうしよう。


「あ、これインベントリから外に箱として出せるらしいよ」


箱として出す? どゆこと?


「だしてみるね。《インベントリ》」

「え、あ、ちょスペース考えてる!?」


黒い幕から箱が出てきた。その箱の大きさを例えるならCMでよく見るサイズのアマ●ンの箱みたいだった。


「これ本当にエンジンのパーツ? 小さくない?」

「俺に言われましても」


とりあえずこれ俺が拾えたり出来るのか?


俺が箱に触れると消えた。どうやら収納に行ったようだ。この状態だと作業台どうなってる?


ーーーーーー

新規作成可能品

・エンジン!!

ーーーーーー


おおウィンドウもなぜか喜んでる? 早速作ってわくわくしよう。


さて、まず俺たちのお部屋を壊して、真ん中あたりの床も破壊、エンジン設置、近くに燃料機置いて、チューブつなげて、燃料機の横にタンク置いて、いや、燃料機とエンジンの間に燃料タンク置くか? 途中で道を分離させるか?


・・・『スキル《問題解決策ヘルプ》が《ナビゲーター》に進化しました』


ーーーーーー

分岐させて大丈夫です。エンジンは起動させなければ燃料は流れないので。

ーーーーーー


「!? 謎の声さんが自分の喋りたいときに喋れるようになった?」

「なにそれ」


ーーーーーー

進化したことにより自律可能になりました。器さえあれば受肉可能です。進化した理由ですか? ご自分のお心に聞いてみてください。

ーーーーーー


うわぁ進化した理由なんか俺がグだってるせいな気がして来たぁ。


「ごめんなさい」

「急にどうしたの? 情緒不安定?」

「いや、自分の愚かさに後悔しただけ」

「そっか、反省しなよ」


もう脳内じゃ何十回も反省土下座したよ。さて、チューブをつなげてこれでいいかな。このチューブ魔法の力でくっつけれるんだけど意味わかんねぇさすが魔法。


最後に燃料のもとになるものとして・・・葉でいっか。


―――待てよ? これ魚入れたらどうなる? 一応自然のものだし。


ーーーーーー

馬鹿ですか?

ーーーーーー


自律可能になってまだ1分足らずなのに辛辣すぎじゃね?まあでも謎の声さんが言うならダメなのか。もしくは無理。


「はっ!」

「どうした!?」

「とても、とても重要なことに気づいてしまった」

「いったい何に気づいたんだ?」


「・・・ない(ボソッ」

「ない?」

「エンジン自体はつけれるけどそれを操るための操縦桿、舵輪がない」


そう、エンジンはつけれる。だがそれを前や後ろ、横に向けるためのエンジンがないのだ。なんなら2つあるエンジンを操作するための車でいうあのレバーみたいなのもない。色々抜けてた。


ーーーーーー

草ですねww

ーーーーーー


なんだろう。こう無機質な感じで煽られるとそんなに苛立たないね。


ーーーーーー

島にある山の1番高い方の山頂に行くことをおすすめします

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1番高い方? んとぉ山頂には離兎の家があったけどそれだけだったよ?


ーーーーーー

違います。その左側です

ーーーーーー


・・・謎の声さん? あれは山なの? 明らかに傾斜80くらいはありそうだけど。


「離兎、謎の声いわくあの山のような何かを登れってよ」

「あれはホントに山じゃない。360度が空気の孤立した崖。行きたくない」


俺もそう思うよ。俺も行きたくない、でも謎の声さんが行った方がいいって言ってるんだよ?行かなきゃいけなさそうじゃん。


ーーーーーー

別に行きたくなければいかなくてもいいのですよ。その場合いかだが操縦できなくなるだけですが。

ーーーーーー


「行きます行きます。行きますからその無機質なのにめっちゃ呆れてる感のある声やめてください」

「俺にも謎の声が聞こえたら会話に混じれるのに。」


俺たちはつるはしを各々2本作り山に行く。でもやはりあれを山と認めるのは癪だ。あれは孤立した崖ってことにしとこう。


~~~~~~


ガンッ!   ガンッ!   ガコンッ!


・・・やっぱこれつるはし持ってきて正解だったわ。この崖掴めれそうなところがない。


~~~~~~


「ハァハァ、ついた」

「明日腕筋肉痛不可避」

「俺はもう壊れてるよ(^^♪」

「ニコニコしながら言う事じゃない」


ゆっくりではあるが呼吸を整え今目の前にある小さなそれこそ離兎がいた家よりも小さい小屋へと歩き出す。


!? なんだ! 後ろの方からなにかの気配が。


「離兎」

「分かってる」


俺たちは武器を構える。そして崖を登って姿を現したのは。


―――――ジラクだった。


「ジラクやないかい!」

「俺たち1時間近く時間かけて登ったのにジラク一瞬で登って来た。萎えるぞ!」


まあ何はともあれ俺たちは小屋に入る。そこにはアマ●ンのCMダンボールがいくつもおかれていた。

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