第39話
「うれしいか
そうかそうか」
なぜか、ボクは気に入られたみたい。
「うれしいのかよ………」
ボソッと、つぶやくヘンナリクツ。
「なにか言ったか ??」
しかめっ面をするリーダー風の男。
「イエ! なにも言っておりません !!」
ビシッと、敬礼するヘンナリクツ。
「よし
腕立て伏せ10回 !!」
リーダー風の男が、すぐ指示する。
「了解」
サッと、腕立て伏せをはじめるヘンナリクツ。
「あの?」
リーダー風の男に、聞きたい。
「どうしたヒュー君 ??」
おっ、と不思議そうな顔をするリーダー風の男。
「ボクは しなくて大丈夫ですか ??」
連帯責任かな?
「ヒュー君は ゲストだからしなくてイイよ
まぁ オレの部隊に入ればミッチリしごいてあげるから」
ニヤニヤ笑うリーダー風の男。
「はい」
でも、しごかれるのはイヤかも。
「ハァハァ
終わりました」
早いな、腕立て伏せ。
「よし
次のフロアに行こう」
上を、指差すリーダー風の男。
「了解」
そうとう、シゴかれたのかな。
かわいそう。
「ここは 製造工場のエリアだな」
どの、出入口もドアはあるが全部開いていて工作機械が、いろいろ並んでいる。
「静かですね………」
このフロアにも、誰もいないかと思われたが、
コツッ
コツッ
かん高い、足音が聞こえる。
「おっ
このエリアには 人がいそうだ」
廊下を、向こうに歩くミニスカートの女性がいる。
「あれだ
おーい」
ヘンナリクツが、声をかけると美女が振り向く。
婦警かな?
「バカ
雰囲気が おかしいだろ」
リーダー風の男が、危険を察する。
「シンニューシャ
ハイジョスル」
やっぱり、おかしい。
「ヤバいな」
後退りするヘンナリクツ。
「キェエエエェ」
とつぜん、跳ねる人型ガードロボット。
「わーッ」
ヘンナリクツに、掴みかかり押し倒す。
「この野郎」
そうとう、重量があり潰されそうなヘンナリクツ。
「こいつ
銃がきかないのか ??」
リーダー風の男が、至近距離から腹部を撃つが効果が無い。
「わッ
押し潰されるッ」
苦痛に、顔を歪めるヘンナリクツ。
「おい大丈夫か ??」
引き剥がそうと、ロボットを引っ張るリーダー風の男。
「ぅへぇぇぇぇ」
ヘンナリクツの顔を、舐めまわすロボット。
「どいて下さい」
これじゃあ、ラチが開かないのでリーダー風の男をよけさせる。
「おう」
ロボットを、引っ張っていた手をどけるリーダー風の男。
「ォリャー」
ロボットの肩に、飛び蹴りをすると、
ガコーン
壁まで、吹っ飛ぶロボット。
「やったか!?」
リーダー風の男が、銃を構える。
「ギギ………
ハイジョ」
特に、ダメージは無さそうだ。
「しぶてぇな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます