せいけんを握れ!
「君の所為で話が逸れた。本題に入ろう。」
こいつ理不尽の神様か?
「さっさと進めろボケ」
お願いします
「……君 建前と本音が逆になってるよ。僕神様だからね?呪うよ?」
神様は普通呪わないだろ
いい加減進めろやカス
「…君…思ったより口悪いね。」
「口には出してないです。」
「そうじゃない。
まぁいいや本題ね。さっきも言ったけど管理している星が壊れそうなのを君に何とかして欲しいんだ。」
何で壊れそうなんだ?
自然災害とかの延長なら神様の業務じゃね?
「良い所に気がついてくれました!そうなんだよ!自然災害なら僕か部下がやればいいんだけどそうじゃないんだよ!」
え〜……って事は
人の手による戦争みたいなものか?
核兵器より火力のある兵器で星が消滅とか…
「ふっふーん♪ハズレー残念でしたー♪」
「殴りてぇ」
殴りてぇ
「君ついに本音も建前も同じになったね!君意外と危険思想だな!神様を殴ろうとするなよ!」
おっと…ついうっかり。
まぁそうさせてんのはお前だろ…
「………悪かったよ。ちゃんと説明するよ。正解は魔王の存在だ。」
魔王か…
それだけ聞くと被害の範囲は狭そうだが星破壊するほどの危険なのか?
「もちろんだよ。最初こそ規模は小さいけど徐々に被害の規模が大きくなって最終的には破壊本能が暴走して星を破壊する。とても厄介なんだよ。」
そんなに危険なのわかってんなら神様が『てぃ!』ってやっちまえばいいだろ…
「そうもいかないんだよ!ある程度成長した星は神が大きく干渉するとその反動も大きく出る!僕が魔王を『てぃ!』ってやったらその星か他の星が消えるか、どこかの星の生き物が全滅する可能性があるんだよ!」
……星管理してんなら魔王生み出さなきゃいいじゃん……
「魔王は僕が生み出しているんじゃない。その星の生き物が生み出しているんだ。」
………は?
「君の世界にも妖怪っているよね?あれはどうやって生み出された?自然に?意図的に?」
……たしかあれは……
『思い』とかだったような……?
「そう。『思い』だ。暗い夜道怖いなって『思い』が夜道で人を驚かす妖怪を生む。こうだったらやだなって『思い』が新たな妖怪を生む。
……魔王も同じだよ。」
皮肉だな…いたらやだなって『思い』が魔王を作り上げるなんてな。
「いたらやだなって『思い』だけじゃなく人間に対する『恨み』や『妬み』とかも魔王を生み出す養分になるよ。」
え……
じゃあ魔王は絶対に生まれる存在じゃね?
しかも魔王に殺された生き物は魔王恨むから余計魔王強くなってくとか無理ゲーじゃね?
「そうなんだよ。人間を恨んでいる生き物って結構多いから魔王の発生は防げないし、放置するとドンドン強くなる。でも1度でも倒すとしばらくは生まれないからその都度倒していくしか無いんだけどね。」
病気みたいだな。
早期発見早期治療。
予防も大事だが、見つかったら結局対処療法か……
「そうだね!でも魔王が生まれなくても星が破壊されたケースもあるから魔王倒すのは絶対じゃ無くても良いんだけどね!僕はね!」
あ…急に手のひら返してきた…
俺に責任押し付けるパターンだな…
「一つの星にものすごい数の生き物がいるから魔王倒せなくて星が破壊されても僕は問題ないよ!僕はね!多くの生き物は困るだろうけどね!!それに星はまた作れば良いからね!時間すごーくかかるけど!」
はぁ……こんなの『はい』か『YES』しか答えさせないやり方だろ…
やっぱ悪魔だろこいつ…
「ハァ…魔王退治やりますよ…」
「え?やってくれるの!?」
わざとらしい…
「君の記憶が面白かったから次の星を作るまでの長い長い暇つぶしに呼んだだけだったんだけど……やってくれるの!?」
「あ じゃあ止めます」
「早いな!断るの早いな!もっと悩んでよ!」
変に悩んで決断が鈍ると某アニメの師匠に「判断が遅い!」って怒られちゃうから………
「あ~~…あのアニメね。面白いよね。僕も好きだよ。」
……これ観てねぇな
「い…いや…知ってる知ってる!アレでしょ!?アレ!?」
ダメだこりゃ…ダメ神だ
「いやいや!たまたま忘れただけだし!ちゃんと観てるし!」
「そんな事より魔王討伐するのに最強装備とかないんすか?討伐報酬とか。」
「え……あぁ!あるよ!あるよ!……ってかやってくれるの!?」
「どうせ元々魔王討伐させるつもりだったんでしょ?だったら気持ち切り替えた方がマシってものですよ。」
「よっしゃ!そう言うと思って頑張って作ってたんだー」
やっぱやらせる気マンマンだったんじゃねぇか…
でもそれなら装備は期待出来そうだな。
「まずは…魔王と言ったら聖剣だよね!聖剣!」
おぉ…期待出来そう…
「頑張ったんだよー…股間を見てみて!」
「……は?」
デリンジャーだったジュニアがデザートイーグルに進化してんだが。
なんだコレ?
「フッフッフッ…これぞ地球の聖剣エクスカリバーにちなんで作った性剣 エックス(サイズ) カリ・バーさ!」
「オイイイイイィィィィィ!!!!」
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