1日目昼 鑑定中のエロい目はデフォです。
さて今私はライトノベルでは定番のあの場面に遭遇してます。
そう。
タイトルを挙げればきりが無いで省きますが、あの状況です。
「裸のオッサンがウン◯撒き散らして主人公メンバーの女の子を木に叩きつけて気絶させる」ってやつですね。
有名ですね。
そして主人公の他のメンバーが騒ぎを聞きつけて、慌てて合流。
現場を見て騒然。
テンプレですね。
しかし何故でしょう?
有名でテンプレな状態なのに……
その後の展開が思い浮かびません。
色々思い出せ!俺!
あんだけ読んだラノベ達!
おらに力を分けてくれ!!
…
……
………
とりあえず土下座だな。
あ……2人が来ちゃった。
とりあえず笑顔で仁王立ちしておこう。
何故だろ?
ヒタチ(♂)が劇画タッチの顔でガン見しています。
見た目北◯の拳のキャラみたいです。
さっきみたいに「きゃ///」とか言いながら手で顔隠せよ。
どうせ見るなら手で顔隠すようにして指の間から覗かれる方がいいわ。
それよりコモリ!お前!
何でスケッチしてんだよ!!??
しかも鼻血垂れ流しでハァハァ言いながら!!?
メッチャ描くのはぇぇし!!??
お前の興奮ポイントどこだよ!!?
『最低です……』
「うぉぉおい!!最高だなぁぁ!!」ハァハァ
空間に浮かぶ文字と発せられる言葉にギャップがあるのは良いが……
お前そんなキャラだったか!??
「う……う〜…ん?」
タチアナが目覚めた!!?
まずは土下座!!
何は無くとも土下座!!
そんなこっちの心情を察してかヒタチが
「タダヒトさん。大丈夫ですよ?」
と優しく声をかけてくれた。
土下座しながらだとヒタチ(♂)の声が女の子の声に聞こえる不思議。
顔を上げると甘ロリファッションの笑顔の女の子の顔。手には俺の股間を隠すための布が握られていた。
え…カワイイ。
……性別は男だけど。
「え…っと……いったい何が……?」
頭をさすりながらタチアナがゆっくりとこちらに近づいてくる。
とりあえず慌てて股間を隠して事情説明。
この際だからと俺の残念な能力を全て説明した。
今更皆に嫌われても良い。
魔王討伐という大きな目標には俺の力は相応しくない。
皆の足を引っ張るだけだ。
そう思って全てを説明した後で皆を見ると黙って俯いていた。
そして……
4人で魔王討伐に行く事になった。
皆が皆、それぞれの理由で魔王討伐に同行を促してくれた。
タチアナは一言。
「細かい事は気にするな!一緒に行こう!」だった。
男前や……
それに合わせるようにヒタチ。
「ね?タチアナちゃんは大丈夫でしょ?
わ…私は…タダヒトさんと一緒にイキたいな/// きゃ///♡」
行きたいのアクセント強くない?
コモリに至っては
「最初冷たくあたって悪かった。お前にこんな趣味があったなんて知らなかった。是非一緒に旅をさせてくれ。」
と肩を組まれて頼まれた。
……お前は俺にどんな趣味があると思っているのよ?
ちなみに俺が持っている鑑定の力はかなりレアで、メンバー全員が「持っている人を見たことが無い」との事。
確かに生えている草とか木の実とかを鑑定出来るだけで食糧事情が変わったり、道具の見えない所の磨耗状況が判ればそれだけピンチを切り抜け易くなる。
改めて情報大事。と思った。
それならば全員を鑑定させて欲しいって言ったら皆2つ返事で了承してもらえた。
自分の実力を客観的に見れる良い機会だと皆乗り気だった。
参考までに俺のステータスを。
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名前 オオノ タダヒト
種族 Oh! No! ただのひと
年齢 37
腕力 普通
体力 年相応
脚力 遅い
頭脳 最近衰え気味
魔力 魔力とは?
精神力 ヘタレ
精力 オッサン
加護 創造神の祝福
特技 暗算 土下座 脱糞
スキル
今月の運勢 後からさされないように注意
特徴 性欲異常
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こんな感じ。
改めて見ると酷い扱いだね。
創造神
「人間の能力は数値化出来ないよね?
ゲームじゃないんだからさ。
文字で大体を表せるけどね。」
だそうだ。
地球では筋力は数値化出来るけどね。
では早速タチアナちゃんから見させてもらいましょうか。
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名前 タチアナ
種族 人 ♀
年齢 19
腕力 753(種族平均220)
体力 824(種族平均310)
脚力 911(種族平均310)
頭脳 190(種族平均200)
魔力 70 (種族平均250)
精神力 765(種族平均220)
精力 450(種族平均250)
加護 『勝負と勝利の女神アステラス』の祝福
特技
料理 洗濯
スキル 必中補正
高速補正
好感度 60 (平均10)
性感帯 ここから先は有料コンテンツです。
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……………ツッコミどころ多過ぎてつらい。
数値化出来ねぇんじゃねぇの!!??
してんじゃねぇか!!
しかも種族平均までつけやがって!!
わかりやすいじゃねぇか!!ありがとう!!
そしてタチアナ強すぎだろ!!
メッチャTUEE!!じゃねぇか!!
チートかよ!!
しかも特技に料理洗濯とか最高かよ!!
ハァハァ……
ツッコミ疲れた。
口に出したらおかしなやつ認定されるから心の中でツッコミいれてたが、疲れた。
とりあえず数字を読み上げて伝えたらタチアナが狂喜乱舞してた。剣持ちながら。あぶねぇな。
“加護 特技 スキル”の違いがわからなかったので、解説をタチアナに聞いたけど、キョトンとしてたのでコモリに聞くと、空間に浮かぶ文字で解説された。
『加護……神様が“この人は!?”って人に力を与えるもの。加護が付くだけで何らかの能力が使えたり単純に身体能力上がったりでデメリットは無く、メリットしかない。加護が無い人の方が多い。
特技……普段から行っている事で身についた事。神様の影響は無い。
スキル……生まれついての能力や後天的に加護に付随して授かった能力。条件で発現するものもあるためメリット・デメリットの両方を持つものもある。』
とのこと。
解説班が2人いますね。
この説明だとタチアナのスキルに某ゾンビゲームのリマスター作品のゾンビ側の能力がある事も納得ですね。
あれ1度倒したゾンビがなるものだからね。
一応聞いてみたら以前死にかけた時に、体から湯気が出るほど熱くなって身体能力が上がった時があるってさ。
まさにあれだね。
条件知ってたら狙って使えるけど知らなかったらそのまま死んでたりするって事だね。
情報大事。
好感度が高いのも嬉しいね。
性感帯とかの有料コンテンツは開きたかったけど、『お金無いなら見れないよ』ってポップアップとエラー音出て開けなかった。
だったら付けないで。しくしく。
次はコモリでも見させてもらいましょうか。
鑑定使っている時は顔がエロいからあまり見るなって怒られたけど、気にしたら負けだね。
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名前 デル・カ・モドル・カ・マダ・コモリ
種族 ■ィΓヵΘォÅ
年齢 325
腕力 423(種族平均450)
体力 173(種族平均450)
脚力 220(種族平均370)
頭脳 550(種族平均500)
魔力 8000000000(種族平均2000)
精神力 980(種族平均1200)
精力 40(種族平均50)
加護 無し
特技 空間魔法
スキル 魔力高速回復
好感度 58 (平均10)
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えーっと……
種族が文字化けしてる?
色々気になるところはあるけれど、順番に教えてもらおう。
…やはり種族のところは文字化けしてるみたいで、地球の文字や記号では表記出来ないみたいでした。
「カッ!」とか「クッ!」とか
「「「■ィΓヵΘォÅ!」」」
って皆揃えて言えるから凄いよね。
『異世界人には発音不可かもしれませんね。』って空間に文字で書かれたよ。
難しいね。
どんな種族なのか聞いてみたら
・体内に男性生殖器と女性生殖器があり、自分の意志でそれらを操作して単独繁殖が可能。
・産まれた子供は人族より早く成長し、人族よりもかなり長寿であるため、その気になれば同種族で埋め尽くす事が出来るが、子を残そうとする意欲は低いのでバランスが取れている。
・各生殖器は体表に露出させて他種族と交配に使用可能。ただしどちらを使っても産まれる子供は他種族のみ。
・基本的に人族より身体的にも優れている。
・魔力がどの種族より高く、魔法に関しては右に出る種族が無い。
・コモリはその種族の中でも魔力が高過ぎる異端児。
・魔力が高過ぎる反面身体能力は種族平均よりは低め。
・地形が変わる程の極大魔法を3桁使っても魔力の半分も減った気がしないので、本来は物置に使うような空間魔法を常時展開して移動する部屋として使っているが、数百年使い続けても魔力が枯渇する気配がしないとの事。
地形変わるような魔法を3桁放っても魔力が半分も減った気がしないって十分魔王やーん。
って思ったのは俺だけじゃないはず。
好感度が何故か高いのが気になる。
そして…ヒタチと目が合った時に鳥肌が立ったので鑑定するのを躊躇してしまった。
ヒタチの能力は……ヤバそうだ。
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