第20話
「レセア
キミの指示なのか ??」
ショックを、隠せないボク。
「違う」
『そうよ
もう用済みなのよあの人たち』
最初に、首を横に振るレセア。
かなしそうな表情をする。
「ちょっと とりあえず火をつけるのをやめさせてくれないか ??」
なにか、事情があるのかも知れない。
「うん」
レセアの、首元のジュレルがあやしく光る。
「………なにをしていたんだ一体 ??」
松明を、持った男が正気を取り戻す。
「大丈夫? ティファ ??」
ティファの、ロープをほどくと、
「ヒュー
助けてくれると信じていたわ !!」
ボクに、抱き付くティファ。
「あー頭が痛いわ」
エミリーは、右手で頭を押さえる。
「結局 高山病になっちゃいましたね」
ザイルピックは、フラフラだ。
機体に、空いた穴をふさいだがエアー漏れは止まらなかった。
その後、砂漠に不時着した。
「ヒューはどう? 気分は ??」
ティファが、聞く。
「気分は 複雑です」
気分的に、沈んでしまうな。
「複雑 ??」
ティファが、驚いた表情をする。
「レセアが
いやナンシーが違うなマイサが」
少し、混乱してくる。
「ヒューも だいぶつかれているようね」
エミリーが、後ろから抱きしめてくる。
「………そうなのかも知れないです」
なにか、短い期間で色々ありすぎた。
「おいヒュー」
ザイルピックが、話しかけて来る。
「えっ ??」
「ここがどこか聞いたか ??」
場所は、どこなのか聞いてくるけど、
「いや ボクも今起きたばかりでよく知らないよ」
どこかの、砂漠みたいだけどね。
「そうか」
頭を、掻くザイルピック。
「なぁ スゥトゥーパ」
野次馬の中に、スゥトゥーパを見つけて話してみる。
「なんです勇者さま ??」
ニッコリと、笑うスゥトゥーパ。
「ここは どこなんだい ??」
単刀直入に、聞いてみる。
「砂漠の真ん中ですよ」
どうも、言葉をにごしているようだ。
「いや 地名を聞いているんだが」
つっこんでも、ニヤニヤするスゥトゥーパ。
「ねぇヒュー ??」
ティファが、キョロキョロしながら聞く。
「ティファさんどうしました ??」
なにを、探しているのかな。
「もう1人見当たらないわね」
その頃
「ペ・ギル博士
モノになりそうかね ??」
巨大な、水槽の中にジュレルが付いた刀が沈められている。
「もちろんだ艦長
これを見てくれ」
タブレット端末の画面に、出力が表情されていて、メーターを振り切っている。
「おお すごいパワーだ」
パラメータを見て、ニヤける艦長。
「ケケケ
これでこの艦は空を飛べる」
どうやら、そのエネルギーでこの船を飛行させるようだ。
「いよいよだな
よし 浮上開始 !!」
号令を、出す艦長。
「ケケケ
了解艦長」
タブレットの、ボタンを押すペ博士。
ウ゛ォォォォォ
艦体が、うなりをあげる。
「うわッ」
地震のような、小刻みな揺れが1分ほどして外の景色が動く。
「浮いてるッ」
あきらかに、海面から離れていく。
「おお
やっとここまで来たのだな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます