第13話
「い………
いただきます」
冷や汗を、流すボク。
みんなで、食卓を囲んでいるのだが料理はティファが作った川魚の煮物(内臓の処理なし)だ。
『うわぁ
おいしそうー』
レセアの姉が、大げさに言う。
「ナンシーも 遠慮せず食べて」
ニッコニコのティファ。
『はーい』
苦笑いするレセア。
魚の、ウロコも取ってない。
「「う゛っ」」
一口、食べるメンバー。
うなって、頭をかかえる。
『おいし~い』
レセアの姉が、沈黙を破る。
「よかった
ナンシーのクチに合って」
ティファは、うれしそうだ。
『これなら 何杯でも食べられるわぁ』
レセアが、プルプルと首を振るがレセアの姉が絶賛しまくってしまい、
「うれしいなー
タップリ作ってるからドンドンおかわりして」
寸胴を、持ち上げるティファ。
「う゛ぐっう゛ぐっ」
クチを、押さえてウンウンとうなずくレセア。
涙目に、なっている。
『はい お言葉にあまえてしっかり食べますね』
止まらないレセアの姉。
「うんうん
あっヒューも食べきったね
もう1杯いっとく ??」
なんとか、スープ皿を空にしたヒュー。
それを、めざとく見つけるティファ。
「ひっ
いえ遠慮しておきま───」
クチを、押さえて言いかけるが、
「食べるわよね」
オタマを、つきつけるティファ。
「………はい」
その頃
「艦長! 島です前方に島が見えます」
フィリピン東方沖。
ついに、目の前に島を発見するガルオドたち。
「なにぃ」
双眼鏡を、持つ艦長。
「あれを」
航海士が、指差す。
「うむ 確かに」
双眼鏡を、覗きこむ艦長が確認する。
「では あれが目的のモノが眠る島………」
小さく、つぶやく艦長。
「どうだ あっただろう
ケケケケ」
のけ反るように、腰に手を置いて変な笑い声を出すペ・ギル博士。
「よろこぶのは現物を手に入れてにしていただきたいですなペ博士」
ペ博士に、つっこみを入れる艦長。
「同感です艦長」
ガルオド大佐が、艦長に同調する。
「調査の準備をはじめる !!」
その頃
「凡城です
こんばんは」
UNReの、凡城がタイまでやって来た。
「あぁ
この前はどうも」
ニヤリと、笑うティファ。
「こちらこそ
ところでヒューの容態は どうですか ??」
末端の、メンバーにも気を配る凡城。
「わざわざお見舞いに来てくれたの? オンラインでもよかったのに」
多忙な、凡城を気づかうティファ。
「メフーストも気にかけてましてね」
暗に、メフーストの命令と言う凡城。
「ああそうなんだ」
苦労を、察するティファ。
「すぐ飛行艇に乗ってお見舞いに行けって言われて
でも 他の仕事を終わらせてだったので来るのが遅くなってしまって」
多少、申し訳なさそうな凡城。
「イイのよ
本人は ピンピンしてるから」
苦笑いするティファ。
「でも 3日も起きなかったのなら精密検査をした方が良いような気がしますけど」
冷静に、言う凡城。
「大丈夫だって
こっちにいるから来て見てよ」
ベッドルームに、案内するティファ。
「では」
「ほらヒュー
凡城さんよ」
ベッドサイドまで、やって来た二人。
「ゴププ」
もどしそうなので、そっとして欲しい。
「ほら大丈夫でしょ ??」
目が、笑っていないティファ。
「クチから アワを吹いているけど?」
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