第3話分からないことはヘルプにお任せ
「イビルロッドって悪の釣り竿ってこと?」
どうやらこの釣り竿には強化するごとに名前が変わるっぽい。さっきまでノーマルロッドだったらしい。いや疑似餌も何もつけてないのに竿投げて1分以内に魚がかかる釣り竿って普通じゃないでしょ!
「うん、物は試し。行け! イビルロッド訳してイロ~。」
すると適当に投げた釣り竿はなぜか急に空中で静止し物理法則を無視して投げた方向とは違う方向に飛んで行った。
「わあお。イビルっていうのは天邪鬼ってことか?」
そう思っていた時。ノーマルロッドの時よりも速い、ものの3秒ほどで釣り竿が曲がった。
「!? リールが勝手に回ってる?」
俺は確かに見ている。俺は持ち手しか持ってないはずなのに、リールには一切触れてないはずなのに、リールが一人でに回っている。ゆっくりではあるが確かに回っているのだ。
そんなふうに驚いていると魚が釣れた。
『インベントリに魚Dを追加しました。その他木材12つ、石材5つを入手。』
「ふむ、新しい魚だな。でもやっぱり名前は魚に英語一文字と。」
これ魚の数がZまでしかないのか? じゃないとそのあとどうなるんだろうな。
「うん、放置しよう。俺は釣れたら竿を投げるだけの作業だ。」
俺は釣り続けた。再度強化できそうな15回釣る。
というわけで15匹釣りました。途中魚Eと魚Fも出てきた。資材はそれぞれで魚Eが木材16、石材7つで魚Fが木材20、石材10だった。
《
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新規建築可能物
・木製のプラント 木材×80
・木製のベッド 木材×100
・石製の罠 石材×40
・焚火(永久) 木材×120、石材×30
・石の斧 木材×10、石材×30
・石のナイフ 木材×5、石材×20
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焚火! しかも永久! これで食料が手に入る。ちょうどというよりさっきから腹が減ってたから最高だ。
《
『新たに焚火 (永久)を設置しました。』
焚火はさっき設置した床の上に置いた。案の定上に金網もあった。ありがてぇ。
さっそく魚を焼こうまずは魚Aだな。
ただの焼き魚。味付けはない。が、まあ空腹は最高のスパイスと言うしおいしいはず。
「いただきます。」
俺はかぶりついた。そして手が止まった。俺は思い出したのだ。海水を使って塩が作れるのを。
塩が欲しくなってくる。焼き魚は確かにおいしい。けど物足りない感じがするし骨があって食べづらい。もっと言うとうろこの削ぎ落しが甘くて結構うろこが口の中に入ってくる。
いや自炊したことないのかって? 俺この体の年齢は知らないけど前の体は26歳独身だよ?
寝るためだけに借りたアパート。だけど最後に家に帰ったの1週間前とかだもん。1ヶ月に2,3回帰れればいいほうだったもん。料理する時間なんてないよ。
うう。石のナイフじゃ捌くのはできないだろうしせめて鋭利な鉄とかないのかな?
もっと釣りする? でも効率が悪いし。そうだ。この罠ってやつを造ろう。昔やった記憶のあるやつだとこれに資材とかがたまってた気がする。
木製のを2個置いとくか。思ってたのと違うものだったら木製なら簡単に壊せる。石製は資材がもったいないし壊しづらそうだからね。
『新たに罠を2個設置しました。』
んとぉ。これどうやって罠の中身回収するんだ? 罠に近づけば自動で回収できるのか? ああもう。わかんないこと多過ぎだよ!
『スキル《
「よし、助けて!《
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どのようなことでお困りですか?
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「罠の回収の仕方が分からない。だから教えて。」
ーーーーーー
承知
罠の付近にあるウィンドウをタップ、後にアイテム回収のところをタップすると回収が可能。
他にはありますか?
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「じゃあ罠って作るための素材変えたらなんかあるの?」
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罠はグレードが上がるごとに資材回収速度が速くなり、収集可能資材が変化します。
ほかにはありますか?
ーーーーーー
「お~。そうだったのか。じゃあもういいよ。」
《
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